ExcelマクロVBA入門 | 第35回.セルの書式(罫線,Border) | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2017-12-30

第35回.セルの書式(罫線,Border)


マクロで罫線を引く事はた度々あります、

シートのデータ範囲がマクロで変更されてしまう場合は、罫線を引き直す事が必要になってきます。

ネット等を検索すると、罫線を引くマクロは書き方が千差万別となっているようです、

そして、マクロの記録を使用して作成したマクロの最悪のケースとなっています。


以下、2010で、A1セル〜B5セルに格子線を引いた時のマクロの記録です。

Sub Macro1()
  Range("A1:B5").Select
  Selection.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone
  Selection.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone
  With Selection.Borders(xlEdgeLeft)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlEdgeTop)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlEdgeBottom)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlEdgeRight)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlInsideVertical)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
  With Selection.Borders(xlInsideHorizontal)
    .LineStyle = xlContinuous
    .ColorIndex = xlAutomatic
    .TintAndShade = 0
    .Weight = xlThin
  End With
End Sub


うんざりするほど長いマクロです。

しかし、これは、

以下のマクロで済んでしまいます

Sub Macro2()
Range("A1:B5").Borders.LineStyle = xlContinuous
End Sub


マクロを多少なりとも扱うなら、

少なくとも、マクロの記録で作成された前出のマクロをそのまま使うような事だけはしないで下さい。


セル(Rangeオブジェクト)の罫線は、Bordersコレクションになります。

Bordersコレクションは、Borderオブシェクトの集まりです。
(コレクションについての詳細は後々)

Range.Bordersでセルの罫線を扱います。

つまり、

RangeのBordersプロパティで、Bordersコレクション内のBorderオブジェクトを扱うということです。


マクロでの指定

Range.Borders.プロパティ = 設定値

または、

Range.Borders(index).プロパティ = 設定値

Indexには、以下を指定します。
xlDiagonalDown 範囲内の各セルの左上隅から右下への罫線
xlDiagonalUp 範囲内の各セルの左下隅から右上への罫線
xlEdgeBottom 範囲内の下側の罫線
xlEdgeLeft 範囲内の左端の罫線
xlEdgeRight 範囲内の右端の罫線
xlEdgeTop 範囲内の上側の罫線
xlInsideHorizontal 範囲外の罫線を除く、範囲内のすべてのセルの水平罫線
xlInsideVertical 範囲外の罫線を除く、範囲内のすべてのセルの垂直罫線

Range.Borders.プロパティ

とした場合は、

xlEdgeBottom、xlEdgeLeft、xlEdgeRight、xlEdgeTop、xlInsideHorizontal、xlInsideVertical

に全て、同一の設定をしたことになります。


Bordersには、以下のプロパティがあります。

プロパティ プロパティの説明 プロパティの設定値 設定値の説明
LineStyle 罫線の種類 xlNone または xlLineStyleNone なし
xlContinuous 実線
xlDash 破線
xlDashDot 一点鎖線
xlDashDotDot ニ点鎖線
xlDot 点線
xlDouble 2 本線
xlLineStyleNone 線なし
xlSlantDashDot 斜破線
Color 罫線の色 RGB値を表す長整数
ColorIndex 罫線の色 現在のカラー パレットのインデックス
Weight 罫線の太さ xlHairline 細線 (最も細い罫線)
xlMedium 普通
xlThick 太線 (最も太い罫線)
xlThin 極細
TintAndShade 罫線の色色明るく、または暗く 2007以降


プロパティの設定値には、組み合わせの制限があります

それは、ワークシートの「セルの書式設定」で指定可能な組み合わせしか出来ないからです。

当然ですよね。

ですから、

マクロは、エクセルの基本操作を十分に理解していないと書けないのです


使用例.

Range("セル範囲").Borders(xlEdgeLeft).LineStyle = xlContinuous
Range("セル範囲").Borders(xlEdgeRight).LineStyle = xlContinuous
Range("セル範囲").Borders(xlEdgeLeft).Weight = xlThick
Range("セル範囲").Borders(xlEdgeRight).Weight = xlThick

上記では、セル範囲の左右に、太い実践を引いています。



Range.BorderAroundメソッド

罫線を扱う方法が、もう一つあります。

それが、Range.BorderAroundメソッドです。

これは、外枠に対して一度に罫線を引きます。

Range.BorderAround LineStyle, Weight, {ColorIndex | Color | ThemeColor}

{ColorIndex | Color | ThemeColor}は、いずれか1つのみ指定可能。

指定方法は、前記のプロパティと同様ですが、

こちらは、メソッド(オブジェクトに動作を与える)なので、

LineStyle, Weight, ColorIndex, Color, ThemeColor

これらは、引数になります。

名前付き引数で指定します。



使用例.

Range("セル範囲").BorderAround LineStyle:=xlContinuous, Weight:=xlMedium, Color:=vbRed

上記では、セル範囲の外枠に、実線、太さ普通、赤色の罫線を引いています。



マクロで罫線を引くVBAコードは、書き方でVBAコードの行数が大きく違ってきます。
VBAコードの行数が多いと、結果として、マクロの動作が遅くなってしまいます。
効率的な罫線の引き方をするように工夫してください。




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