ExcelマクロVBA入門
第35回.セルの書式(罫線,Border)

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-08

第35回.セルの書式(罫線,Border)


マクロVBAで罫線を引く必要が出てくる場合も度々あります、
シートのデータ範囲がマクロで変更されてしまう場合は、罫線を引き直す事が必要になってきます。


ネット等を検索すると、罫線を引くマクロは書き方が千差万別となっているようです。
そして、マクロの記録を使用して作成したVBAコードをそのまま使っている最悪のケースとなっています。

2010以降で、A1セル~B5セルに格子線を引いた時のマクロの記録



Sub Macro1()
  Range("A1:B5").Select
  Selection.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone
  With Selection.Borders(xlEdgeLeft)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlEdgeTop)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlEdgeBottom)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlEdgeRight)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlInsideVertical)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlInsideHorizontal)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
End Sub

うんざりするほど長いマクロです。
しかし、これは、
以下のマクロで済んでしまいます

Sub Macro2()
Range("A1:B5").Borders.LineStyle = xlContinuous
End Sub

マクロを多少なりとも扱うなら、
少なくとも、マクロの記録で作成された前出のマクロをそのまま使うような事だけはしないで下さい。
以下でマクロVBAでの罫線について解説します。

マクロVBAでの罫線指定

セル(Rangeオブジェクト)の罫線は、Bordersコレクションになります。
Bordersコレクションは、Borderオブシェクトの集まりです。
(コレクションについての詳細は後々)
Range.Bordersでセルの罫線を扱います。
つまり、
RangeのBordersプロパティで、Bordersコレクション内のBorderオブジェクトを扱うということです。

Range.Borders.プロパティ = 設定値
または、
Range.Borders(index).プロパティ = 設定値
Indexには、以下を指定します。

xlDiagonalDown 範囲内の各セルの左上隅から右下への罫線
xlDiagonalUp 範囲内の各セルの左下隅から右上への罫線
xlEdgeBottom 範囲内の下側の罫線
xlEdgeLeft 範囲内の左端の罫線
xlEdgeRight 範囲内の右端の罫線
xlEdgeTop 範囲内の上側の罫線
xlInsideHorizontal 範囲外の罫線を除く、範囲内のすべてのセルの水平罫線
xlInsideVertical 範囲外の罫線を除く、範囲内のすべてのセルの垂直罫線

括弧()を省略して、
Range.Borders.プロパティ
とした場合は、
xlEdgeBottom、xlEdgeLeft、xlEdgeRight、xlEdgeTop、xlInsideHorizontal、xlInsideVertical
これら全てに同一の設定をしたことになります。

Bordersのプロパティ



プロパティ プロパティの説明 プロパティの設定値 設定値の説明
LineStyle 罫線の種類 xlNone または xlLineStyleNone なし
xlContinuous 実線
xlDash 破線
xlDashDot 一点鎖線
xlDashDotDot ニ点鎖線
xlDot 点線
xlDouble 2 本線
xlLineStyleNone 線なし
xlSlantDashDot 斜破線
Color 罫線の色 RGB値を表す長整数
ColorIndex 罫線の色 1~56 2003までの56色カラーパレットのインデックス
何色か分かりづらいのでColorを使ったほうが良い
Weight 罫線の太さ xlHairline 細線 (最も細い罫線)
xlMedium 普通
xlThick 太線 (最も太い罫線)
xlThin 極細
TintAndShade 罫線の色色明るく、または暗く 2007以降

規定値
LineStyleまたはWeightの片方だけを指定した場合は、規定値で罫線が引かれます。
LineStyleは、xlContinuous
Weightは、xlThin
つまり、xlContinuousだけを指定した場合は、WeightはxlThinになります。

プロパティの設定値には、組み合わせの制限があります
それは、ワークシートの「セルの書式設定」で指定可能な組み合わせしか出来ないからです。

マクロ VBA 罫線

ここで指定できるものにしかマクロVBAでも設定できません。
当然の話ではありますが、
マクロは、エクセルの基本操作を十分に理解していないと書けないのです

使用例
Range("セル範囲").Borders(xlEdgeLeft).LineStyle = xlContinuous
Range("セル範囲").Borders(xlEdgeRight).LineStyle = xlContinuous
Range("セル範囲").Borders(xlEdgeLeft).Weight = xlThick
Range("セル範囲").Borders(xlEdgeRight).Weight = xlThick

上記では、セル範囲の左右に太い実践を引いています。

マクロVBA 罫線

Range("セル範囲").Borders.LineStyle = xlContinuous

上記では、セル範囲に矩形の細線が引かれます。

マクロVBA 罫線

Range.BorderAroundメソッド

罫線を扱う方法が、もう一つあります。
それが、Range.BorderAroundメソッドです。
これは、外枠に対して一度に罫線を引きます。
Range.BorderAround LineStyle, Weight, {ColorIndex | Color | ThemeColor}

{ColorIndex | Color | ThemeColor}は、いずれか1つのみ指定可能。

指定方法は、前記のプロパティと同様ですが、

こちらは、メソッド(オブジェクトに動作を与える)なので、

LineStyle, Weight, ColorIndex, Color, ThemeColor

これらは、引数になります。

名前付き引数で指定します。

使用例
Range("セル範囲").BorderAround LineStyle:=xlContinuous, Weight:=xlMedium, Color:=vbRed

上記では、
セル範囲の外枠に、実線、太さ普通、赤色の罫線を引いています。

マクロVBA 罫線

マクロVBAでの罫線の注意点

マクロで罫線を引く場合、書き方でVBAコードの行数が大きく違ってきます。
VBAコードの行数が多いと、結果としてマクロの動作がとても遅くなってしまいますし、読みづらいコードになってしまいます。。
効率的かつ簡潔な罫線の引き方をするように工夫してください。
それには同じ罫線のセル範囲はまとめて罫線を引くようにします。
例えば以下のように罫線を引きたい時、

マクロ VBA 罫線

Range("セル範囲").Borders.LineStyle = xlContinuous
Range("セル範囲").BorderAround Weight:=xlThick

このようにまとめて罫線を引くことができます。
外枠の罫線は2度引いていることになりますが、
一か所ずつ罫線を引くより、マクロVBAの記述も短く簡潔になります。



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