第123回.APIについて(Win32API)
一般的にはAPIは、アプリケーションプログラミングインタフェースのことです。
ソフトウェアコンポーネントが互いにやりとりするのに使用するインタフェースの仕様です。
APIを使用するには、
まず、Declareステートメントで宣言が必要となります。
Declare ステートメン
モジュール レベルで使います。
APIごとに引数の指定が違いますし、つまりは引数の指定方法が知りたいはずです。
使いたいAPIのサンプルを書籍やネットで探して、基本的にはそのまま使えば良いでしょう。
ネット等のサンプルは、その多くが32Bit版ですので、適宜PtrSafeキーワードを追加します。
また、
アドレス参照(ポインターおよびハンドルを格納する場合) の引数は、
32Bit版では、Long型ですが、
64Bit版では、LongPtr型 または Longlong型になります。
32ビットシステムでは、符号付き32ビット (4 バイト) の数値
64ビットシステムでは、符号付き64ビット (8 バイト) の数値
APIの中には、LongPtr型ではなくLonglong型を指定しなければならないものもあるようです。
つまり、2010以降でしか使わないのであれば、
PtrSafe キーワードは必ず入れておけば良いことになります。
APIの使用例
Declare Sub Sleep Lib "kernel32" (ByVal dwMilliseconds As Long)
'64bit版のExcelの場合は、以下のようにPtrSafeを付けて下さい。
'Declare PtrSafe Sub Sleep Lib "kernel32" (ByVal dwMilliseconds As Long)
Sub untilReady(objIE As Object)
Dim starttime As Date
starttime = Now()
Do While objIE.Busy = True Or objIE.ReadyState <> READYSTATE_COMPLETE
Sleep 100
DoEvents
If Now() > DateAdd("S", 10, starttime) Then
Exit Do
End If
Loop
End Sub
Sleepはプログラムを任意の時間だけ待機させることができ ます。
Declare Sub Sleep Lib "kernel32" (ByVal dwMilliseconds As Long)
これで定義し、
Sleep 100
これで、100ミリ秒待機させています。
いろいろなAPIについて
よく使われる一部の Windows API をリストし、日本語ドキュメントと英語ドキュメントへのリンクを案内しています。
Windows API リスト
良く使うと書かれていても、膨大な数になっています。
この中から目的の機能を持ったAPIを探すというのは厳しいとは思いますが、いつか役に立つこともあるかと思い掲載しておきます。
ConnectToConnectionPoint
GdiplusStartup,GdiplusShutdown,
GdipLoadImageFromFile,GdipGetImageDimension
SetTimer,KillTimer
OpenClipboard,EmptyClipboard,CloseClipboard,IsClipboardFormatAvailable,
GetClipboardData,SetClipboardData,GlobalAlloc,GlobalLock,GlobalUnlock,GlobalSize,lstrcpy
RtlMoveMemory
GetSystemMetrics
GetDesktopWindow,GetDC,GetDeviceCaps,ReleaseDC
keybd_event
Sleep,Beep
GetInputState
URLDownloadToFile
SHCreateDirectoryEx,MakeSureDirectoryPathExists
mciGetErrorString,mciGetErrorString
GetCursorPos
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