ExcelマクロVBA入門
第125回.Worksheetのイベントプロシージャー

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-31

第125回.Worksheetのイベントプロシージャー


Worksheetのイベントプロシージャーは、ワークシートまたはそのセルに対し特定の操作(これがイベント)が行われた時に実行されます。
イベントは、手動でもVBAでも、どちらで操作が行われても発生します。
Worksheetのイベントプロシージャーの一覧紹介と主要なイベントについて解説します。


Worksheetのイベント



イベント 発生条件等
Activate ブック、ワークシート、グラフ シート、または埋め込みグラフがアクティブになったときに発生します。
BeforeDoubleClick 既定のダブルクリックの操作の前に、ワークシートをダブルクリックしたときに発生します。
BeforeRightClick 既定の右クリックの操作の前に、ワークシートを右クリックしたときに発生します。
Calculate ワークシートを再計算した後に Worksheet オブジェクトで発生します。
Change ワークシートのセルがユーザーまたは外部リンクにより変更されたときに発生します。
Deactivate グラフ、ワークシート、またはブックが非アクティブになったときに発生します。
FollowHyperlink ワークシートのハイパーリンクをクリックすると発生します。アプリケーション レベルおよびブック レベルでのイベントについては、SheetFollowHyperlink イベントおよび SheetFollowHyperlink Event イベントのヘルプ トピックを参照してください。
PivotTableAfterValueChange ピボットテーブル内のセルまたはセル範囲が編集または再計算された後に発生します (数式を含むセルの場合)。
PivotTableBeforeAllocateChanges ピボットテーブルに変更が適用される前に発生します。
PivotTableBeforeCommitChanges ピボットテーブルの OLAP データ ソースに対する変更が適用される前に発生します。
PivotTableBeforeDiscardChanges ピボットテーブルに対する変更が破棄される前に発生します。
PivotTableChangeSync ピボットテーブルが変更された後に発生します。
PivotTableUpdate ピボットテーブル レポートがワークシート上で更新された後で発生します。
SelectionChange ワークシートで選択範囲を変更したときに発生します。
BeforeDelete ワークシートが削除される前に発生します。
※Excel2013以降
LensGalleryRenderComplete 引き出し線ギャラリーのアイコン (動的および静的) の表示が完了したときに発生します。
※Excel2013以降
TableUpdate データモデルに接続されたクエリテーブルがワークシートで更新された後に発生します。
※Excel2013以降

Worksheetのイベントで代表的な、
Activate
BeforeDoubleClick
BeforeRightClick
Change
SelectionChange
以上について解説します。

Activate

シートが選択された時に実行されるイベントです。
VBEの「Microsoft Excel Objects」内の各シートに記述します。

VBEの操作
コード表示
VBE画面で、各シートで、コードの表示
または、
各シートをダブルクリックでコード表示します。

プロシージャーの作成
コードウインドウの上部、オブジェクトのコンボより、Worksheetを選択する。

Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)

End Sub

Worksheetの規定のイベントとして、自動でWorksheet_SelectionChangeが追加されます。

目的のイベントではないので、オブジェクトのコンボの右の、プロシージャーのコンボよりActivateを選択します。
使用例.
シートが選択されたとき、A1セルに移動する



Private Sub Worksheet_Activate()
  Application.Goto ActiveSheet.Range("A1"), True
End Sub

BeforeDoubleClick

セルをダブルクリックした場合、最初に起動されます。
Private Sub Worksheet_BeforeDoubleClick(ByVal Target As Range, Cancel As Boolean)
Target
ダブルクリックされたセルが、Rangeオブジェクトとして渡されます。
Cancel
Trueを入れると、ダブルクリックがキャンセルされます。
具体的には、ダブルクリックでセルの編集状態になるのを防ぐことが出来ます。

使用例.
セルをダブルクリックした時、当該セルで、列幅・行高を自動調整します。

Private Sub Worksheet_BeforeDoubleClick(ByVal Target As Range, Cancel As Boolean)
  With Target
    .Columns.AutoFit
    .Rows.AutoFit
  End With
End Sub

上記の例では、ダブルクリックによって、列幅・行高が調整された後、
通常のダブルクリックであるセル編集状態となります。
セル編集状態にしたくない場合は、
Cancel = True
この記述を入れます。

BeforeRightClick

セルを右クリックした場合、最初に起動されます。
Private Sub Worksheet_BeforeRightClick(ByVal Target As Range, Cancel As Boolean)
Target
右クリックされたセルが、Rangeオブジェクトとして渡されます。
Cancel
Trueを入れると、右クリックがキャンセルされます。

使用例.
右クリックメニューの変更(CommandBars)

こちらで、右クリックで表示されるメニューの変更をしています。

Change

セルの値が変更された時に起動されます。
Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
Target
変更されたセルが、Rangeオブジェクトとして渡されます。

使用例.
A列に、小文字が入力された場合、直ちに大文字に変更する。

Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
  Dim myRng As Range
  Application.EnableEvents = False
  For Each myRng In Target
    If Not Intersect(myRng, Columns("A")) Is Nothing Then
      myRng.Value = UCase(myRng.Value)
    End If
  Next
  Application.EnableEvents = True
End Sub

Application.EnableEvents = False
これで、新たなイベント発生を抑止しています。
このがないと、VBAでセル値を変更しても、新たにWorksheet_Changeが実行されてしまいます。
結果的に、イベントの連鎖が起こり、エラーとなります。
Application.EnableEvents = True
これで、新たなイベント発生が発生するようにしています。
これを入れ忘れると、プロシージャー終了後も、新たなイベントが発生しなくなります。

SelectionChange

セルの選択範囲を変更した時に起動されます。
Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)
Target
選択されたセルが、Rangeオブジェクトとして渡されます。

使用例.
特定範囲内(A2:D100)の選択行の色を変更します。

Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)
  Dim myRng As Range
  Set myRng = Range("A2:D100")
  myRng.Interior.ColorIndex = xlNone
  If Not Intersect(myRng, Target(1)) Is Nothing Then
    Cells(Target(1).Row, myRng(1).Column).Resize(, 5).Interior.Color = RGB(150, 200, 255)
  End If
End Sub



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