VBA入門
第80回.ファイル操作Ⅰ(その他)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2020-11-10

第80回.ファイル操作Ⅰ(その他)


VBAではファイル操作するためのステートメントと関数が多数用意されています、
マクロVBAでファイル操作する場合は、これらの用意されたステートメントや関数を使い処理を実現します。


ファイル操作で使う、ステートメントと関数

ChDriveステートメント
ChDirステートメント
CurDir関数
MkDirステートメント
RmDirステートメント
Killステートメント
FileCopyステートメント
Nameステートメント
GetAttr関数
SetAttrステートメント



ステートメント・関数

構文 説明
ChDrive ChDrive drive 現在のドライブを変更します。
ChDir ChDir path 現在のフォルダを変更します。
CurDir CurDir [(drive)] 現在のパスを返します。
Driveを省略した場合は、現在のドライブのパスを返します。
MkDir MkDir path 新しいフォルダを作成します。
RmDir RmDir path 既存のフォルダを削除するステートメントです。
Kill Kill pathname

ディスクからファイルを削除します。
複数のファイルを指定するためのワイルドカード文字を使用できます。
読み取り専用属性ファイルは削除できません。

FileCopy FileCopy source, destination ファイルをコピーします。
Name Name oldpathname As newpathname ファイルまたはフォルダの名前を変更します。
必要に応じて他のフォルダにファイルを移動します。
SetAttr SetAttr pathname, attributes ファイルの属性を設定します。
GetAttr関数 GetAttr(pathname) ファイルまたはフォルダの属性を表す整数を返します。

GetAttrのみ関数となっていますが、特に関数とステートメントの違いを意識する必要はありません。
戻り値が必要なものは関数として実装されているという事です。
GetAttrは取得した属性を返すための戻り値が必要な為、関数として実装されています。

GetAttrとSetAttrの、属性を表す定数
定数 内容
vbNormal 標準ファイル
vbReadOnly 読み取り専用ファイル
vbHidden 隠しファイル
vbSystem システム ファイル。
Macintosh では使用できません。
vbVolume ボリューム ラベル。この値を指定すると、すべての属性は無効になります。
Macintosh では使用できません。
vbDirectory フォルダ
vbAlias エイリアス ファイル。Macintoshでのみ使用できます。

ファイル操作の使用例

ChDrive "D"
"D" を現在のドライブにします。

ChDir "D:\WINDOWS\SYSTEM"
"D:" の現在のフォルダを変更します。
現在のドライブは変更されません。

MkDir "C:\MYDIR"
フォルダ"MYDIR"を作成します。
既にフォルダが存在する場合はエラーとなります。

RmDir "C:\MYDIR"
フォルダ"MYDIR"を削除します。
フォルダ内にファイルが残っている場合はエラーとなります。

Kill "C:\MYDIR\TestFile"
ファイル"TestFile"を削除します。
ファイルが存在しない場合はエラーとなります。
読み取り専用属性ファイルは削除できません。

FileCopy "SourceFile", "DestinationFile"
"SourceFile"と"DestinationFile"は、ファイルのフルパスを指定します。
ファイル"SourceFile"を"DestinationFile"としてコピーします。
"DestinationFile"が既に存在する場合は上書きされます。

Name "OldName" As "NewName"
"OldName"と"NewName"は、ファイルのフルパスを指定します。
ファイル"OldName"の名前を"NewName"に変更します。
"NewName"が既に存在する場合はエラーとなります。

変数 = GetAttr("C:\MYDIR\TestFile")
ファイル属性の正数値が入ります。
GetAttrは関数なので戻り値が存在します。

SetAttr "C:\MYDIR\TestFile", vbHidden + vbReadOnly
ファイル"TestFile"に隠しファイル属性、および読み取り専用属性を設定します。

これらは、単体で使用する事はほとんどないでしょう。
前回の、Dir関数と合わせて、各種ファイル操作を実現します。
VBAでは、フォルダのファイル一覧を取得したりファイルの存在確認をする事が出来ます、Dir関数は、指定したパターン(ワイルドカード)やファイル属性と一致するファイルまたはフォルダの名前を表す文字列の値を返します。引数に指定したファイルが存在すると、そのファイル名を返し存在しないと空欄を返します。

ファイル操作の実践例

フォルダごとバックアップを作成します。
バックアップフォルダは、
元のフォルダ名_bk
ただし、以下のVBAではサブフォルダは考慮していません。



Sub sample()
  Dim strPath As String
  Dim strFileName As String
  
  'フォルダの選択
  With Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker)
    .InitialFileName = "D:\user"
    .AllowMultiSelect = False
    .Title = "フォルダの選択"
    If .Show = True Then
      strPath = .SelectedItems(1)
    Else
      Exit Sub
    End If
  End With
  
  'バックアップフォルダの削除
  If Dir(strPath & "_bk", vbDirectory) <> "" Then
    strFileName = Dir(strPath & "_bk\")
    'フォルダ内のファイルを全削除
    On Error Resume Next 'ファイルが存在しない場合の対応
    Kill strPath & "_bk\*"
    On Error GoTo 0
    '個別に削除する場合は以下
    'Do While strFileName <> ""
    '  Kill strPath & "_bk\" & strFileName
    '  strFileName = Dir()
    'Loop
    RmDir strPath & "_bk\"
  End If
  
  'バックアップフォルダの作成
  MkDir strPath & "_bk"

  'バックアップの作成
  strFileName = Dir(strPath & "\")
  Do While strFileName <> ""
    FileCopy strPath & "\" & strFileName, strPath & "_bk\" & strFileName
    strFileName = Dir()
  Loop
End Sub

ファイル操作関連のステートメントと関数を太字にしています。
VBAコード内にコメントを入れていますが、
処理手順としては以下の順となっています。、
・フォルダの選択
・バックアップフォルダの削除
・バックアップフォルダの作成
・バックアップの作成

ファイル操作について

VBAでファイル操作をする場合は、ファイル操作のステートメントや関数を知らなければ処理が出来ません。
しかし、これらを全て完璧にマスターする必要はありません。

どういうものがあるかだけを覚えておいて、必要な時に調べながら使えれば問題ありません。



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