ExcelマクロVBA入門
第29回.セル・行・列の削除・挿入(Delete,Insert)

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-06-30

第29回.セル・行・列の削除・挿入(Delete,Insert)


単一セルまたは複数セルの削除・挿入と行・列の削除・挿入についてマクロVBAを解説します。


単一セルまたは複数セルを指定しての行全体・列全体に対する削除・挿入と、
行・列を指定しての削除・挿入は結果としては同じ事になりますが、
マクロVBAにおいては使い分けが必要になる場合があります。

以下、Cells(行, 列)、Rows(行位置)、Columns(列位置)は、Rangeで書き換え可能です。
また、複数セル・複数行・複数列の指定も同様です。

セルの削除

セルを削除するには、
Cells(行, 列).Delete
と記述します。
ただし、手動でセルを削除した場合は以下のダイアログが表示されます。

マクロ VBA セルの削除

マクロVBAでも、この4通りの書き方があります。


左方向にシフト
Cells(行, 列).Delete Shift:=xlToLeft
上方向にシフト
Cells(行, 列).Delete Shift:=xlUp
行全体
Cells(行, 列).EntireRow.Delete
EntireRowは、指定セルが含まれる行になります。
EntireRowは、RangeオブジェクトのプロパティでRangeオブジェクトを返します。
列全体
Cells(行, 列).EntireColumn.Delete
EntireColumnは、指定セルが含まれる列になります。
EntireColumnは、RangeオブジェクトのプロパティでRangeオブジェクトを返します。

セルの挿入

セルを挿入するには、
Cells(行, 列).Insert
と記述します。
ただし、手動でセルを挿入した場合は以下のダイアログが表示されます。

マクロ VBA セルの挿入

マクロVBAでも、この4通りの書き方があります。

右方向にシフト
Cells(行, 列).Insert Shift:=xlToRight
下方向にシフト
Cells(行, 列).Insert Shift:=xlDown
行全体
Cells(行, 列).EntireRow.Insert
列全体
Cells(行, 列).EntireColumn.Insert

セルの削除・挿入時は、Shift:=は必ず指定

Shift:=は省略可能なのですが、
セルの挿入削除時には、Shift:=は必ず指定しましょう。

省略した場合は、
どちらにシフトされるかは、選択セル範囲の形によって自動で判定されます。
縦長か、横長かによって、自動的に上下左右が決定されます。

しかしそれでは、マクロを見ただけでは、どちらにシフトするかが不明になってしまいますし、
データの状態によって動作が変わってきてしまいます。。
従って、必ず、Shift:=は指定して下さい。

行・列の削除・挿入


行の削除
Rows(行位置).Delete

行の挿入
Rows(行位置).Insert

列の削除
Columns(列位置).Delete

列の挿入
Columns(列位置).Insert

削除・挿入で、Shift:=は必要か

マクロの記録で作成される行削除した時のVBAコードは、
Rows("6:6").Select
Selection.Delete Shift:=xlUp
このように記録されます。

これを基に作成したマクロ
Rows("6:6").Delete Shift:=xlUp
このShift:=xlUpが必要なのか、との質問が時々あります。
結論は、不要です。

行削除したら、削除後は上にシフトする以外にありえません。
Rows(6).Delete Shift:=xlDown
このように記述しても正しく動作してしまいます。
つまり、行・列の挿入・削除では、Shift:=の指定は意味がありません。

まとめると
セル範囲の挿入・削除では、Shift:=は必要
行・列の挿入・削除では、Shift:=は不要



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