第39回.セルのクリア(Clear,ClearContents)
セルをクリアするマクロVBAの書き方です、
クリアするといっても、セルの何を(値、色、コメント等々)クリアするかによって、VBAコードが違ってきます。
具体的には、セルの何を(値、色、コメント等々)クリアするかによって使用するプロパティが変わるという事です。
セル(Rangeオブジェクト)のクリア関係のメソッド(動作を与える)
メソッド | 説明 |
Clear> | 全体(数式・文字・書式・コメント全て)をクリアします。 |
ClearComments | コメントを消去します。 |
ClearContents> | 数式と文字を削除します。 |
ClearFormats | 書式設定を削除します。 |
ClearNotes | コメントを削除します。 |
ClearOutline | アウトラインを消去します。 |
ClearHyperlinks | 2010以降のみ、ハイパーリンクを削除します。 |
太字にしましたが、通常は、Clear>とClearContents>だけ覚えれば良いでしょう。
Range.Clear
未使用状態(初期状態になります。
Cells(2, 2).Clear
Range("B2").Clear
Range("B2:C10").Clear
Rows(2).Clear
Columns(2).Clear
Range.ClearContents
定数としての文字・数値、そして計算式(関数)が消去されます。
書式(フォント、背景色、罫線等)は残ります。
Cells(2, 2).ClearContents
Range("B2").ClearContents
Range("B2:C10").ClearContents
Rows(2).ClearContents
Columns(2).ClearContents
クリア関係メソッドについて
必ず覚えて下さい。
こういうのもあるんだ、と記憶しておく程度でよいでしょう。
メソッドに引数がありませんので、単純にメソッドを記述するだけです。
必要になった時に、動作確認して使えば良いでしょう。
また、
アクティブ、アクティブシート以外で使用する場合は、以下のように記述します。
Workbooks("ブック名").Worksheets("シート名").Range("セル範囲").Clear>
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