ExcelマクロVBA入門
第44回.VBA関数について

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-10

第44回.VBA関数について


ワークシートに関数があるように、マクロVBAにも専用の関数が用意されています、
このマクロVBA専用の関数をVBA関数と呼んだりします。
関数とは、
多くの人が共通して必要となる機能(命令)を一塊にしてプログラミング言語として用意されているものです。


また、マクロVBAではVBA関数だけでなく、ワークシート関数も使えますが、
それは、WorkSheetFunctionクラスを使うもので、これについては後々に説明いたします。

VBA関数の書き方

戻り値を他の変数やセルに代入
変数orセル = 関数名(第1引数, 第2引数, 第3引数, ・・・)
このように、関数は、その戻り値を他の変数やセルに入れて使います。
関数の戻り値をIf文で判定
If 関数名(第1引数, 第2引数, 第3引数, ・・・) = ○○○ Then
このように、関数の戻り値を、If文等で判定します。
VBA関数のネスト
変数orセル = 関数名(関数名(第1引数, 第2引数, 第3引数, ・・・), 第2引数, 第3引数, ・・・)
このように、関数をネストして使う事も出来ます。
関数の戻り値を、別の関数の引数として指定しています。
関数は、通常は上記のように、その戻り値を使って次の処理に進みます。

関数の戻り値を使わない場合

MsgBox "メッセージ"
このように、戻り値を使用しない事も稀にあります。


この時の記述方法として、
関数名 第1引数, 第2引数, 第3引数, ・・・
このように、戻り値を使用しない場合は、引数を()で囲まずに記述します。
関数は、ほとんどの場合は戻り値を使うので、通常は、
変数 = 関数名(第1引数, 第2引数, 第3引数, ・・・)
このように、()で引数を囲いますので、戻り値を使わない場合の記述については要注意です。

VBAにおける括弧()の使い方
メソッドやSubやFunctionを呼ぶときに引数を括弧()で囲うのか囲わないのか… 初心者が赤い文法エラーがでて悩むことの一つです。まず基本系から オブジェクト.メソッド引数1,引数2,引数3 Callオブジェクト.メソッド(引数1,引数2,引数3) Set変数=オブジェクト.メソッド(引数1,

名前付き引数

関数の引数は、名前付き引数が利用できますが、
慣習的に、VBA関数においては名前付き引数を使う事は少ないようです
引数自体の数が、そんなに多くないので記述を簡略化する事が多いからでしょう。
オブジェクトのメソッドの場合は引数が多いものがあるので、名前付き引数を使うようにします。

名前付き引数
引数とは、関数やメソッド等を呼び出すときに渡す値の指定のことです。この引数を渡す時の記述方法として、名前付き引数があります。マクロVBAでの記述では、:=が使われます。この:=は名前付き引数のみで使用される記述になります。

○○○B関数

文字列をバイト データとして扱う場合の関数です。
AscB、ChrB、LeftB、LenB、RightB
これらになりますが、使用する機会は少ないでしょう。

○○○$関数

文字列型 (String) の値を返します。
これらの関数は、ドル記号を付けずに使用すると、バリアント型 (Variant) の値を返します。
Chr$、ChrB$、Command$、CurDir$、Date$、Dir$、Error$、Format$、Hex$、Input$、InputB$、LCase$、Left$、LeftB$、LTrim$、Mid$、MidB$、Oct$、Right$ RightB$ RTrim$、Space$、Str$、String$、Time$、Trim$、UCase$
このように多くありますが、あまり使用する事もないですし、特に覚える必要はないでしょう。

ワークシート関数との関係

VBA関数には、ワークシート関数と(ほぼ)同一名称の関数も多くあります。
従って、同様機能の関数はワークシート関数とVBA関数をセットで覚えるようにすると良いでしょう。
しかし、

その引数においては、同一とは限らないので、多少の注意は必要です。
この点については、次回以降で説明します。
また、前述したように、WorkSheetFunctionを使う事でワークシート関数も使用できますが、それは後々。

自動メンバ表示

VBEにおいては、引数が自動的に表示(自動メンバ表示)されますので、これを活用して下さい。
関数名を入力すると、

マクロVBA サンプル画像

このように、引数が表示されます。
そして、引数が、決められた内容の場合は、そのメンバが自動表示されます。

マクロVBA サンプル画像

上下矢印キーで選択し、TABキーで決定して下さい。

習得すべき関数

VBA関数は、全部で140以上あり(ワークシート関数は400以上ありますが)、
全てを覚えるのは大変ですし、その必要もないでしょう。

統計・財務・数学等の関数は、人それぞれで必要な関数を使えるようになれば良いと思います。
しかし、マクロを書く上で、どうしても覚える必要のある関数もあります。
日付や文字列操作の関数は、どのような業務においても必須となりますので、必ず習得して下さい。

最後に

関数なら、1行で済む事を、延々とマクロを書くような事は愚かしい事です。
また、関数を知を使わなくては実現困難な処理も多数あります。
少なくとも、どのような関数があるかだけは押さえておいて下さい。
具体的な引数まで知らずとも、関数の存在だけでも知っていれば、
必要な時に、ヘルプを見ながらマクロを書いても問題は無いはずです。

VBA関数一覧
VBA関数の一覧と解説ですどんな関数があるかは一度は確認しておくとをお勧めいたします。どんな関数があるだけでも知っておけば詳細の使い方は実際に使うときに調べても良いでしょう。文字列操作…34 型変換…12 データ判定…11 日付時刻…20 配列…7 ファイル操作…14 数学/財務…28 その他…19 MicrosoftDocsOfficeVBARefer…

一度は、どんな関数があるか一通り目を通しておくと良いでしょう。



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