VBA入門
セルをコピーするとは

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2021-09-08

第42回.セルをコピーするとは


セルをコピーするとは、どういう事でしょうか・・・
セルをコピーするというマクロVBAを少し掘り下げて考えることで、より実践的なマクロVBAコードを書くことが出来るようになります。
コピーと一言で言っているものは、何のコピーを指しているのでしょうか。



セルをコピーするとは

セルは、Rangeオブジェクトです、
オブジェクトそのものは、コピーできません。

まずは単一セルで考えてみましょう。

では、何をコピーしているのでしょぅか。
それは、
オブジェクトのプロパティの値をコピーしているのです
.Copyで.Pasteなら、Rangeの全てのプロパティをコピーしているのです。
値の貼り付けなら、.Valueをコピーしているに過ぎないのです

このように考えれば、

Range("セル番地1").Value = Range("セル番地2").Value

これはつまり、
Range("セル番地2").Valueの値を、Range("セル番地1").Valueに入れているのです
これで、値のコピーが出来る事が理解できると思います。

Range("セル番地2").Interior.Color = Range("セル番地1").Interior.Color

このようにすれば、背景色がコピーされます。
これは、シートを指定すれば、別シート間でも可能です。


上記方法ではコピーできないプロパティ

Range.Borders.○○○
Range("B2").Borders.LineStyle
Range("B2").Borders.Weight
これらのプロパティは、上記の方法では正しくコピー出来ません。
罫線(Borders)には、上下左右斜めを指定する引数があります。
Bordersだけの指定では、どの罫線かが特定できません。
(Bordersは引数を省略して設定すると、上下左右に同じ罫線が設定されます。)

この他にもオブジェクトを返すプロパティ等もありますので、単純にコピーできないプロパティがある事に注意してください。


.Valueのセル範囲間のコピー

.Valueであれば、セル範囲でも正しく動作します。

Sheets("Sheet1").Range("A1:B10").Value = Sheets("Sheet2").Range("A1:B10").Value

これで値のコピーが出来てしまいます、実に簡単です。
Sheet2のA1:B10の範囲のセル値が、Sheet1のA1:B10の範囲のセルに正しく入ります。

注意点としては、
このセル範囲の場合は、.Valueを省略できません、省略してしまうと正しくコピーされません。
(正確には右辺のValueが省略できないのですが、この場合は必ず両方とも指定しましょう。)

このセル範囲どうしでのコピーは、.Valueの時だけ特別に可能となっています。
他のプロパティについては以下で説明します。


.Value以外の場合は、セル範囲をセル範囲にコピーは出来ません

コピー先にはセル範囲を指定可能ですが、コピー元にはセル範囲は指定できません
正確には、正しくコピーされないと言う事です。

Sheets("Sheet2").Range("A1:B10").Interior.Color = Sheets("Sheet1").Range("A1").Interior.Color
これはOKですが、
Sheets("Sheet2").Range("A1:B10").Interior.Color = Sheets("Sheet1").Range("A1:B10").Interior.Color

これですと、全てが同一のColorならコピーされたように見えますが、
セルによってColorが違う場合は、正しくコピーされません。
セルによってColorが違う場合に使えないのでは意味がありませんので、あまり使用する機会は無いと思います。


コピー方法の使い分け

以下のRangeは、ブック指定・シート指定・セル範囲等の指定を総称して書いています。

・セルを全て同じ状態でコピーしたい場合は、
コビー元Range.Copy Destination:=コピー先Range

※Destination:=は省略可能。

・罫線のように複数のプロパティが関係している場合や、セル範囲で値以外のコピーの場合
コビー元Range.Copy
コピー先Range.PasteSpecial Paste:=xlPasteFormats

※xlPasteFormatsは適宜変わります。

・上記以外なら、特に値のコピーなら
コピー先Range.プロパティ = コビー元Range.プロパティ

このような感じで、使い分けすれば良いでしょう。


セルのコピー(Copyメソッド)実行時の注意点

コビー元Range.Copy
これだけ書いた場合は、クリップボードにコピーされますので、
マクロ実行中に、エクセル以外のソフトであろうと、Ctrl+C等でコピーすると正しく動作しなくなります


最後に

マクロVBAにおいては、セルのコピーは頻繁に発生します。
前回までの、
第40回.セルのコピー・カット&ペーストCopy,Cut,Paste)
あるセルをコピーまたはカットして、別のセルに貼り付けるマクロVBAの説明です。セルを同じシートの別のセルにコピーしたり、セルを別のシートにコピーしたりするVBAになります。手作業で、セルをコピー(Ctrl+C)またはカット(Ctrl+X)して、他のセルに貼り付け(Ctrl+V後にESCまたはEnter) これと同じ…
第41回.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)
値の貼り付けと題しましたが、値だけではなく、「形式を選択して貼り付け」のいろいろな指定方法です。セルをコピーして、他のセルに「形式を選択して貼り付け」する場合のマクロVBAコードです。セルの値や書式を別のセルにコピーすることはマクロVBAでは定番かつ必須の技術になります。
こちらと合わせて、しっかりと覚えて下さい。
セルのコピーの書き方で、結構マクロの技量が計れます。
さらには、マクロの処理速度にも大きく影響する重要な処理となります。




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