ExcelマクロVBA入門
第83回.RangeのOffsetプロパティ

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-15

第83回.RangeのOffsetプロパティ


Offsetプロパティは、指定されたセル範囲(Rangeオブジェクト)をオフセット(移動)します、
オフセット(移動)したセル範囲を表すRangeオブジェクトを返します。
Offsetとは、「差し引きする」意味ですが、
Offsetプロパティで取得されるのは、元のRange範囲を、指定した行数・列数移動したRange範囲になります。
Offsetは、マクロVBAでは習得必須のRangeのプロパティになります。


Offsetプロパティの構文

Range.Offset(RowOffset, ColumnOffset)



RowOffset

オフセットする範囲の行数 (正、負、または 0) を指定します。
正の値は下方向、負の値は上方向のオフセットを表します。
既定値は 0 です。

ColumnOffset

オフセットする範囲の列数 (正、負、または 0) を指定します。
正の値は右方向、負の値は左方向のオフセットを表します。
既定値は 0 です。


名前付き引数ですが、名前付きを使用するまでもないでしょう。
戻り値
オフセット後のRangeオブジェクトになります。

Offsetの使用例

Range("A1").Offset(3, 3).Select
A1セルを、行方向に3、列方向に3移動した、D4セルになります。

Range("A1:A3").Offset(, 3).Select
A1:A3セル範囲を、列方向に3移動した、D1:D3セル範囲になります。

Range("A1:C1").Offset(3).Select
A1:C1セル範囲を、行方向に3移動した、A4:C4セルになります。

Offsetのネスト
Range("A1").Offset(3).Offset(, 3).Select
これと
Range("A1").Offset(3, 3).Select
これの結果は同じになります。

Offsetの注意点

A1セルのOffset(1)がA2セルになるとは限りません。

MsgBox Range("A1").Offset(1).Address

この結果は、"$A$2"になる場合と、違う結果になる場合があります。
A1セル~A3セルがセル結合されている場合、
上記VBAの結果は、"$A$4"となります。
つまり、
Offsetプロパティでは、セル結合されてる範囲は一つとして数えられます。
従って、ange("A1").Offset(2)これはA5pセルになります。

列方向も同様になります。
A1セル~C3セルが結合されている場合、



MsgBox Range("A1").Offset(1).Address 

この結果は、"$D$1"になります。

※Addressはセル番地を文字列で取得するRangeのプロパティです。

Offsetのまとめ

Offsetは、非常に重宝するプロパティです。
使い方は簡単なので、ぜひしっかりと習得してください。
以下のページも参考にしてください。
Offset、Resizeを使いこなそう
OffsetとResizeはエクセルVBAで非常に便利でぜひ使いこなしてもらいたい機能です。OffsetもResizeもRangeオブジェクトのプロパティでRangeオブジェクトを返します。以下ヘルプより Offsetプロパティ 指定された範囲からのオフセットの範囲を表すRangeオブジェクトを返します。

Rangeのプロパティは非常に沢山あります。
マクロVBA入門で重要なプロパティは一通り紹介していますが、他のプロパティにも目を通しておくと良いでしょう。
Rangeのプロパティ一覧 ・・・ 詳細解説ページへのリンクあり
エクセルの基本であるRangeオブジェクトのプロパティの一覧です。太字リンク付きは詳細解説ページまたは応用したVBAコードがあるページにリンクしています。Excel2010までのRangeオブジェクトのプロパティ一覧 Excel2016で追加されたRangeオブジェクトのプロパティ一覧 CommentThreaded 範囲の左上隅のセルに関連付けられてい…



同じテーマ「マクロVBA入門」の記事

第80回.ファイル操作Ⅰ(その他)
第81回.総合練習問題9
第82回.RangeのResizeプロパティ
第83回.RangeのOffsetプロパティ
第84回.RangeのAddressプロパティ
第85回.結合セルの扱い
第86回.総合練習問題10
第87回.WorksheetFunction(ワークシート関数を使う)
第88回.並べ替え(Sort)
第89回.オートフィルタ(AutoFilter)
第90回.フィルタオプションの設定(AdvancedFilter)


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

Byte配列と文字コード関数について|VBA技術解説(8月20日)
PowerQueryの強力な機能をVBAから利用する方法|VBA技術解説(8月4日)
練習問題31(セル結合を解除して値を埋める)|VBA練習問題(7月30日)
練習問題30(マトリックス→リスト形式)|VBA練習問題(7月25日)
Applicationを省略できるApplicationのメソッド・プロパティ一覧|VBA技術解説(7月22日)
コレクション(Collection)の並べ替え(Sort)に対応するクラス|VBA技術解説(7月20日)
CSVの読み込み方法(ジャグ配列)|VBAサンプル集(7月15日)
その他のExcel機能(グループ化、重複の削除、オートフィル等)|VBA入門(7月14日)
オートフィルタ退避回復クラスを複数シート対応させるVBAクラス|VBA技術解説(7月6日)
オートフィルタを退避回復するVBAクラス|VBA技術解説(7月6日)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.RangeとCellsの使い方|ExcelマクロVBA入門
4.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
5.変数とデータ型(Dim)|ExcelマクロVBA入門
6.繰り返し処理(For Next)|ExcelマクロVBA入門
7.マクロって何?VBAって何?|ExcelマクロVBA入門
8.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門
9.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
10.空白セルを正しく判定する方法(IsEmpty,IsError,HasFormula)|VBA技術解説



  • >
  • >
  • >
  • RangeのOffsetプロパティ

  • このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


    記述には細心の注意をしたつもりですが、
    間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
    なお、掲載のVBAコードは自己責任で使ってください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。




    このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
    本文下部へ