VBA入門
第75回.名前を付けて保存ダイアログ(GetSaveAsFilename)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2020-10-23

第75回.名前を付けて保存ダイアログ(GetSaveAsFilename)


VBAで保存するExcelファイルの保存先フォルダとファイル名をあらかじめ決めておけない場合は、
ユーザーに保存先フォルダとファイル名を指定してもらう必要があります。


ユーザーに保存するフイルを指定してもらうには、
ApplicationオブジェクトのGetSaveAsFilenameメソッドである、
[名前を付けて保存] ダイアログボックスを使用します。

GetSaveAsFilenameメソッド

Applicationオブジェクトのメソッドになります。
[名前を付けて保存] ダイアログボックスを表示して、ユーザーにフォルダとファイル名を指定してもらいます。

Application.GetSaveAsFilename(InitialFilename, FileFilter, FilterIndex, Title, ButtonText)

InitialFilename 既定値として表示するファイル名を指定します。
この引数を省略すると、作業中のブックの名前が使われます。
FileFilter ファイルの候補を指定する文字列 (ファイル フィルター文字列) を指定します。
FilterIndex 引数 FileFilter で指定したファイル フィルター文字列の中で、1 から何番目の値を既定値とするかを指定します。
この引数を省略するか、ファイル フィルター文字列の数より大きい数値を指定すると、最初のファイル フィルター文字列が既定値となります。
Title ダイアログ ボックスのタイトルを指定します。
この引数を省略すると既定のタイトルが使用されます。
ButtonText Macintosh でのみ指定できます。

戻り値
バリアント型 (Variant)
選択したファイルのフルパスが文字列で戻ります。
ファイルを選択しなかった場合は、Falseが戻ります。

説明文だけでは理解しづらい、FileFilterの指定文字列について説明します。
FileFilter
ファイル フィルター文字列とワイルドカードのペアを、必要な数だけ指定します。
ファイル フィルター文字列とワイルドカードはコンマ (,) で区切り、各ペアもコンマで区切って指定します。
各ペアは、[ファイルの種類] ボックスのリストに表示されます。
1つのファイル フィルター文字列に複数のワイルドカードを対応させるには、各ワイルドカードをセミコロン (;) で区切ります。
文章では理解しづらい部分は、以下の使用例を参考にして下さい。

GetSaveAsFilenameの使用例

Application.GetSaveAsFilename(FileFilter:="Excel2003以前,*.xls,Excelファイル,*.xlsx,Excelマクロブック,*.xlsm")
Excelファイルの拡張子として、xls,xlsx,xlsmの3つを指定しています。

Application.GetSaveAsFilename(FileFilter:="Excelファイル,*.xls*,CSVファイル,*.csv")
エクセルファイルとして、拡張子が xls , xlsx , xlsm を全て指定するために、xls* としています。
そして、2番目のフィルターとして、CSVファィルを指定しています。

GetSaveAsFilenameの実践例

Sub sample1()
  Dim FileName As Variant
  FileName = Application.GetSaveAsFilename(InitialFileName:="規定の名称.xls", FileFilter:="Excelファイル,*.xls*")
  If FileName = False Then
    Exit Sub
  End If
  ActiveWorkbook.SaveAs FileName
End Sub

ダイアログでエクセルファイルを指定し、そのファイル名で保存しています。
上記VBAコードには、Excel2007以降の仕様変更による問題点があります。
以下をお読みください。

GetSaveAsFilenameの初期フォルダーの指定

ダイアログで初期表示されるフォルダは、カレントフォルダです。
これを変更する場合は、ChDir "フォルダ"
これを事前に実行するようにします。
または、
InitialFileNameをフルパスで指定することでも可能です。

※InitialFilenameについて
後に気づいたので追記しておきます。
実践例の

Sub sample1()
  Dim FileName As Variant
  FileName = Application.GetSaveAsFilename(InitialFileName:="規定の名称.xls", FileFilter:="Excelファイル,*.xls*")
  If FileName = False Then
    Exit Sub
  End If
  ActiveWorkbook.SaveAs FileName
End Sub

これでは、ダイアログのファイル名に名称が入りません。
これは、Excel2007以降の仕様のようです。

Sub sample2()
  Dim FileName As Variant
  FileName = Application.GetSaveAsFilename(InitialFileName:="規定の名称.xlsx", FileFilter:="Excelファイル,*.xlsx")
  If FileName = False Then
    Exit Sub
  End If
  ActiveWorkbook.SaveAs FileName
End Sub

上記のVBAコードように、
InitialFileNameの拡張子と完全一致するように、
FileFilterの拡張子を指定しないと、ファイル名に名称が入りません。

複数の拡張子を指定している場合は、
InitialFileNameの拡張子は、FilterIndexで指定されている拡張子にします。

Sub sample3()
  Dim FileName As Variant
  FileName = Application.GetSaveAsFilename( _
    InitialFileName:="規定の名称.xlsx", _
    FileFilter:="Excel2003以前,*.xls,Excelファイル,*.xlsx,Excelマクロブック,*.xlsm", _
    FilterIndex:=2)
  If FileName = False Then
    Exit Sub
  End If
  ActiveWorkbook.SaveAs FileName
End Sub

GetSaveAsFilenameの最後に

マクロVBAで、業務を自動化する場合は、
出力ファイルは、決められたフォルダに決められたファイル名で保存した方が望ましいでしょう。
「決められた」と言うのは「決め事があれば」ということであり、完全に固定名称である必要はありません。
例えば、
名称の一部に、処理日付をYYYYMMDD形式にした文字列を付加することはVBAでは簡単に実現できます。

従って、GetSaveAsFilenameメソッドを使うのは、
決め事がない場合や、決め事があってもそれをVBAとして処理出来ないような場合に限って使用してください。



同じテーマ「マクロVBA入門」の記事

第139回.エクスポート(PDF/XPS)
第73回.ページ設定(PageSetup,PageBreak)
第74回.ファイルを開くダイアログ(GetOpenFilename)
第75回.名前を付けて保存ダイアログ(GetSaveAsFilename)
第76回.ファイルダイアログ(FileDialog)
第77回.組み込みダイアログ(Dialogs,xlDialogPrint)
第78回.総合練習問題8
第79回.ファイル操作Ⅰ(Dir)
第80回.ファイル操作Ⅰ(その他)
第81回.総合練習問題9
第82回.RangeのResizeプロパティ


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

VBA100本ノック 18本目:名前定義の削除|VBA練習問題100(11月6日)
VBA100本ノック 17本目:重複削除(ユニーク化)|VBA練習問題100(11月6日)
VBA100本ノック 16本目:無駄な改行を削除|VBA練習問題100(11月5日)
VBA100本ノック 15本目:シートの並べ替え|VBA練習問題100(11月4日)
VBA100本ノック 14本目:社外秘シート削除|VBA練習問題100(11月3日)
VBA100本ノック 13本目:文字列の部分フォント|VBA練習問題100(11月1日)
VBA100本ノック 12本目:セル結合を解除|VBA練習問題100(10月31日)
VBA100本ノック 11本目:セル結合の警告|VBA練習問題100(10月30日)
VBA100本ノック 10本目:行の削除|VBA練習問題100(10月29日)
VBA100本ノック 9本目:フィルターコピー|VBA練習問題100(10月28日)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.マクロって何?VBAって何?|VBA入門
6.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
7.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
8.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門
9.とにかく書いてみよう(Sub,End Sub)|VBA入門
10.マクロはどこに書くの(VBEの起動)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