ExcelマクロVBA入門
第122回.Shell関数

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-22

第122回.Shell関数


Excelを自動操作するのがマクロVBAですが、
他のアプリケーションを起動したい場合も時に出てきます。
他のアプリケーションを起動する手段としてVBAに標準で用意されているものがShell関数です。


VBAの実行結果をテキスト出力しておいて、
マクロ終了時に、メモ帳で実行結果を表示するといったようなことが、Shell関数で実現できます。

Shell関数の構文

Shell関数は外部の実行可能プログラムを実行します。
実行が完了するとプログラムのタスク IDを示すバリアント型の値を返します。
プログラムの実行に問題が発生した場合は、0 を返します。
Shell(pathname[,windowstyle])



pathname 必ず指定します。
バリアント型 (内部処理形式 String の Variant) の値を指定します。
また、フォルダ、またはドライブを含めて指定できます。
実行するプログラム名と必要な引数名またはコマンド ラインのスイッチを指定します。
windowstyle 省略可能です。
実行するプログラムのウィンドウの形式に対応するバリアント型の値を指定します。
Macintoshでは、アプリケーションの実行中に、そのアプリケーションがフォーカスを取得できるかどうかを指定するだけです。
引数 windowstyle を省略すると、プログラムはフォーカスを持った状態で最小化され、実行を開始します。

windowstylに指定する定数
VbAppWinStyleのメンバーの定数を指定します。

マクロ VBA shell関数

定数 内容
vbHide フォーカスを持ち、非表示にされるウィンドウ。
vbNormalFocus フォーカスを持ち、元のサイズと位置に復元されるウィンドウ
vbMinimizedFocus フォーカスを持ち、最小化表示されるウィンドウ
vbMaximizedFocus フォーカスを持ち、最大化表示されるウィンドウ
vbNormalNoFocus 最後にウィンドウを閉じたときのサイズと位置に復元されるフォーカスを持たないウィンドウ。
現在アクティブなウィンドウは、アクティブのままです。
vbMinimizedNoFocus 最小化表示されるフォーカスを持たないウィンドウ。
現在アクティブなウィンドウは、アクティブのままです。

Shell関数は、他のプログラムが非同期に実行されます。
Shellで起動したプログラムの完了を待つずに、次のステートメントが実行されます。

Shell関数の使用例



Shell "notepad.exe " & ThisWorkbook.Path & "\使用例テキスト.txt", vbNormalFocus

メモ帳のnotepad.exeは、システムフォルダにありパスが通っているので、ファイル名だけで起動が出来ます。
パスが通っていないexeの場合は、フルパスで指定します。

Shell "C:\Windows\System32\notepad.exe"
※メモ帳なので、あくまでパス指定した場合のVBAサンプ.ルです。

起動したアプリの終了を待つ同期処理

Shell関数は、他のプログラムの完了を待つずに次のステートメントが実行される非同期処理となっています。
起動したプログラムの結果を受け取りたい場合等、
起動したプログラムの完了を待つ同期処理を行う時には、APIを使用する必要があります。
外部サイトですが以下で紹介されています。
外部プログラムの実行と処理待ち(APIを利用した同期処理)|Excel VBA

むしろ同期処理を行いたい時には、
WshShellオブジェクトのRunメソッドを使う方法が良いでしょう。
以下でWScript.Shellを紹介していますので、参考にしてください。
VBAでファイルを規定のアプリで開く方法
Excelマクロで、エクセル以外のファイルを規定のアプリケーションで開く場合の方法について何通りか解説します、VBAでファイルを単純に開くだけの場合についてになります。ファイルを開いた後に、そのファイルに対して何らかの操作をしたい場合は、対応するアプリケーション毎に個別の対応が必要になりますが、Windowsで開けるファイルであり、



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