VBA入門
第94回.コメント(Comment)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2020-02-23

第94回.コメント(Comment)


マクロVBAでセルにコメントを入れたり、編集したり、削除したりするVBAコードを解説します。
セルに対する注意書き等をコメントとして入れておくことで、使いやすいシートにします。


コメント(Comment)に関する各種オブジェクト

Rangeオブジェクト
RangeオブジャクトのCommentに関するプロパティとメソッド

名前 説明
プロパティ Comment セル範囲の左上隅のセルに関連付けられているコメントを表す Comment オブジェクトを取得します。
メソッド AddComment 範囲にコメントを追加します。
ClearComments 指定されたセル範囲からすべてのコメントを消去します。

Commentオブジェクト
セルのコメントを表すオブジェクトです。

名前 説明
プロパティ Application 対象となるオブジェクトが指定されない場合は、Excel アプリケーション (Application オブジェクト) を返します。
対象となるオブジェクトが指定された場合は、指定されたオブジェクトを作成した Application オブジェクトを返します。
OLE オートメーションを使っていて、オブジェクトのアプリケーションにアクセスするときなどに、このプロパティを使います。
値の取得のみ可能です。
Author コメントの作成者を示す文字列を返します。
値の取得のみ可能です。
文字列型 (String) の値を使用します。
Creator 現在のオブジェクトが作成されたアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。
値の取得のみ可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。
Parent 指定されたオブジェクトの親オブジェクトを取得します。
値の取得のみ可能です。
Shape 指定されたコメントに結合される図形を表す Shape オブジェクトを返します。
Visible オブジェクトを表示するかどうかを表すブール型 (Boolean) の値を設定します。
値の取得および設定が可能です。
メソッド Delete オブジェクトを削除します。
Next 次のコメントを表す Comment オブジェクトを返します。
Previous 前のコメントを表す Comment オブジェクトを返します。
Text コメントの文字列を設定します。

Commentsコレクション
Commentオブジェクトのコレクションです。

複数セルのコメントを扱う場合に使うので、通常はあまり使う事はないと思います。

名前 説明
プロパティ Application 対象となるオブジェクトが指定されない場合は、Excel アプリケーション (Application オブジェクト) を返します。
対象となるオブジェクトが指定された場合は、指定されたオブジェクトを作成した Application オブジェクトを返します。
OLE オートメーションを使っていて、オブジェクトのアプリケーションにアクセスするときなどに、このプロパティを使います。
値の取得のみ可能です。
Count コレクションに含まれるオブジェクトの数を表す長整数型 (Long) の値を返します。
Creator 現在のオブジェクトが作成されたアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。
値の取得のみ可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。
Parent 指定されたオブジェクトの親オブジェクトを取得します。
値の取得のみ可能です。
メソッド Item コレクションから単一のオブジェクトを返します。

コメント(Comment)の挿入

Range.AddComment[(Text)]
Range("A1").AddComment "練習"
Textは、コメント テキストを指定します。
Textは省略可能です、その場合はコメントの枠だけが挿入されることになります。
既にコメントが挿入されている場合は、AddCommentはエラーとなります。

コメント(Comment)の削除

Range.ClearComments
または、
Range.Comment.Delete

Range("A1").ClearComments
Range("A1").Comment.Delete

どちらでもコメントは削除できます。

ただし、対象セルにコメントがない場合は、
Range.ClearCommentsは問題なく実行できますが、
Range.Comment.Deleteは、エラーとなります。

コメント(Comment)の編集

コメントを編集する為には、Commentオブジェクトを操作します。
Range.Comment
これでCommentオブジェクトを取得し、
そのCommentオブジェクトのプロパティ、メソッドを使います。
Range("A1").Comment.Text "練習"

コメント(Comment)実践例

Sub sample1()
  With Range("A1").AddComment
    .Text Text:="yamaoka:" & vbLf & "コメント"
    .Visible = True
    .Shape.Select
    With Selection.Font
      .Size = 14
      .Bold = True
    End With
    .Visible = False
  End With
End Sub

マクロの記録を参考にして普通に書くとこんな感じになったりしますが、
.Shape.Select
With Selection.Font
この部分が、どうにもスッキリしていないです。
そこで、以下のようにします。

Sub samle2()
  Dim cm As Comment
  With Range("A1").AddComment
    .Text Text:="yamaoka:" & vbLf & "コメント"
    With .Shape.TextFrame
      .Characters.Font.Size = 14
      .Characters.Font.Bold = True
    End With
  End With
End Sub

Shape.TextFrame
コメントとは直接関係なくなってしまうのですが、
オートシェイプのテキストを変更する場合の指定です。
つまり、コメント(Comment)の実態部分はオートシェイプと同じShapeオブジェクトでできているという事です。
これさえ理解していれば、
後はオートシェイプ同様にShapeオブジェクトを操作すれば良いという事が分かります。
第97回.図形オートシェイプ(Shape)
マクロVBAで、オートシェイプ(図形)を扱う場合の解説です。オートシェイプ(図形)はShapeオブジェクトであり、ShapeオブジェクトのコレクションがShapesコレクションになります。Shapeオブジェクトは、多くのオブジェクトをメンバーに持った複雑なオブジェクトとなっています。

こちらもご参考に
コメントの位置移動と自動サイズ調整する(Comment)
コメントの位置をセルの横にぴったりくっつけて、サイズし入力文字列に応じて自動サイズ調整に設定します。正直言って、そんなに使い道があるとは思えませんが、ごくたまに必要にる場合も出てきます。そもそも、この位置はコメントの表示で、常時表示する場合の位置です。



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第97回.図形オートシェイプ(Shape)
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