第90回.フィルターオプションの設定(AdvancedFilter)
ワークシートの操作「フィルターオプションの設定」のマクロVBAの記述になります。
そもそも、ワークシートの操作が難しいこともあり、あまり有効に使われていないように感じます。
フィルター詳細設定の使い方
フィルターオプションの設定を使うには、
RangeオブジェクトのAdvancedFilterメソッドを使います。
Range.AdvancedFilter メソッド
Action |
検索結果を他の範囲にコピーして抽出するか、 |
CriteriaRange | 検索条件範囲を指定します。 省略すると、検索条件なしで抽出されます。 |
CopyToRange | 引数 Action を xlFilterCopy に設定したときは、抽出された行のコピー先のセル範囲を指定します。 それ以外の場合、この引数は無視されます。 |
Unique | True に設定すると、検索条件に一致するレコードのうち、重複するレコードは無視されます。 False に設定すると、重複するレコードも含めて、検索条件に一致するレコードがすべて抽出されます。 既定値は False です。 |
「フィルターオプションの設定」AdvancedFilterメソッドの使用例
条件で絞って必要な列のみをコピー
このとき、コピーする項目は氏名と必要な科目のみを、「合格者」シートの順番で出力します。
Sub sample()
Worksheets("成績表").Columns("A:G").AdvancedFilter _
Action:=xlFilterCopy, _
CriteriaRange:=Worksheets("合格者").Range("A1:A2"),
_
CopyToRange:=Worksheets("合格者").Range("C1:F1")
End Sub
以下のように出力されます。
合格者が抽出され、かつ、"合格者"シートのC1:F1で指定された項目のみ出力されます。
重複を削除してコピー
以下に、サンプルコードを提示します。
Range("A1:A10").AdvancedFilter Action:=xlFilterCopy,
_
CopyToRange:=Sheets("Sheet2").Range("A1"),
Unique:=True
A1セル~A10セルの重複を削除して、Sheet2へコピーしています。
その他にも、検索条件をししたり、いろいろな指定が可能です。
マクロの記録で調べて、必要な引数をコピペで使うようにしてください。
ただし、ワークシートでの、この操作は少々難しいです。
ワークシートでの操作が出来ない場合は、基本的にはマクロも使用しない事です。
重複削除しユニークデータ作成(フィルターオプションの設定)
フィルターオプションの設定の関連記事
同じテーマ「マクロVBA入門」の記事
第91回.条件付き書式(FormatCondition)
新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る
TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る
1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.条件分岐(Select Case)|VBA入門
10.ブック・シートの選択(Select,Activate)|VBA入門
このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。