ExcelマクロVBA入門
第42回.セルをコピーするとは

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-10

第42回.セルをコピーするとは


セルをコピーするとは、どういう事でしょうか・・・
セルをコピーするというマクロVBAを少し掘り下げて考えることで、より実践的なマクロVBAコードを書くことが出来るようになります。
コピーと一言で言っているものは、何のコピーを指しているのでしょうか。


セルをコピーするとは

セルは、Rangeオブジェクトです、
オブジェクトそのものは、コピーできません。

では、何をコピーしているのでしょぅか。
それは、
オブジェクトのプロパティの値をコピーしているのです
.Copyで.Pasteなら、Rangeの全てのプロパティをコピーしているのです。
値の貼り付けなら、.Valueをコピーしているに過ぎないのです

このように考えれば、
Range("セル番地1").Value = Range("セル番地2").Value
つまり、

Range("セル番地2").Valueの値を、Range("セル番地1").Valueに入れているのです
これで、値のコピーが出来る事が理解できると思います。
Range("セル番地2").Interior.Color = Range("セル番地1").Interior.Color
このようにすれば、背景色がコピーされます。
これは、シートを指定すれば、別シート間でも可能です。

上記方法ではコピーできないプロパティ

Range.Borders.○○○
Range("B2").Borders.LineStyle
Range("B2").Borders.Weight
こ;れらのプロパティは、上記の方法では正しくコピー出来ません。
罫線のオブジェクト構造は複雑ですので、単純な値のコピーは難しいものとなります。
具体的には、上下左右の罫線違いがあるからです。
Bordersは引数を省略すると、上下左右の全てに同じ罫線が設定されてしまうからです。

.Valueのセル範囲間のコピー

さらに、.Valueであれば、セル範囲でも正しく動作します。
Sheets("Sheet1").Range("A1:B10").Value = Sheets("Sheet2").Range("A1:B10").Value
これで値のコピーが出来てしまいます、実に簡単です。

注意点としては、
このセル範囲の場合は、.Valueを省略できません、省略してしまうと正しくコピーされません。
このセル範囲どうしでのコピーは、.Valueの時だけ特別に可能となっています。
他のプロパティについては以下で説明します。

.Value以外の場合は、セル範囲をセル範囲にコピーは出来ません

コピー先にはセル範囲を指定可能ですが、コピー元にはセル範囲は指定できません

正確には、正しくコピーされないと言う事です。
Sheets("Sheet2").Range("A1:B10").Interior.Color = Sheets("Sheet1").Range("A1").Interior.Color
これはOKですが、
Sheets("Sheet2").Range("A1:B10").Interior.Color = Sheets("Sheet1").Range("A1:B10").Interior.Color

これですと、全てが同一のColorならコピーされたように見えますが、
セルによってColorが違う場合は、正しくコピーされません。
セルによってColorが違う場合に使えないのでは意味がありませんので使用しないでください。

コピー方法の使い分け

以下、Rangeは、ブック指定・シート指定・セル範囲等の指定を総称して書いています。

・セルを全て同じ状態でコピーしたい場合は、
コビー元Range.Copy Destination:=コピー先Range

・罫線のように複数のプロパティが関係している場合や、セル範囲で値以外のコピーの場合
コビー元Range.Copy
コピー先Range.PasteSpecial Paste:=xlPasteFormats
(xlPasteFormatsは適宜変わります)

・上記以外なら、特に値のコピーなら
 コピー先Range.プロパティ = コビー元Range.プロパティ

このような感じで、使い分けすれば良いでしょう。

セルのコピー(Copyメソッド)実行時の注意点

コビー元Range.Copy
とだけ書いた場合は、クリップボードにコピーされますので、
マクロ実行中に、エクセル以外のソフトであろうと、Ctrl+C等でコピーすると正しく動作しなくなります

最後に

マクロVBAにおいては、セルのコピーは頻繁に発生します。
前回までの、
第40回.セルのコピー・カット&ペーストCopy,Cut,Paste)
VBAにおいてあるセルをコピーまたはカットして他のセルに貼り付ける場合のVBAの説明になります手作業でセルをコピー(Ctrl+C)またはカット(Ctrl+X)して他のセルに貼り付け(Ctrl+V後にESCまたはEnter) これと同じ動作をするVBAになります。Copy(コピー)する場合 A1セルをB1セルにコピー貼り付けする場合 このように記述します。
第41回.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)
値の貼り付けと題しましたが、値だけではなく、「形式を選択して貼り付け」のいろいろな指定方法です。セルをコピーして、他のセルに「形式を選択して貼り付け」する場合のマクロVBAコードになります。セルの値や書式を別のセルコピーすることはマクロVBAでは定番かつ必須の技術になります。
こちらと合わせて、しっかりと覚えて下さい。
セルのコピーの書き方で、結構マクロの技量が計れます。
さらには、マクロの処理速度にも大きく影響する重要な処理となります。



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