VBA入門
シートの非表示(Visible,Hidden)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2021-09-29

第69回.シートの非表示(Visible,Hidden)


ユーザーが操作・閲覧する必要のないシートは非表示にする事で使い易いExcelブックにします。


マスタ情報やマクロでのみ使用するデータが入っているシート等、
通常は使用者が変更することがなく、見る必要もないのであれば、
シート保護をするより非表示にしてしまった方が、ユーザーにとっては使いやすいブックとなります。


シートの非表示

マクロVBAでシートを非表示にするには、WorksheetkVisibleプロパティを設定します。

Worksheet.Visibleプロパティ = 設定値

設定値

xlSheetHidden ユーザーがメニューで再表示できるワークシートを非表示にします。
値は0です。したがってFalseを使っても同じです。
xlSheetVeryHidden オブジェクトは非表示になります。
このプロパティに再び xlSheetVisible を設定しない限り、オブジェクトは表示されません。
また、ユーザー側でオブジェクトを表示することはできません。
値は2です。
xlSheetVisible シートを表示します。
値は-1です。したがってTrueを使っても同じです。

マクロ VBA シート非表示

xlSheetHidden
通常の非表示です。
Falseでも同じになります。

xlSheetVeryHidden
通常の操作では表示する事が出来なくなります。
ユーザーに絶対に触れてほしくないシートの場合に使用します。

xlSheetVeryHiddenに設定したシートは削除できません
シート削除するには、
xlSheetHiddenまたはxlSheetVisibleに設定する必要があります。

xlSheetVisible
シートを表示します。

注意
ブックが保護されている場合は、Visibleプロパティの変更はエラーとなります。
全てのシートを非表示にすることは出来ません。


シート非表示の使用例

ThisWorkbook.Unprotect
Worksheets(1).Visible = xlSheetVisible
ThisWorkbook.Protect

ブックの保護を解除してから、
シートを表示し、
またブックを保護に戻しています。




同じテーマ「マクロVBA入門」の記事

第66回.シートのコピー・移動・削除(Copy,Move,Delete)

・シートのコピー・移動 ・シートの削除 ・シートのコピー・移動・削除の関連記事
第67回.総合練習問題7
・マクロVBA練習問題 ・シンキングタイム ・マクロVBA練習問題解答へ
第68回.シートの保護、ブックの保護(Protect)
・シートの保護 ・シートの保護解除 ・シート保護・解除の実践例 ・ブックの保護 ・ブックの保護解除 ・最後に
第69回.シートの非表示(Visible,Hidden)
第70回.ウィンド枠の固定(FreezePanes)
ウィンドウ枠を固定し、行の上部や列の左側がスクロールされないようにする場合のマクロVBA解説になります。ワークシートの行の上部や列の左側は、通常は見出しとして使う事が多くなります。ウィンドウ枠を固定することで見出しの行や列を固定し、スクロールしても見出しが表示されたままにする場合が多くなります。
第71回.印刷(PrintOut)
・PrintOutメソッド ・PrintOutメソッドの使用例 ・印刷時にプリンターを選択したい場合 ・印刷総ページ数の取得 ・間違った印刷を大量に行わないわない為には
第72回.印刷プレビュー(PrintPreview)
・PrintPreviewメソッド ・PrintOutメソッドの使用 ・PrintPreviewメソッドとPrintOutメソッドの使い分け
第139回.エクスポート(PDF/XPS)
・PDFとは、XPSとは ・ExportAsFixedFormatメソッド ・PDFのオプションについて ・ExportAsFixedFormatの使用例
第73回.ページ設定(PageSetup,PageBreak)
・PageSetupオブジェクト ・PrintCommunicationプロパティ ・ヘッダー・フッターのプロパテの設定方法 ・余白の設定方法 ・印刷範囲の設定/クリア:PrintArea ・総ページ数:Pages.Count ・改ページの位置を設定:PageBreak ・最後に
第74回.ファイルを開くダイアログ(GetOpenFilename)
・GetOpenFilenameメソッド ・GetOpenFilenameの使用例 ・GetOpenFilenameの実践例 ・GetOpenFilenameの初期フォルダーの指定 ・GetOpenFilenameの最後に
第75回.名前を付けて保存ダイアログ(GetSaveAsFilename)
・GetSaveAsFilenameメソッド ・GetSaveAsFilenameの使用例 ・GetSaveAsFilenameの実践例 ・GetSaveAsFilenameの初期フォルダーの指定 ・GetSaveAsFilenameの最後に


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)
累計を求める数式あれこれ|エクセル関数応用(2024-01-22)
複数の文字列を検索して置換するSUBSTITUTE|エクセル入門(2024-01-03)
いくつかの数式の計算中にリソース不足になりました。|エクセル雑感(2023-12-28)
VBAでクリップボードへ文字列を送信・取得する3つの方法|VBA技術解説(2023-12-07)
難しい数式とは何か?|エクセル雑感(2023-12-07)
スピらない スピル数式 スピらせる|エクセル雑感(2023-12-06)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.並べ替え(Sort)|VBA入門
8.条件分岐(IF)|VBA入門
9.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
10.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