ExcelマクロVBA入門 | 第96回.グラフ(Chart) | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2018-02-10

第96回.グラフ(Chart)


VBAでグラフを扱う時の解説になりますが、

グラフの全てをマクロで作成しようとすると、かなり困難です。

雛形のグラフを作成しておき、マクロで必要な部部のみ変更するようにした方が良いでしょう。



グラフ(Chart)関連のオブジェクト群

VBAでグラフを扱う場合は、以下のオブシェクを使います。

ChartObjectsコレクション ・・・ ChartObjectオブジェクトのコレクション
ChartObjectオブジェクト ・・・ ワークシートの埋め込みグラフを表します。
Chartsコレクション ・・・ Chartオブジェクトのコレクション
Chartオブジェクト ・・・ ブック内のグラフを表します。

さらに、Chartオブジェクトのプロパティで参照する下位のオブジェクとして、

ChartGroupsコレクション ・・・ ChartGroupオブジェクのコレクション
ChartGroupオブジェク ・・・ 同じ形式のグラフにプロットされた 1 つまたは複数のデータ系列を表します。
SeriesCollectionコレクション ・・・ Seriesオブジェクトのコレクション
Seriesオブジェクト ・・・ グラフのデータ系列を表します。

これらのコレクション、オブジェクトに、それぞれのプロパティとメソッドがあります。

グラフ(Chart)関連のプロパティ、メソッド一覧

上の一覧をご覧いただければわかりますが、非常に多くのプロパティがありますので、とても全てを把握する事は困難です。
そして、決してこれで全てではありません、下位のオブジェクは他にもたくさんあります。

変更したいプロパティやメソッドのみ、都度調べれば良いでしょう。
プロパティの設定値やメソッドの引数について知りたい場合は、
マクロの記録で自動記録されたVBAコードを参考にするのが最も早く簡単です。

上記の一覧は、
マクロの記録で作成されるVBAコードを読む時の参考にしてください。



グラフの全てを説明する事はできませんので、以下のサンプルを元に解説します。



この表を元に、棒グラフと、折れ線グラフの2軸グラフを作成します。


単純な棒グラフの作成

Sub sample1()
  Dim chartObj As ChartObject
  Dim MyRange As Range
  Set MyRange = Range("A1").CurrentRegion
  Set chartObj = ActiveSheet.ChartObjects.Add(MyRange.Width, MyRange.Top, 300, 200)
  With chartObj.Chart
    .SetSourceData MyRange
    .ChartType = xlColumnClustered
  End With
End Sub

ChartObjectオブジェクトは、Chartオブジェクトのコンテナーで、
グラフの入れ物として、グラフの外観と大きさを制御します

ChartObjects.Add

これでグラフを追加しています。

chartObj.Chart

chartObjはChartObjectのオブジェクト変数なので、
これで、ChartObject内の、Chartオブジェクトを取得できることになりクス。

.ChartType = xlColumnClustered

これで、Chartオブジェクトに対して、グラフ種類を棒グラフに指定しています。



もちろんこのデータの場合は、このグラフではダメですが、
あくまで、単純な棒グラフのVBAコードの参考ということで理解してください。



2軸グラフの作成と、グラフタイトルをA1セルにリンク

Sub sample2()
  Dim chartObj As ChartObject
  Dim MyRange As Range
  Set MyRange = Range("A1").CurrentRegion
  Set chartObj = ActiveSheet.ChartObjects.Add(MyRange.Width, MyRange.Top, 300, 200)
  With chartObj.Chart
    .SetSourceData MyRange
    .SeriesCollection(1).ChartType = xlColumnClustered
    .SeriesCollection(2).ChartType = xlLineMarkersStacked
    .SeriesCollection(1).AxisGroup = 1
    .SeriesCollection(2).AxisGroup = 2
    .HasTitle = True
    .ChartTitle.Text = "=" & MyRange.Cells(1, 1).Address(ReferenceStyle:=xlR1C1, External:=True)
  End With
End Sub

.SeriesCollection(1).ChartType = xlColumnClustered
.SeriesCollection(2).ChartType = xlLineMarkersStacked


この部分で、系列毎に、グラフの種類を変更しています。

最初の棒グラフの場合は、

.ChartType = xlColumnClustered

このように、Chartオブジェクトに対して、グラフ種類を指定しましたが、

今度は、グラフの系列に対して指定している点に注意して下さい。

この種類で指定する定数は、XlChartTypeクラスの定数になります。

非常に多い事と、あまり使用しないものも多いので、ここでの紹介は割愛します。

ヘルプで、XlChartTypeクラスの定数を調べて下さい。


.SeriesCollection(1).AxisGroup = 1
.SeriesCollection(2).AxisGroup = 2


この部分で、系列毎に、第1軸と第2軸を変更しています。

.HasTitle = True

これで、タイトルを表示して、

.ChartTitle.Text = "=" & MyRange.Cells(1, 1).Address(ReferenceStyle:=xlR1C1, External:=True)

これで、タイトルをA1セルにリンクさせています。

引数の、ReferenceStyle:=xlR1C1, External:=True

この指定をしないと、バージョンによりエラーがでてしますます。



最初に説明した通り、マクロでグラフの全てを扱うのは困難ですので、

グラフはあらかじめ作成しておき、

データによって変更される部分等のみマクロで変更するようにすれば良いでしょう。

また、使用するプロパティ、メソッドや、その引数のを知りたい場合は、
マクロの記録を使って自動記録されるVBAコードを調べて下さい。


以下のページも参考にして下さい。

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