第72回.印刷プレビュー(PrintPreview)
VBAで印刷プレビューを表示するには、
PrintPreviewメソッドを使用する方法と、PrintOutメソッドを使用する方法があります。
ブック、シート、セル、それぞれにPrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドが存在します。
PrintPreviewメソッド
Windowオブジェクト
Workbookオブジェクト
Worksheetオブジェクト
Rangeオブジェクト
Chartオブジェクト
Sheetsコレクション
Worksheetsコレクション
Chartsコレクション
EnableChanges
余白など、印刷プレビューで設定可能なページ設定オプションをユーザーが変更できるかどうかを示すブール型 (Boolean) の値。
省略時の既定値はTrueです。
EnableChanges:=False
このようにすることで、プレビュー画面では、印刷設定のボタンが使用不可となります。
PrintOutの場合は、全シートが印刷されますが、
PrintPreviewでは、アクティブシートしかプレビューされませんので注意して下さい。
Worksheets(1).PrintPreview EnableChanges:=False
印刷設定のボタンは使用出来なくしています。
Range("B2:D30").PrintPreview
PrintOutメソッドの使用
Preview:=True
これで、印刷プレビューされます。
全シートのプレビューには、上記のPrintOutメソッドを使って下さい。
PrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドの使い分け
通常は、PrintOutメソッドを使えば良いでしょう。
引数の変更だけで、印刷と印刷プレビューを切り替えられます。
EnableChanges:=False
これで、余白などページ設定をユーザーにさせないようにできるという事です。
これが必要ない場合は、PrintOutメソッドを使えば良いでしょう。
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