ExcelマクロVBA入門
第23回.メッセージボックス(MsgBox関数)

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-06-29

第23回.メッセージボックス(MsgBox関数)


マクロ VBA MsgBox関数

メッセージを表示するダイアログボックス(小さな画面)を表示します。
ユーザーに選択(「はい」「いいえ」や「OK」「CANCEL」等)してもらい、その選択結果を受け取る事も出来ます。
マクロVBAでメッセージボックスを表示するにはMsgBox関数を使います。


MsgBox関数の構文

MsgBox(prompt[, buttons] [, title] [, helpfile, context])



prompt 必ず指定します。ダイアログ ボックス内にメッセージとして表示する文字列を示す文字列式を指定します。
名前付き引数 prompt に指定できる最大文字数は、1 バイト文字で約 1,024 文字です。
ただし、使う文字の文字幅に依存します。
名前付き引数 prompt に複数行を指定する場合は、キャリッジ リターン (Chr(13))、ライン フィード (Chr(10))、またはキャリッジ リターンとライン フィードの組み合わせ (Chr(13) & Chr(10)) を改行する位置に挿入し、行を区切ってください。
buttons 省略可能です。表示されるボタンの種類と個数、使用するアイコンのスタイル、標準ボタン、メッセージ ボックスがモーダルかどうかなどを表す値の合計値を示す数式を指定します。
省略すると、名前付き引数 buttons の既定値 0 になります。
title 省略可能です。ダイアログ ボックスのタイトル バーに表示する文字列を示す文字列式を指定します。
名前付き引数 title を省略すると、タイトル バーにはアプリケーション名が表示されます。
helpfile 省略可能です。ダイアログ ボックスに状況依存のヘルプを設定するために、使用するヘルプ ファイルの名前を示す文字列式を指定します。
この引数は、表示するダイアログ ボックスの説明をヘルプを使って表示するときに指定します。
名前付き引数 helpfile を指定した場合は、引数 context も指定する必要があります。
context 省略可能です。
ヘルプ トピックに指定したコンテキスト番号を表す数式を指定します。
名前付き引数 context を指定した場合は、引数 helpfile も指定する必要があります。

引数は、名前付き引数が使用できます。

名前付き引数

あらかじめ定義された名前を持つ引数。
名前付き引数を使用すると、構文どおりに指定された順序で各引数に値を指定しなくても、任意の順序で値を設定することができます。

※名前付き引数については、後々詳しく説明します。
第25回.名前付き引数について
引数とは、関数やメソッド等を呼び出すときに渡す値の指定のことです。この引数を渡す時の記述方法として、名前付き引数があります。マクロVBAでの記述では、:=が使われます。この:=は名前付き引数のみで使用される記述になります。

しかし、MsgBoxでは、名前付き引数を使う事はあまりありません、順番通りに指定します。

MsgBox関数のbuttonsの定数

グループ 定数 内容
ボタンの種類 vbOKOnly 0 [OK] ボタンのみを表示します。
vbOKCancel 1 [OK] ボタンと [キャンセル] ボタンを表示します。
vbAbortRetryIgnore 2 [中止]、[再試行]、および [無視] の 3 つのボタンを表示します。
vbYesNoCancel 3 [はい]、[いいえ]、および [キャンセル] の 3 つのボタンを表示します。
vbYesNo 4 [はい] ボタンと [いいえ] ボタンを表示します。
vbRetryCancel 5 [再試行] ボタンと [キャンセル] ボタンを表示します。
アイコンの種類 vbCritical 16 警告メッセージ アイコンを表示します。
vbQuestion 32 問い合わせメッセージ アイコンを表示します。
vbExclamation 48 注意メッセージ アイコンを表示します。
vbInformation 64 情報メッセージ アイコンを表示します。
標準ボタン vbDefaultButton1 0 第 1 ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton2 256 第 2 ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton3 512 第 3 ボタンを標準ボタンにします。
vbDefaultButton4 768 第 4 ボタンを標準ボタンにします。
その他 vbApplicationModal 0 アプリケーション モーダルに設定します。メッセージ ボックスに応答するまで、現在選択中のアプリケーションの実行を継続できません。
vbSystemModal 4096 システム モーダルに設定します。メッセージ ボックスに応答するまで、すべてのアプリケーションが中断されます。
vbMsgBoxHelpButton 16384 ヘルプ ボタンを追加します。
VbMsgBoxSetForeground 65536 最前面のウィンドウとして表示します。
vbMsgBoxRight 524288 テキストを右寄せで表示します。
vbMsgBoxRtlReading 1048576 テキストを、右から左の方向で表示します。

