VBA入門
第29回.セル・行・列の削除・挿入(Delete,Insert)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2020-09-28

第29回.セル・行・列の削除・挿入(Delete,Insert)


単一セルまたは複数セルの削除・挿入と行・列の削除・挿入についてのマクロVBAを解説します。


単一セルまたは複数セルを指定しての行全体・列全体に対する削除・挿入と、行・列を指定しての削除・挿入は結果としては同じ事になりますが、
マクロVBAの書き方には違いがあり、実際のVBAでは使い分けが必要になる場合があります。

以下、Cells(行, 列)、Rows(行位置)、Columns(列位置)は、Rangeで書き換え可能です。
また、複数セル・複数行・複数列の指定も同様です。

セルの削除

セルを削除するには、

Cells(行, 列).Delete

このように記述します。
手動でセルを削除した場合は以下のダイアログが表示されます。

マクロ VBA セルの削除

マクロVBAでも、この4通りの書き方があります。

左方向にシフト

Cells(行, 列).Delete Shift:=xlToLeft

上方向にシフト

Cells(行, 列).Delete Shift:=xlUp

行全体

Cells(行, 列).EntireRow.Delete

EntireRowは、指定セルが含まれる行全体になります。
EntireRowは、RangeオブジェクトのプロパティでRangeオブジェクトを返します。

列全体

Cells(行, 列).EntireColumn.Delete

EntireColumnは、指定セルが含まれる列全体になります。
EntireColumnは、RangeオブジェクトのプロパティでRangeオブジェクトを返します。


セルの挿入

セルを挿入するには、

Cells(行, 列).Insert

このように記述します。
手動でセルを挿入した場合は以下のダイアログが表示されます。

マクロ VBA セルの挿入

マクロVBAでも、この4通りの書き方があります。

右方向にシフト

Cells(行, 列).Insert Shift:=xlToRight

下方向にシフト

Cells(行, 列).Insert Shift:=xlDown

行全体

Cells(行, 列).EntireRow.Insert

EntireRowは、指定セルが含まれる行全体になります。

列全体

Cells(行, 列).EntireColumn.Insert

EntireColumnは、指定セルが含まれる列全体になります。


セルの削除・挿入時は、Shift:=は必ず指定

Shift:=は省略可能なのですが、
セルの挿入削除時には、Shift:=は必ず指定しましょう。

省略した場合は、
どちらにシフトされるかは、選択セル範囲の形によって自動で判定されます。
縦長か、横長かによって、自動的に上下左右が決定されます。
しかしそれでは、マクロを見ただけでは、どちらにシフトするかが不明になってしまいますし、
データの状態によって動作が変わってきてしまいます。
従って、必ずShift:=は指定して下さい。

行・列の削除・挿入

行の削除

Rows(行位置).Delete

行の挿入

Rows(行位置).Insert

列の削除

Columns(列位置).Delete

列の挿入

Columns(列位置).Insert

上記のRowsは、Cells(行, 列).EntireRowでも同じです。
上記のColumnsは、Cells(行, 列).EntireColumnでも同じです。

行・列の削除/行・列の挿入で、Shift:=は必要か

マクロの記録で作成される行削除した時のVBAコードは、
Rows("6:6").Select
Selection.Delete Shift:=xlUp
このように記録されます。

これを元に作成したマクロ
Rows("6:6").Delete Shift:=xlUp
このShift:=xlUpが必要なのか、との質問が時々あります。
結論としては、不要です。

行削除したら、削除後は上にシフトする以外にありえません。
Rows(6).Delete Shift:=xlDown
このように記述しても正しく動作(上にシフト)してしまいます。
つまり、行・列の挿入・削除では、Shift:=の指定は意味がありません。

まとめると
セル範囲の挿入・削除では、Shift:=は必須
行・列の挿入・削除では、Shift:=は不要

行・列の表示・非表示

削除・挿入に関連して、行・列の表示・非表示を設定する事もVBAではできます。
行・列の表示・非表示については以下で解説しています。

第141回.行・列の表示・非表示(Hidden)
行または列を非表示にしたり、逆に表示したりする場合のVBAについて説明します。また、あるセルが表示されているか(可視セルか)の判定方法について解説します。行や列はRangeオブジェクトです。表示・非表示は、RangeオブジェクトのHiddenプロパティにTrue/Falseを設定することで行います。



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