VBAサンプル集
マクロVBAの開始時と終了時に指定しておくべきApplicationのプロパティ

ExcelマクロVBAの実用サンプル、エクセルVBA集と解説
最終更新日:2020-07-28

マクロVBAの開始時と終了時に指定しておくべきApplicationのプロパティ


マクロVBAの開始時および終了時に指定した方が良いApplicationのプロパティの開設です。
特に重要なもの、マクロVBAの処理速度に関係するものを紹介します。


Applicationのプロパティの詳細については以下をご覧ください。。

第57回.Applicationのプロパティ(マクロ高速化と警告停止等)
Applicationは、Excel全体をあらわすオブジェクトです、つまり、エクセルそのものだと考えて下さい。ここでは、そのプロパティの一部を紹介します。ここで紹介するApplicationのプロパティはほんの一部です。
Applicationのプロパティ、メソッド、イベントの一覧
エクセルそのものである、Applicationオブジェクトのプロパティ、メソッド、イベントの一覧です。数も多く全てを覚えるようなものではありません、必要に応じて調べて使う一覧になります。ただし、どのようなものがあるかを、ざっと目を通しておくと後々役立つことも多いでしょう。

マクロVBA開始時



Sub マクロ開始()
  Application.ScreenUpdating = False '画面描画を停止
  Application.Cursor = xlWait 'ウエイトカーソル
  Application.EnableEvents = False 'イベントを抑止
  Application.DisplayAlerts = False '確認メッセージを抑止
  Application.Calculation = xlCalculationManual '計算を手動に
End Sub

※マクロVBA終了時に初期状態に戻す場合は、設定前に変数に保存しておくようにしてください。

マクロVBA終了時

Sub マクロ終了()
  Application.StatusBar = False 'ステータスバーを消す
  Application.Calculation = xlCalculationAutomatic '計算を自動に
  Application.DisplayAlerts = True '確認メッセージを開始
  Application.EnableEvents = True 'イベントを開始
  Application.Cursor = xlDefault '標準カーソル
  Application.ScreenUpdating = True '画面描画を開始
End Sub

Applicationのプロパティ解説

Application.ScreenUpdating ・・・ 画面表示の更新を制御

マクロVBAの実行中に画面表示の更新を止めて、マクロを高速に処理されるようにします。
マクロの先頭の方で、
ScreenUpdating = False
こうすることで、マクロ実行中の画面表示が更新されないので、
その画面更新にかかる時間が不要になり、それだけ早く処理が終了します。

マクロが終了すると、自動的に画面表示が更新されますが、
マクロの最期で、
ScreenUpdating = True
として、明示的に書いておく方が良いでしょう。

Application.Calculation ・・・ 計算方法の設定

計算モードを変更します。
設定値
xlCalculationAutomatic:自動
xlCalculationManual:手動
xlCalculationSemiautomatic:データテーブル以外の自動
Calculation = xlCalculationManual
この記述をすることで、
これ以降、自動計算は行われなくなります。

この設定は、マクロ終了後も引き続き有効となりますので、
マクロVBA終了時に、
Calculation = xlCalculationAutomatic
これで自動計算に戻しておきます。

Application.StatusBar ・・・ ステータスバーの文字列を設定

マクロVBA内で、ステータスバーを使用していなければ、不要です。

ステータス バーに文字列を設定します。
StatusBar = "文字列"
これで、ステータスバーに文字列が表示されます。
ステータス バーの文字列を既定値に戻すには、
StatusBar = False
とすることで、それまでに表示していた文字列は消されます。

Application.EnableEvents ・・・ イベントの発生の制御

イベント処理を使用しない場合は、不要です。

Application.EnableEvents = False
これで、新たなイベント発生が停止されます。
Worksheetのイベントプロシージャー|マクロVBA入門
Worksheetのイベントプロシージャーは、ワークシートまたはそのセルに対し特定の操作(これがイベント)が行われた時に実行されます。イベントは、手動でもVBAでも、どちらで操作が行われても発生します。Worksheetのイベントプロシージャーの一覧紹介と主要なイベントについて解説します。
特に、WorksheeetのChangeを使用する場合、
イベント発生を停止しておかないと、VBAでセル値を変更しても新たにWorksheet_Changeが実行されてしまいます。
結果的に、イベントの連鎖が起こり、無限ループが発生してエラーとなります。

この設定は、マクロ終了後も引き続き有効となりますので、
マクロVBA終了時に、
Application.EnableEvents = True
これで、新たなイベント発生が発生するようになります。
これを入れ忘れると、プロシージャー終了後も新たなイベントが発生しなくなります。

Application.Cursor ・・・ カーソル形状

マウスポインターの形状を設定します。
必須というほど重要ではありません。
ただし、マクロVBA実行中にカーソルが頻繁にちらつくような場合は、この設定により処理速度が向上します。



設定値 ポインター形状
xlDefault 標準のポインター
xlIbeam I 字型ポインター
xlNorthwestArrow 矢印型ポインター
xlWait 砂時計型ポインター

Application.Cursor = xlWait
これでマウスポインターは砂時計型ポインターになります。

この設定は、マクロ終了後も引き続き有効となりますので、
マクロVBA終了時に、
Application.Cursor = xlDefault
これで標準に戻しておきます。

マクロが途中した場合

もしマクロが途中でストップしてしまい、マクロ終了が実行されなかった場合は、
手動で、マクロ終了のプロシージャーを実行するようにして下さい。

上記以外にも、開始終了時に指定するものはありますが、
とりあえず、このくらいを押さえておけば問題ないでしょう。



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