ExcelマクロVBA入門
第89回.オートフィルタ(AutoFilter)

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2018-02-01

第89回.オートフィルタ(AutoFilter)


オートフィルタはExcelのデータベースとしての非常に強力な機能を提供してくれています、


VBAで、
必要なデータだけに絞り込んで他のシートにコピーしたり、
不要なデータを一括で削除したりする場合は、
とても高速に処理することができます。

VBAでオートフィルタを適用したり解除したりする場合には、
RangeオブジェクトのAutoFilterメソッドを使用します。


Range.AutoFilterメソッド



Range.AutoFilter(Field, Criteria1, Operator, Criteria2, VisibleDropDown)

Field フィルターの対象となるフィールド番号を整数で指定します。
フィールド番号は、リストの左側から始まります。
つまり、最も左側にあるフィールドはフィールド番号 1 になります。
Criteria1 抽出条件となる文字列 ("101" など) を指定します。
"=" と指定すると、空白セルが抽出され、"<>" と指定すると空白以外のフィールドが抽出されます。
この引数を省略すると、抽出条件は All になります。
引数 Operator に xlTop10Items が指定されている場合は、引数 Criteria1 に項目数を指定します (たとえば "10")。
Operator

フィルターの種類を XlAutoFilterOperator クラスの定数のいずれかで指定します。

xlAnd 抽出条件 1 と抽出条件 2 の論理演算子 AND
xlBottom10Items 表示される最低値項目 (抽出条件 1 で指定される項目数)
xlBottom10Percent 表示される最低値項目 (抽出条件 1 で指定される割合)
xlFilterCellColor セルの色
xlFilterDynamic 動的フィルター
xlFilterFontColor フォントの色
xlFilterIcon フィルター アイコン
xlFilterValues フィルターの値
xlOr 抽出条件 1 または抽出条件 2 の論理演算子 OR
xlTop10Items 表示される最高値項目 (抽出条件 1 で指定される項目数)
xlTop10Percent 表示される最高値項目 (抽出条件 1 で指定される割合)


Criteria2 2 番目の抽出条件となる文字列を指定します。
引数 Criteria1 および引数 Operator と組み合わせて使い、複合抽出条件を指定します。
VisibleDropDown True を指定すると、フィルターのフィールドにあるオートフィルターのドロップダウン矢印を表示します。
False を指定すると、フィルターのフィールドにオートフィルターのドロップダウン矢印を非表示にします。
既定値は True です。

すべての引数を省略した場合
このメソッドは指定したセル範囲でのオートフィルターのドロップダウン矢印を表示します。

既に、オートフィルターのドロップダウン矢印を表示されている場合は、これを解除します。


使用例.
Range("A1").AutoFilter Field:=1, Criteria1:="1", Operator:=xlFilterValues

A1のアクティブ セル領域にオートフィルタを設定し、
1列(A列)を"1"で絞り込みます。



オートフィルタの操作

シートに設定されているオートフィルタの情報取得したり、設定したりする場合は、

AutoFilterオブジェクト
AutoFilterModeプロパティ


これらを使用します。



AutoFilterオブジェクト

ワークシートにオートフィルターが適用されている場合に、そのオートフィルタを取得できます。

ワークシート.AutoFilter
これで、当該シートのAutoFilterオブジェクトにアクセスできるようになります。

AutoFilterオブジェクトのプロパティ・メソッド

メソッド ApplyFilter 指定された Autofilter オブジェクトを適用します。
ShowAllData AutoFilter オブジェクトから返されるデータをすべて表示します。
プロパティ Application 対象となるオブジェクトが指定されない場合は、Excel アプリケーション (Application オブジェクト) を返します。
対象となるオブジェクトが指定された場合は、指定されたオブジェクトを作成した Application オブジェクトを返します。
OLE オートメーションを使っていて、オブジェクトのアプリケーションにアクセスするときなどに、このプロパティを使います。
値の取得のみ可能です。
Creator 現在のオブジェクトが作成されたアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。
値の取得のみ可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。
FilterMode ワークシートがオートフィルター フィルター モードの場合、True を返します。値の取得のみ可能です。
ブール型 (Boolean) の値を使用します。
Filters オートフィルター範囲でのすべてのフィルターを表す Filters コレクションを返します。
値の取得のみ可能です。
Parent 指定されたオブジェクトの親オブジェクトを取得します。
値の取得のみ可能です。
Range 指定された AutoFilter の適用先の範囲を表す Range オブジェクトを返します。
Sort AutoFilter コレクションの並べ替え列と並べ替え順序を取得します。



AutoFilterModeプロパティ

ワークシートのプロパティに、AutoFilterModeプロパティがあります。

このプロティに値を設定することで、
オートフィルターの状態を取得・設定できます。

True : シートにオートフィルターの下向き矢印を表示します。

False : シートにオートフィルターの下向き矢印を消します。



使用例.



With Sheets("Sheet1")
  .Range("A1").AutoFilter Field:=1, Criteria1:="1"
  .Range("A1").CurrentRegion.Copy
  Sheets("Sheet2").Range("A1").PasteSpecial Paste:=xlPasteValues
  .AutoFilterMode = False
End With
Application.CutCopyMode = False

Sheet1のA1のアクティブ セル領域の、1列目を"1"で絞り込み、

Sheet2へコピーしています。

.AutoFilterMode = Falseは、.Range("A1").AutoFilterでも同じです。

Dim i As Long, Title As String
With ActiveSheet
  If .AutoFilterMode Then
    For i = 1 To .AutoFilter.Filters.Count
      If .AutoFilter.Filters(i).On Then
        .AutoFilter.ShowAllData
        Exit For
      End If
    Next i
  End If
End With

オートフィルタで絞り込まれている場合、絞り込みを解除し全て表示しています。



日付のフィルタ

日付でフィルタする場合は、非常に面倒です。

以下を参考にして下さい。

「マクロの記録で覚えるVBA」第18回.オートフィルタ
フィルタをやりましょう。まあ表計算らしい機能ではあります。ではマクロの記録ですデータは何でも良いでしょう。1.マクロの記録2.フィルタ3.1のみ選択・・・たまたま1のデータを入れただけです。4.記録終了作成れたマクロはSubMacro1()''Macro1Macro''Selection.AutoFilterActiveSheet.Range("$A$1…

「マクロの記録で覚えるVBA」第19回.オートフィルタ2
前回の続きでフィルタをやります。以下の表で説明します。ではマクロの記録です。まずは日付の絞り込みです。1.マクロの記録2.A1を選択3.フィルタ4.2011/6/5のみ選択5.記録終了作成れたマクロは・・・(コメント行は省略します) Sub Macro1()Range("A1").SelectSelection.AutoFilterActiveSheet…

日付のオートフィルタ(AutoFilter)



あまり複雑な条件でのフィルタはお勧めできません。
以下を参考に、効率よく理解しやすい方法を考えましょう。

オートフィルタ(AutoFilter)の使い方まとめ
オートフィルタはエクセルの中でもデータ処理において非常に強力なものです、特に大量データの処理には書くことのできない機能となっています。しかし、使い方が難しく、またバージョン違いの影響が大きく、使いずらい物となっていて、問い合わせを受ける事も多いです。

複雑な条件(複数除外等)のオートフィルター(AutoFilter)
オートフィルターはExcelにおいて重要かつ便利な機能ですが、その使い方の理解が不十分な事が多いようです、単純な条件の場合は問題ないのですが、条件が複雑になった途端に書き方で相談を受ける事が多々あります。まず、オートフィルターの一般的な解説としては以下を参考にしたください。



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