ExcelマクロVBA入門 | 第88回.並べ替え(Sort) | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2018-02-01

第88回.並べ替え(Sort)


並べ替えは、データ処理の基本中の基本です、

乱雑なデータを並べ替えることは、データ処理の第一歩です。


並べ替えは、Excel2007から大きく変わってしまいましたので、

Excel2003までの並べ替えと、Excel2007以降の並べ替えの両方を紹介します。、


Range.Sortメソッド・・・Excel2003までのソート

式.Sort(Key1, Order1, Key2, Type, Order2, Key3, Order3, Header, OrderCustom, MatchCase, Orientation, SortMethod, DataOption1, DataOption2, DataOption3)

Key1 最初の並べ替えフィールドを範囲名 (文字列) または Range オブジェクトで指定し、並べ替える値を特定します。
Order1 Key1 で指定した値の並び替え順序を指定します。
Key2 2 番目の並べ替えフィールド。ピボット テーブルを並べ替える場合には使用できません。
Type 並べ替える要素を指定します。ピボットテーブルの時に使用。
Order2 Key2 で指定した値の並び替え順序を指定します。
Key3 3 番目の並べ替えフィールド。ピボット テーブルを並べ替える場合には使用できません。
Order3 Key3 で指定した値の並び替え順序を指定します。
Header 最初の行にヘッダー情報が含まれているかどうかを指定します。
xlNo は既定値です。Excel にヘッダーを判断させるには、xlGuess を指定します。
OrderCustom ユーザー設定の並べ替え順のリスト内の番号を示す、1 から始まる整数を指定します。
MatchCase True の場合、大文字と小文字を区別して並べ替えを行います。
False の場合、大文字と小文字を区別しないで並べ替えを行います。ピボットテーブルの並べ替えには使用できません。
Orientation 並べ替えを昇順で行うか、降順で行うかを指定します。
SortMethod 並べ替えの方法を指定します。
DataOption1 Key1 で指定した範囲でテキストを並べ替える方法を指定します。
ピボットテーブルの並べ替えには適用されません。
DataOption2 Key2 で指定した範囲でテキストを並べ替える方法を指定します。
ピボットテーブルの並べ替えには適用されません。
DataOption3 Key3 で指定した範囲でテキストを並べ替える方法を指定します。
ピボットテーブルの並べ替えには適用されません。

Key1〜3とOrder1〜3
KeyとOrderは同じ数値をセットで指定します。

Order1〜3
xlAscending : 既定値。昇順に並べ替えます
xlDescending : 降順に並べ替えます

Header
xlGuess : 見出しがあるかどうか、ある場合はその場所を Excel が特定します。
xlNo : 既定値。範囲全体が並べ替えの対象になります。
xlYes : 範囲全体が並べ替えられません。

各引数は省略可能です。

しかし、前の設定(ワークシートで手作業でやった並べ替えのオプションも)が引き継がれるので、
出来る限り指定した方が良いでしょう。

上記以外の引数は、滅多に使う事はないと思いますが、
設定値について知りたい場合は、マクロの記録で確認して下さい。


使用例.
Sub サンプル()
  Range("A1:J11").Sort _
    Key1:=Range("A1"), Order1:=xlAscending, _
    Key2:=Range("B1"), Order2:=xlAscending, _
    Header:=xlYes
End Sub

A1〜J11の表で、1行目が見出しの場合になります。

見易いように、省略可能な引数は、省略しました。

ただし、前記しとおり、出来るだけ省略しないようにして下さい。



2007以降の並べ替え

Sortオブジェクトのメンバー

名前 説明
メソッド Apply 現在適用されている並べ替え状態に基づいて範囲を並べ替えます。
SetRange Sort オブジェクトの開始位置と終了位置を設定します。
プロパティ Application オブジェクト修飾子を指定せずに使用した場合、Microsoft Excel アプリケーションを表す Application オブジェクトを返します。オブジェクト修飾子を指定した場合、指定したオブジェクトを作成した Application オブジェクトを返します。
値の取得のみ可能です。
Creator 現在のオブジェクトが作成されたアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。
値の取得のみ可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。
Header 最初の行にヘッダー情報が含まれるかどうかを指定します。値の取得および設定が可能です。
XlYesNoGuess クラスの定数を使用します。
MatchCase 大文字と小文字を区別して検索するには、True に設定します。
大文字と小文字を区別せずに検索するには False に設定します。値の取得および設定が可能です。
Orientation 並べ替えの方向を指定します。値の取得および設定が可能です。
XlSortOrientation クラスの定数を使用します。
Parent 指定されたオブジェクトの親オブジェクトを取得します。
値の取得のみ可能です。
Rng 並べ替えが行われる値の範囲を返します。
値の取得のみ可能です。
SortFields SortField オブジェクトのコレクションです。
これを使用して開発者はブック、一覧、およびオートフィルターに並べ替え状態を保存できます。。
SortMethod 中国語の並べ替え方法を指定します。値の取得および設定が可能です。
XlSortMethod クラスの定数を使用します。

