マクロVBA入門
ファイルを開くダイアログ(GetOpenFilename)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2020-10-23

第74回.ファイルを開くダイアログ(GetOpenFilename)


VBAで開くファイルが、あらかじめ決められたフォルダに決められたファイル名で存在している場合は単純にOpenできますが、
都度ユーザーに開くファイルを選択してもらわなければならない場合もあります。


ユーザーに開くフイルを選択してもらうには、ApplicationオブジェクトのGetOpenFilenameメソッドである、
[ファイルを開く] ダイアログボックスを使用します。

GetOpenFilenameメソッド

Applicationオブジェクトのメソッドになります。
[ファイルを開く] ダイアログボックスを表示して、ユーザーにファイルを指定してもらいます。

Application.GetOpenFilename(FileFilter, FilterIndex, Title, ButtonText, MultiSelect)

FileFilter ファイルの候補を指定する文字列 (ファイル フィルター文字列) を指定します。
FilterIndex 引数 FileFilter で指定したファイル フィルター文字列の中で、1 から何番目の値を既定値とするかを指定します。
この引数を省略するか、ファイル フィルター文字列の数より大きい数値を指定すると、最初のファイル フィルター文字列が既定値となります。
Title ダイアログ ボックスのタイトルを指定します。
この引数を省略すると "ファイルを開く" になります。
ButtonText Macintosh でのみ指定できます。
MultiSelect True を指定すると、複数のファイルを選択できます。
False を指定すると、1 つのファイルしか選択できません。
既定値は False です。

戻り値
バリアント型 (Variant)が戻ります。
選択したファイルのフルパスが文字列で戻ります。
ファイルを選択しなかった場合は、Falseが戻ります。

説明文だけでは理解しづらい、FileFilterの指定文字列について説明します。
FileFilter
ファイル フィルター文字列とワイルドカードのペアを、必要な数だけ指定します。
ファイル フィルター文字列とワイルドカードはコンマ (,) で区切り、各ペアもコンマで区切って指定します。
各ペアは、[ファイルの種類] ボックスのリストに表示されます。
1 つのファイル フィルター文字列に複数のワイルドカードを対応させるには、各ワイルドカードをセミコロン (;) で区切ります。
文章では理解しづらいでしょう、以下の使用例を参考にして下さい。

GetOpenFilenameの使用例

Application.GetOpenFilename(FileFilter:="Excel2003以前,*.xls,Excelファイル,*.xlsx,Excelマクロブック,*.xlsm")
Excelファイルの拡張子として、xls,xlsx,xlsmの3つを指定しています。

Application.GetOpenFilename(FileFilter:="Excelファイル,*.xls*,CSVファイル,*.csv")
エクセルファイルとして、拡張子が xls , xlsx , xlsm を全て指定するために、xls* としています。
また、2番目のフィルターとして、CSVファィルを指定しています。

GetOpenFilenameの実践例

Sub sample1()
  Dim FileName As Variant
  FileName = Application.GetOpenFilename(FileFilter:="Excelファイル,*.xls*")
  If FileName = False Then
    Exit Sub
  End If
  Workbooks.Open FileName
End Sub

ダイアログでエクセルファイルを指定し、そのエクセルファイルを開いています。

Sub Sample2()
  Dim FileName As Variant
  FileName = Application.GetOpenFilename(FileFilter:="Excelファイル,*.xls*", _
                        MultiSelect:=True)
  If Not IsArray(FileName) Then
    Exit Sub
  End If
  Dim i As Long
  Dim wb As Workbook
  For i = LBound(FileName) To UBound(FileName)
    Set wb = Workbooks.Open(FileName(i))
    ・・・
    wb.Close SaveChanges:=False
  Next i
End Sub

複数のエクセルファイルを指定して、順次処理しています。
MultiSelect:=True では、配列処理が必要になります。
配列については後々説明します。

GetOpenFilenameの初期フォルダーの指定

ダイアログで初期表示されるフォルダは、カレントフォルダです。
これを変更する場合は、
ChDir フォルダ
これを事前に実行するようにします。
次々回で解説する、
FileDialog
こちらは、初期フォルダを指定できます。

GetOpenFilenameの最後に

マクロVBAで、業務を自動化する場合は、
入力ファイルは、決められたフォルダに決められたファイル名を用意した方が望ましいでしょう。
「決められた」と言うのは「決め事があれば」ということであり、完全に固定名称である必要はありません。
例えば、
名称の一部に、処理日付をYYYYMMDD形式にした文字列が含まれている等であればVBAで自動処理可能です。

従って、GetOpenFilenameメソッドを使うのは、
決め事がない場合や、決め事があってもそれをVBAとして処理出来ないような場合に限って使用してください。



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