ExcelマクロVBA入門
第96回.グラフ(Chart)

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-19

第96回.グラフ(Chart)


マクロVBAでグラフを扱う時の解説になりますが、
グラフの全てを解説しきれませんし、マクロVBAでグラフを全て作成しようとするのはかなり大変です。
雛形のグラフを作成しておき、VBAでは必要な部分のみ変更するようにした方が良いでしょう。


マクロVBAでグラフを扱うには、数多くのオブジェクトを理解する必要があります。

グラフ(Chart)関連のオブジェクト群

VBAでグラフを扱う場合は、以下のオブシェクを使います。
ChartObjectsコレクション
ChartObjectオブジェクトのコレクション
ChartObjectオブジェクト
ワークシートの埋め込みグラフを表します。
Chartsコレクション
Chartオブジェクトのコレクション
Chartオブジェクト
ブック内のグラフを表します。

さらに、Chartオブジェクトのプロパティで参照する下位のオブジェクとして、
ChartGroupsコレクション
ChartGroupオブジェクのコレクション
ChartGroupオブジェク
同じ形式のグラフにプロットされた 1 つまたは複数のデータ系列を表します。
SeriesCollectionコレクション
Seriesオブジェクトのコレクション
Seriesオブジェクト
グラフのデータ系列を表します。

これらのコレクション、オブジェクトに、それぞれのプロパティとメソッドがあります。
グラフ(Chart)関連のプロパティ、メソッド一覧
グラフ(Chart)を構成するオブジェクトには以下のものがあります。ChartObjectsコレクション…ChartObjectオブジェクトのコレクション ChartObjectオブジェクト…ワークシートの埋め込みグラフを表します。Chartsコレクション…Chartオブジェクトのコレクション Chartオブジェクト…ブック内のグラフを表します。
上の一覧をご覧いただければわかりますが、非常に多くのプロパティがありますので、とても全てを把握する事は困難です。
そして、
決してこれで全てではありません、下位のオブジェクは他にもたくさんあります。
変更したいプロパティやメソッドのみ、都度調べれば良いでしょう。
プロパティの設定値やメソッドの引数について知りたい場合は、
マクロの記録で自動記録されたVBAコードを参考にするのが最も早く簡単です。
上記の一覧は、
マクロの記録で作成されるVBAコードを読む時の参考にしてください。

単純な棒グラフの作成

グラフの全てを説明する事はできませんので、以下のサンプルを元に解説します。

VBA マクロ 画像

この表を元に、棒グラフと、折れ線グラフの2軸グラフを作成します。




Sub sample1()
  Dim chartObj As ChartObject
  Dim MyRange As Range
  Set MyRange = Range("A1").CurrentRegion
  Set chartObj = ActiveSheet.ChartObjects.Add(MyRange.Width, MyRange.Top, 300, 200)
  With chartObj.Chart
    .SetSourceData MyRange
    .ChartType = xlColumnClustered
  End With
End Sub

ChartObjectオブジェクトは、Chartオブジェクトのコンテナーで、
グラフの入れ物として、グラフの外観と大きさを制御します
ChartObjects.Add
これでグラフを追加しています。

chartObj.Chart
chartObjはChartObjectのオブジェクト変数なので、
これで、ChartObject内の、Chartオブジェクトを取得できることになります。

.ChartType = xlColumnClustered
これで、Chartオブジェクトに対して、グラフ種類を棒グラフに指定しています。

VBA マクロ 画像

もちろんこのデータの場合は、このグラフではダメですが、
あくまで、単純な棒グラフのVBAコードの参考ということで理解してください。

2軸グラフの作成と、グラフタイトルをA1セルにリンク

Sub sample2()
  Dim chartObj As ChartObject
  Dim MyRange As Range
  Set MyRange = Range("A1").CurrentRegion
  Set chartObj = ActiveSheet.ChartObjects.Add(MyRange.Width, MyRange.Top, 300, 200)
  With chartObj.Chart
    .SetSourceData MyRange
    .SeriesCollection(1).ChartType = xlColumnClustered
    .SeriesCollection(2).ChartType = xlLineMarkersStacked
    .SeriesCollection(1).AxisGroup = 1
    .SeriesCollection(2).AxisGroup = 2
    .HasTitle = True
    .ChartTitle.Text = "=" & MyRange.Cells(1, 1).Address(ReferenceStyle:=xlR1C1, External:=True)
  End With
End Sub

.SeriesCollection(1).ChartType = xlColumnClustered
.SeriesCollection(2).ChartType = xlLineMarkersStacked

この部分で、系列毎に、グラフの種類を変更しています。
最初の棒グラフの場合は、
.ChartType = xlColumnClustered
このように、Chartオブジェクトに対して、グラフ種類を指定しましたが、
今度は、グラフの系列に対して指定している点に注意して下さい。
この種類で指定する定数は、XlChartTypeクラスの定数になります。
非常に多い事と、あまり使用しないものも多いので、ここでの紹介は割愛します。
ヘルプで、XlChartTypeクラスの定数を調べて下さい。

.SeriesCollection(1).AxisGroup = 1
.SeriesCollection(2).AxisGroup = 2

この部分で、系列毎に、第1軸と第2軸を変更しています。
.HasTitle = True
これで、タイトルを表示して、
.ChartTitle.Text = "=" & MyRange.Cells(1, 1).Address(ReferenceStyle:=xlR1C1, External:=True)
これで、タイトルをA1セルにリンクさせています。
引数の、ReferenceStyle:=xlR1C1, External:=True
この指定をしないと、バージョンによりエラーがでてしまいます。

VBA マクロ 画像

マクロVBAでのグラフの扱いについて

最初に説明した通り、マクロでグラフの全てを扱うのは困難ですので、
グラフはあらかじめ作成しておき、
データによって変更される部分等のみマクロで変更するようにすれば良いでしょう。

また、使用するプロパティ、メソッドや、その引数のを知りたい場合は、
マクロの記録を使って自動記録されるVBAコードを調べて下さい。
以下のページも参考にして下さい。
グラフ(Chart)に関連する記事
円グラフの色設定
棒グラフ・折れ線グラフのサンプルマクロ
グラフはプロパティ・メソッドも多いので、自分の覚書もかねて掲載しました。この元データから、以下のグラフが作成されます。解説は、プログラム内のコメントを参考にして下さい。系列データのデータ数が増えた時に、データ範囲を変更するマクロも掲載しておきます。
グラフのデータ範囲を自動拡張するマクロ
グラフのデータ範囲を自動で拡張・縮小するマクロVBAになります、グラフのデータ範囲を変更する事は度々ありますが、作業自体は大した事はないのですが、やはり面倒ですし、グラフの数が多いと、結構な手間になります。注意 以下は、棒グラフ・折れ線グラフの場合になります。
人口ピラミッドのグラフをマクロで作成
人口ピラミッドのグラフ作成は、設定項目が多く、かなり面倒です。マクロでサクッと作って、細かい部分を手動で設定できれば楽です。この表から、以下のグラフを作成します。手動で設定すると、かなり多くの手順が必要になります。
グラフのデータ範囲を可変にする
データの範囲に合わせて、自動的にグラフのデータ範囲が変更されるようにします。グラフのデータ個数が増えるたびに、「データの選択」(2003は元データ)を変更するのは、いかにも面倒です。できれば、マクロでやりたいところですが、マクロはちょっという人用に解説します。



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