上記2003のサンプルコードと同じ処理をする場合です。

Sub サンプル()
  With ActiveSheet
    .Sort.SortFields.Clear
    .Sort.SortFields.Add Key:=.Range("A1"), Order:=xlAscending
    .Sort.SortFields.Add Key:=.Range("B1"), Order:=xlAscending
    .Sort.SetRange .Range("A1:J11")
    .Sort.Header = xlYes
    .Sort.Apply
  End With
End Sub


Sortオブジェクトとなった為、非常に解りづらくなりました。

SortFieldsコレクションのメンバー
名前 説明
メソッド Add 新しい並べ替えフィールドを作成し、SortFields オブジェクトを返します。
Clear SortFields オブジェクトをすべてクリアします。
プロパティ Application オブジェクト修飾子を指定せずに使用した場合、Microsoft Excel アプリケーションを表す Application オブジェクトを返します。
オブジェクト修飾子を指定した場合、指定したオブジェクトを作成した Application オブジェクトを返します。値の取得のみ可能です。
Count コレクションに含まれるオブジェクトの数を返します。
値の取得のみ可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。
Creator 現在のオブジェクトが作成されたアプリケーションを示す 32 ビットの整数を取得します。
値の取得のみ可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。
Item ブックで並べ替えられるアイテムのコレクションを表す SortField オブジェクトを返します。
値の取得のみ可能です。
Parent 指定されたオブジェクトの親オブジェクトを取得します。
値の取得のみ可能です。

基本敵な使い方
ワークシートオブジェクト.Sort

これで、Sortオブジェクトを取得します。
このSortオブジェクトに対して、
以下の順に、メソッドの実行、プロパティ値の設定を行います。

・.SortFields.Clearメソッドで、前回の情報を消去
・.SortFields.Addメソッドで、並べ替えのキーを追加
・.SetRangeで、並べ替えの範囲を設定
・.Headerで、行ヘッダーの有無を指定
・.Applyで、並べ替えを実行

定型文として考えると良いでしょう。
並べ替えのキー、範囲、この部分のみ変更すれば、ほぼそのまま使いまわせます。



Excel2003までのSortとExcel2007以降のSortの使い分け

どちらを使っても構いません。

最も大きな違いは、
Excel2003までのSortは、並べ替えのキーが3つまでしか指定出来ない事です。
Excel2007以降のSortは、並べ替えのキーの数は無制限です。

ですが、そもそも並べ替えというのは、
下位のキーから順に並べ替えれば良いという事を理解してください。

A列 > B列 > C列 > D列
この順で並べ替える場合、一度に並べ替えなくても、
以下の順に、1列ずつ並べ替えても結果は同じです。
・D列で並べ替え
・C列で並べ替え
・B列で並べ替え
・A列で並べ替え


従って、Excel2003までのSortでも4つ以上のキーで並べ替えは可能だという事を理解してください。

これを理解することは、データを整理するとはどういう事かを理解する事でもあります。



以下も参考にして下さい。

「マクロの記録で覚えるVBA」の第17回.並べ替え

大量データで処理時間がかかる関数の対処方法(SumIf)




同じテーマ「マクロVBA入門」の記事

第85回.結合セルの扱い
第86回.総合練習問題10
第87回.WorksheetFunction(ワークシート関数を使う)
第88回.並べ替え(Sort)
第89回.オートフィルタ(AutoFilter)
第90回.フィルタオプションの設定(AdvancedFilter)
第91回.条件付き書式(FormatCondition)
第92回.名前定義(Names)
第93回.ピボットテーブル(PivotTable)
第94回.コメント(Comment)
第95回.ハイパーリンク(Hyperlink)

新着記事 ・・・新着記事一覧を見る

数値範囲で表検索するVLOOKUP近似一致|エクセル関数超技(10月5日)
エクセルVBAでのシート指定方法|VBA技術解説(9月8日)
VBAのクラスとは(Class,Property,Get,Let,Set)|VBA技術解説(8月28日)
VBAこれだけは覚えておきたい必須基本例文10|VBA技術解説(8月22日)
VBAの省略可能な記述について|ExcelマクロVBA技術解説(8月11日)
複数条件判定を行う時のコツ|ExcelマクロVBA技術解説(7月11日)
For Next の使い方いろいろ|VBA技術解説(6月14日)
VBAを定型文で覚えよう|ExcelマクロVBA技術解説(3月26日)
VBAスタンダード試験対策まとめ|MOS VBAエキスパート対策(3月16日)
ユーザーフォームとメニューの操作|MOS VBAエキスパート対策(3月14日)

アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|ExcelマクロVBA入門
3.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
4.変数とデータ型(Dim)|ExcelマクロVBA入門
5.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
6.マクロって何?VBAって何?|ExcelマクロVBA入門
7.定数と型宣言文字(Const)|ExcelマクロVBA入門
8.繰り返し処理(For Next)|ExcelマクロVBA入門
9.とにかく書いて見よう(Sub,End Sub)|VBA入門
10.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作



  • >
  • >
  • >
  • 並べ替え(Sort)

  • このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


    記述には細心の注意をしたつもりですが、
    間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
    なお、掲載のVBAコードは自己責任で使ってください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。





    このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。

    本文下部へ

    ↑ PAGE TOP