ExcelマクロVBA入門
第49回.Like演算子とワイルドカード

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-10

第49回.Like演算子とワイルドカード


文字列比較において部分一致やパターンマッチングでの文字列比較を行う時に使うのがLike演算子です。
Like演算子は、2つの文字列のパターンマッチングを行い、規則に一致しているかどうかの結果をTrue(一致)またはFalse(不一致)で返します。


パターンマッチングでは、
・ワイルドカード
・文字のリスト
・文字の範囲
これらを任意に組み合わせて作成したパターン文字列式を指定できます。

Like演算子

result=stringLikepattern



result 任意の数値変数を指定します。
string 任意の文字列式を指定します。
pattern パターンマッチング規則に従った任意の文字列式を指定します。

文字列式stringと文字列式patternが一致していると、演算結果resultは真(True)になり、
一致していないと、演算結果resultは偽(False)になります。
通常は、Ifステートメントで使う事が多くなります。

If string Like pattern Then
  真(True)の場合の処理
EndIf

文字列比較のための便利なパターン文字列式を、
ワイルドカード、文字リスト、文字範囲などを組み合わせて指定できます。

パターン文字列式(ワイルドカード、文字リスト、文字範囲)



文字パターン 引数stringの中の一致する文字
? 任意の1文字
* 任意の数の文字
#

任意の1文字の数字(0-9)

1バイト(半角)の数字だけが一致します

[charlist] 文字リストcharlistに指定した文字の中の任意の1文字
[!charlist] 文字リストcharlistに指定した文字以外の任意の1文字

1文字とは
"#"は、1バイト(半角)の数字だけが一致します。
"#"を除くすべての文字パターンでは、2バイト文字(全角文字)も1文字と数えて文字列比較を行います。
特殊文字の指定
特殊文字の左角かっこ([)、疑問符(?)、数値記号(#)、およびアスタリスク(*)を文字列比較するには、
これらの文字を角かっこで囲み、[*]のように指定します。
文字リスト
ハイフン (-) を使用して範囲の上限と下限を分離することで、charlistで文字の範囲を指定できます。
たとえば、
[A-Z]では、string内の対応する文字位置にAからの範囲内の大文字が含まれる場合に一致します。

Like演算子の使用例

データ 文字列式 結果
aBBBa a*a TRUE
F [A-Z] TRUE
F [!A-Z] FALSE
a2a a#a TRUE
aM5b a[L-P]#[!c-e] TRUE
BAT123khg B?T* TRUE
CAT123khg B?T* FALSE
ab a*b TRUE
a*b a[*]b TRUE
axxb a[*]b FALSE
a[xyz a[[]* TRUE

上記の表をA1セルに貼り付けて以下のマクロVBAを実行して確認してください。。

Sub sample()
  Dim i As Long
  For i = 2 To 12
    Cells(i, 3) = Cells(i, 1) Like Cells(i, 2)
  Next
End Sub

正規表現について

一般に言われる、正規表現は使用できません。

マクロVBAで正規表現を扱う為には、VBScriptを使う事になります。
VBAで正規表現を利用する(RegExp)
正規表現は複雑なパターンマッチングとテキストの検索置換するためのツールです、VBAで正規表現を使う場合はRegExpオブジェクトを使用します、RegExpは、VBScriptに正規表現が用意されているオブジェクトです。メタ文字 メタ文字の一覧です。
正規表現を使っているVBAをよく見かけますが、
Like演算子と文字列関数を組み合わせれば、どんな処理でも実現可能です。
正規表現を使うことを決して否定するわけではありませんが、
まずはVBA標準の機能で、実現したいことができないかを考えることはとても大切なことです。
正規表現を使うことを考える前に、まずはLike演算子と文字列関数での処理を検討してみてください。



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