「その他」は使用する必要はないでしょう。
各グループから値を 1 つずつ選択して加算した合計値を指定します。
メッセージ内容、ボタンの種類、アイコンの種類は、組み合わせを考慮しましょう。

MsgBox関数の戻り値の定数

MsgBox関数は以下の戻り値を返します。

定数 説明
vbOK 1 [OK]
vbCancel 2 [キャンセル]
vbAbort 3 [中止]
vbRetry 4 [再試行]
vbIgnore 5 [無視]
vbYes 6 [はい]
vbNo 7 [いいえ]

MsgBox関数の例文



MsgBox "出来ました。"

マクロ VBA MsgBox関数

メッセージのみ指定した場合です。
「OK」ボタンだけが表示されます。

MsgBox "出来ました。" & vbLf & "よかった"

マクロ VBA MsgBox関数

ヘルプでは
複数行を指定する場合は、キャリッジ リターン (Chr(13))、ライン フィード (Chr(10))、またはキャリッジ リターンとライン フィードの組み合わせ (Chr(13) & Chr(10)) を改行する位置に挿入し、行を区切ってください。
となっていますが、

キャリッジ リターン (Chr(13))は、VbCr
ライン フィード (Chr(10))は、VbLf
キャリッジ リターンとライン フィードの組み合わせ (Chr(13) & Chr(10)) は、VbCrLf
になります。
どれを使っても、この場合は同じですが、VbLfで良いでしょう。 

MsgBox "出来ました。", vbOKOnly, "タイトル"

マクロ VBA MsgBox関数

メッセージと、ボタンの種類と、タイトルを指定した場合です。
タイトルの出方を確認して下さい。

Dim rtn As Integer
rtn = MsgBox("出来ましたか?", vbYesNo + vbQuestion + vbDefaultButton2, "確認")
Select Case rtn '押されたボタンの確認
  Case vbYes
    MsgBox "「はい」が押されました。"
  Case vbNo
    MsgBox "「いいえ」が押されました。"
End Select

マクロ VBA MsgBox関数

ボタンの種類を、「はい」「いいえ」
アイコンの種類を、問い合わせアイコン
標準ボタンを、2番目のボタン
メッセージボクスの出方を確認して下さい。

押されたボタンを、戻り値で確認しています。
戻り値を取得する為、
変数 = MsgBox(・・・)
とした場合は、引数を()括弧でくくります。
VBAにおける括弧()の使い方
メソッドやSubやFunctionを呼ぶときに引数を括弧()で囲うのか囲わないのか… 初心者が赤い文法エラーがでて悩むことの一つです。まず基本系から オブジェクト.メソッド引数1,引数2,引数3 Callオブジェクト.メソッド(引数1,引数2,引数3) Set変数=オブジェクト.メソッド(引数1,

MsgBoxの使い道

マクロVBAの処理時間は高速かつ自動で処理行ってくれますが、
いつ終わったのか分からない場合が多々あります。
そのような場合は、マクロVBAの一番最後にMsgBoxで「完了」を伝えておくと良いでしょう。
ユーザーにマクロVBAからメッセージを伝えるものですので適宜入れるようにしてください。
ただし、むやみにMsgBoxを使用すると、使用者がうっとおしく感じてしまう場合もありますのでご注意ください。



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