ExcelマクロVBA入門
第70回.ウィンド枠の固定(FreezePanes)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-17

第70回.ウィンド枠の固定(FreezePanes)


ウインド枠を固定し、行の上部や列の左側がスクロールされないようにする場合のマクロVBA解説になります。
ワークシートの行の上部や列の左側は、通常は見出しとして使う事が多くなります。
ウィンドウ枠を固定することで見出しの行や列を固定し、スクロールしても見出しが表示されたままにする場合が多くなります。
通常は事前にウィンドウ枠を固定しておけば済みますが、
マクロVBAで作成したシートでは、必要に応じてVBAでウィンドウ枠を固定する必要が出てきます。
VBAでウィンドウ枠の固定状態を変更する場合は、
WindowオブジェクトのFreezePanesプロパティの値を変更することで行います。


Window.FreezePanesプロパティ

Windowオブジェクト.FreezePanes = 設定値

設定値
True の場合
ウィンドウ枠を固定します。
アクティブセルの上・左が固定されます。

False の場合
固定を解除します。
これは、Windowオブジェクトのプロパティです。
Windowオブジェクトの指定には、

ActiveWindow
Windows("ウインドウ名")
これらになりますが、
ウインドウ枠固定では、実質ActiveWindow一択と言ってよいでしょう。
理由としては、固定位置のセルをアクティブにしなければならず、
セルをアクティブにするためには、そのシートをアクティブにする必要があり、
結果として、フクティブウインドウに対して操作することになるからです。

Windowオブジェクトのプロパティが変更できるのは、
アクティブシートに対してのみ設定可能であるということです。
つまり、
ActiveWindow.FreezePanes = True
Windows("Book1").FreezePanes = True
このような指定が可能ですが、後者はほぼ意味を持たない指定という事です。

少なくとも、
Windows("Book1.xls").Sheets("Sheet2").FreezePanes = True
このような指定はできません。

ウインドウ枠の固定は、アクティブセルの位置で固定されますので、
事前に、固定位置のセルをアクティブにしておく必要があります。

ウインドウ枠固定時の注意
既にウィンドウ枠が固定されている場合に、
新たに、別の位置でウィンドウ枠を固定しようとしても変更されません。
ウィンドウ枠の固定位置を変更する場合は、
固定を解除してから、再度固定しなければなりません。

ウインドウ枠固定の使用例

Workbooks("Book1.xls").Worksheets("Sheet2").Activate
Range("B2").Select
ActiveWindow.FreezePanes = False
ActiveWindow.FreezePanes = True

対象のシートをアクティブにしてから、
固定するセルを選択し、
念の為、ウィンドウ枠の固定を解除してから、
ウィンドウ枠を固定しています。

VBA マクロ 画像

実行後は、SheetのB2セルが選択状態となり、この位置でウィンドウ枠が固定されます。


データの行数・列数が多い時に、ウィンドウ枠が固定されていないと非常に使いづらいシートとなります。
マクロVBAで作成したシートを使う時に、毎回手作業でウィンドウ枠を固定したのでは効率が悪くなります。
マクロVBAで作成するシートは、使用者の利便性を考慮して作成するようにしてください。




同じテーマ「マクロVBA入門」の記事

第67回.総合練習問題7
第68回.シートの保護、ブックの保護(Protect)
第69回.シートの非表示(Visible)
第70回.ウィンド枠の固定(FreezePanes)
第71回.印刷(PrintOut)
第72回.印刷プレビュー(PrintPreview)
第73回.ページ設定(PageSetup)
第74回.ファイルを開くダイアログ(GetOpenFilename)
第75回.名前を付けて保存ダイアログ(GetSaveAsFilename)
第76回.ファイルダイアログ(FileDialog)
第77回.組み込みダイアログ(Dialogs,xlDialogPrint)


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

VBAにおける変数のメモリアドレスについて|VBA技術解説(11月8日)
空文字列の扱い方と処理速度について(""とvbNullString)|VBA技術解説(1月7日)
Errオブジェクトとユーザー定義エラー|VBA入門(11月5日)
シングルクォートの削除とコピー(PrefixCharacter)|VBA技術解説(11月4日)
ユーザー定義型の制限とクラスとの使い分け|VBA技術解説(11月3日)
クリップボードに2次元配列を作成してシートに貼り付ける|VBA技術解説(11月1日)
VBAクラスを使ったイベント作成(Event,RaiseEvent,WithEvents)|VBA技術解説(10月31日)
VBAクラスのAttributeについて(既定メンバーとFor Each)|VBA技術解説(10月19日)
VBAの用語について:ステートメントとは|VBA技術解説(10月16日)
VBAのマルチステートメント(複数のステートメントを同じ行に)|VBA技術解説(10月14日)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.RangeとCellsの使い方|ExcelマクロVBA入門
4.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
5.変数宣言のDimとデータ型|ExcelマクロVBA入門
6.繰り返し処理(For Next)|ExcelマクロVBA入門
7.マクロって何?VBAって何?|ExcelマクロVBA入門
8.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
9.空白セルを正しく判定する方法(IsEmpty,IsError,HasFormula)|VBA技術解説
10.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門



  • >
  • >
  • >
  • ウィンド枠の固定(FreezePanes)

  • このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


    記述には細心の注意をしたつもりですが、
    間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
    なお、掲載のVBAコードは自己責任で使ってください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。




    このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
    本文下部へ