ExcelマクロVBA入門
第89回.オートフィルタ(AutoFilter)

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-11

第89回.オートフィルタ(AutoFilter)


マクロ VBA オートフィルタ

オートフィルタはExcelのデータベースとしての非常に強力な機能を提供してくれています、
マクロVBAで、必要なデータだけに絞り込んで他のシートにコピーしたり、
不要なデータを一括で削除したりする場合は、とても高速に処理することができます。


マクロVBAでオートフィルタを操作するには、以下のメソッド・プロパティおよびオブジェクトを使用します。

RangeオブジェクトのAutoFilterメソッド

AutoFilterメソッドは、シートにオートフィルタを適用・解除します。

ワークシートのAutoFilterModeプロパティ

オートフィルターの状態を取得・設定できます。

AutoFilterオブジェクト

ワークシートに適用されているオートフィルタのオブジェクトです。

以下順に説明します。


Range.AutoFilterメソッド

AutoFilterメソッドは、シートにオートフィルタを適用したり、解除します。
Range.AutoFilter(Field, Criteria1, Operator, Criteria2, VisibleDropDown)



Field フィルターの対象となるフィールド番号を整数で指定します。
フィールド番号は、リストの左側から始まります。
つまり、最も左側にあるフィールドはフィールド番号 1 になります。
Criteria1 抽出条件となる文字列 ("101"など) を指定します。
"="と指定すると、空白セルが抽出され、"<>" と指定すると空白以外のフィールドが抽出されます。
この引数を省略すると、抽出条件は All になります。
引数OperatorにxlTop10Itemsが指定されている場合は、引数 Criteria1に項目数を指定します (たとえば "10")。
Operator

フィルターの種類をXlAutoFilterOperatorクラスの定数のいずれかで指定します。

Criteria2 2 番目の抽出条件となる文字列を指定します。
引数 Criteria1および引数 Operatorと組み合わせて使い、複合抽出条件を指定します。
VisibleDropDown Trueを指定すると、フィルターのフィールドにあるオートフィルターのドロップダウン矢印を表示します。
Falseを指定すると、フィルターのフィールドにオートフィルターのドロップダウン矢印を非表示にします。
既定値は True です。

Operatorに指定するXlAutoFilterOperatorクラスの定数
xlAnd 抽出条件 1 と抽出条件 2 の論理演算子 AND
xlBottom10Items 表示される最低値項目 (抽出条件 1 で指定される項目数)
xlBottom10Percent 表示される最低値項目 (抽出条件 1 で指定される割合)
xlFilterCellColor セルの色
xlFilterDynamic 動的フィルター
xlFilterFontColor フォントの色
xlFilterIcon フィルター アイコン
xlFilterValues フィルターの値
xlOr 抽出条件 1 または抽出条件 2 の論理演算子 OR
xlTop10Items 表示される最高値項目 (抽出条件 1 で指定される項目数)
xlTop10Percent 表示される最高値項目 (抽出条件 1 で指定される割合)

すべての引数を省略した場合
このメソッドは指定したセル範囲でのオートフィルターのドロップダウン矢印を表示します。
既に、オートフィルターのドロップダウン矢印を表示されている場合は、これを解除します。

AutoFilterメソッドの使用例
Range("A1").AutoFilter Field:=1, Criteria1:="1", Operator:=xlFilterValues

A1のアクティブ セル領域にオートフィルタを設定し、
1列(A列)を"1"で絞り込みます。

AutoFilterModeプロパティ

ワークシートのプロパティに、AutoFilterModeプロパティがあります。
このプロティに値を設定することで、オートフィルターの状態を取得・設定できます。
True : シートにオートフィルターの下向き矢印を表示します。
False : シートにオートフィルターの下向き矢印を消します。

AutoFilterオブジェクト

ワークシートにオートフィルターが適用されている場合に、そのオートフィルタのオブジェクトになります。
ワークシート.AutoFilter
このAutoFilter自体はプロパティですが、このプロパティを経由してAutoFilterオブジェクトにアクセスできます。

AutoFilterオブジェクトのメソッド


ApplyFilter 指定された Autofilter オブジェクトを適用します。
ShowAllData AutoFilter オブジェクトから返されるデータをすべて表示します。

AutoFilterオブジェクトのプロパティ
Application 対象となるオブジェクトが指定されない場合は、Excel アプリケーション (Application オブジェクト) を返します。
対象となるオブジェクトが指定された場合は、指定されたオブジェクトを作成した Application オブジェクトを返します。
OLE オートメーションを使っていて、オブジェクトのアプリケーションにアクセスするときなどに、このプロパティを使います。
値の取得のみ可能です。
Creator 現在のオブジェクトが作成されたアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。
値の取得のみ可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。
FilterMode ワークシートがオートフィルター フィルター モードの場合、True を返します。値の取得のみ可能です。
ブール型 (Boolean) の値を使用します。
Filters オートフィルター範囲でのすべてのフィルターを表す Filters コレクションを返します。
値の取得のみ可能です。
Parent 指定されたオブジェクトの親オブジェクトを取得します。
値の取得のみ可能です。
Range 指定された AutoFilter の適用先の範囲を表す Range オブジェクトを返します。
Sort AutoFilter コレクションの並べ替え列と並べ替え順序を取得します。

オートフィルタのVBA使用例

With Sheets("Sheet1")
  'Sheet1のA1のアクティブ セル領域の1列目を"1"で絞り込み
  .Range("A1").AutoFilter Field:=1, Criteria1:="1"
  'Sheet2へコピー
  .Range("A1").CurrentRegion.Copy
  Sheets("Sheet2").Range("A1").PasteSpecial Paste:=xlPasteValues
  'オートフィルタを解除
  .AutoFilterMode = False
End With
Application.CutCopyMode = False

Sheet1のA1のアクティブ セル領域の、1列目を"1"で絞り込み、
Sheet2へコピーしています。
.AutoFilterMode = Falseは、.Range("A1").AutoFilterでも同じです。

Dim i As Long, Title As String
With ActiveSheet
  'オートフィルタが適用されているか判定
  If .AutoFilterMode Then
    'オートフィルタの列数
    For i = 1 To .AutoFilter.Filters.Count
      '絞り込みされているか判定
      If .AutoFilter.Filters(i).On Then
        '全てを表示
        .AutoFilter.ShowAllData
        Exit For
      End If
    Next i
  End If
End With

オートフィルタで絞り込まれている場合、絞り込みを解除し全て表示しています。

日付のフィルタ

日付でフィルタする場合は、非常に面倒です。
以下を参考にして下さい。
「マクロの記録で覚えるVBA」第18回.オートフィルタ
フィルタをやりましょう。まあ表計算らしい機能ではあります。ではマクロの記録ですデータは何でも良いでしょう。1.マクロの記録 2.フィルタ 3.1のみ選択…たまたま1のデータを入れただけです。4.記録終了 作成れたマクロはSubMacro1()''Macro1Macro' 'Selection.AutoFilterActiveSheet.Range("$A…
「マクロの記録で覚えるVBA」第19回.オートフィルタ2
前回の続きでフィルタをやります。以下の表で説明します。ではマクロの記録です。まずは日付の絞り込みです。1.マクロの記録 2.A1を選択 3.フィルタ 4.2011/6/5のみ選択 5.記録終了 作成れたマクロは… (コメント行は省略します) Sub Macro1()Range("A1").SelectSelection.AutoFilterActiveS…
日付のオートフィルタ(AutoFilter)
とても便利なオートフィルターですが日付となると結構大変です。以下の表で説明します。普通はこんなように指定します。Sub Macro1() Range("A1").Select Selection.AutoFilter ActiveSheet.Range(_$A$1:$B$11_).AutoFilterField:=1,

オートフィルタまとめ

あまり複雑な条件でのフィルタはお勧めできません。
以下を参考に、効率よく理解しやすい方法を考えましょう。
オートフィルタ(AutoFilter)の使い方まとめ
オートフィルタはエクセルの中でもデータ処理において非常に強力なものです、特に大量データの処理には書くことのできない機能となっています。しかし、使い方が難しく、またバージョン違いの影響が大きく、使いずらい物となっていて、問い合わせを受ける事も多いです。
複雑な条件(複数除外等)のオートフィルター(AutoFilter)
オートフィルターはExcelにおいて重要かつ便利な機能ですが、その使い方の理解が不十分な事が多いようです、単純な条件の場合は問題ないのですが、条件が複雑になった途端に書き方で相談を受ける事が多々あります。まず、オートフィルターの一般的な解説としては以下を参考にしたください。

以下はVBAクラスですが、オートフィルタの細部を扱っていますので、
オートフィルタの詳しい情報や設定方法を知りたい場合には参考になるはずです。
オートフィルタを退避回復するVBAクラス
シートにオートフィルタが適用されていてかつ絞り込みされている場合はVBAでは何かと注意が必要になります。このような場合オートフィルタを解除するかフィルタ絞り込みをクリアして対応している事が多くなります。しかしオートフィルタを解除したりフィルタをクリアしてしまうとそれまでの絞り込み条件が消えてしまい



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