ExcelマクロVBA技術解説 | エクセルVBAでのシート指定方法 | ExcelマクロVBAの問題点と解決策、エクセルVBAの技術的解説



最終更新日:2018-09-08

エクセルVBAでのシート指定方法

ExcelマクロのVBAにおいてシート指定は必須になりますが、
シートの指定方法は何種類かあり、それぞれの特徴があります。

シート指定方法ごとに使い方を簡単に説明しながら、
それぞれの主な使用場面やメリット、デメリット等を解説します。



インデックス指定
シートのインデックス(順番の数値)で指定する方法になります。

シートのインデックスは、シートの左からの順番通りになります。
ただし、非表示シートも含んでいますので注意してください。
左から、1,2,3・・・の順になります。




定数値で指定
定数値を直接指定します。
Worksheets(1).Range("A1") = "test1"

手動でシートの順番を入れ替えてしまうと別のシートになってしまうので、
VBAにおいて、このような使い方をするのはかなり限定的になります。

・あるシートを先頭に移動する場合
Worksheets("Sheet2").Move Before:=Worksheets(1)
このようにWorksheets(1)の前に移動させることで実現します。

・一番後ろに移動する場合
Worksheets("Sheet2").Move After:=Worksheets(Sheets.Count)
Sheets.Countがブック内の全シート数になります。


実際に存在しないシートのインデックスを指定した場合はエラーとなります。




変数で指定
変数を使って指定します。

Dim i As Long
For i = 1 To Worksheets.Count
  Worksheets(i).Range("A1") = "test1"
Next

全シートに対する処理をする場合の定番一つになります。

練習問題26(全シート処理とハイパーリンク)

VBAこれだけは覚えておきたい必須基本例文10

インデックス指定を使う場面は主に以下になります。
・先頭シートを指定
・最終シートを指定
・全シートの処理



名称指定

シートの名称で指定する方法になります。

定数値で指定
定数値を直接指定します。
Worksheets("Sheet1").Range("A1") = "test2"

一般的で最も良く書かれているVBAコードになります。

VBAの記述が長くなってしまうので、Withステートメントやオブジェクト変数を使うようにします。

With Worksheets("Sheet1")
  .Range("A1") = "test1"
  .Range("A2") = "test2"
End With

Dim sht As Worksheet
Set sht = Worksheets("Sheet1")
sht.Range("A1") = "test1"
sht.Range("A2") = "test2"

第51回.Withステートメント

第52回.オブジェクト変数とSetステートメント


Constで指定
プロシージャー内の複数個所でシート指定が必要であったり、
複数フロシージャーで同じシートを指定する場合、
使う都度に指定するのは、メンテナンス性が悪くなります。
シート名を変更したい時に、VBAコードの何か所も変更しなければならなくなるからです。

こうような場合は、
PublicのConst宣言で指定しておくことで、一か所で管理できます。

Public Const sht1 = "Sheet1"

Sub sample()
  Worksheets(sht1).Range("A1") = "test2"
End Sub

シート名を変更する場合は、Constの値を変更するだけで完了できるようになります。

シート関数
シート名を変更してしまうと、
例えば、"Sheet1"を"Sheet11"と変更してしまうと、
Worksheets("Sheet1).Range("A1") = "test1"
このVBAはエラーとなってしまいます。



そこで、シート名を自由に変更したい場合の方法を考えます。

シートの順番を入れ替えても、シート名を変更しても、
とにかく、目的のシートのシート名を取得できるようにします。

シート名を管理するためのシートを追加して、
例えば、
「シート指定」というシーを追加して、A1セルに、
=RIGHT(CELL("filename",Sheet1!A1),LEN(CELL("filename",Sheet1!A1))-FIND("]",CELL("filename",Sheet1!A1)))
このように入れると、A1セルには、
Sheet1
と表示されます。
そこで、このセルの値を使ってシート指定します。

Dim sht As String
sht = Worksheets("シート指定").Range("A1")
Worksheets(sht).Range("A1") = "test"

「シート指定」シートは、VBAでしか使用する必要が無いので、非表示にしておけば良いでしょう。

この方法であれば、シートを削除しない限りVBAの変更はしなくて良くなります。



オブジェクト指定

シートのオブジェクト名で指定する方法になります。

オブジェクト名は、VBEで変更することが出来ます。



初期のオブジェクト名は、このようにSheet1から順に番号が振られています。
このオブジェクト名は、VBEもしくはVBAからしか変更できませんので、
通常のユーザーが間違って変更してしまう事はありません。
プロパティのNameがシート名になります。
シート名を変更してもオブジェクト名に影響はありません。

Sheet1.Range("A1") = "test"

このように、オブジェクト名を直接記述するだけになります。

VBA記述時にわかり易く読みやすいように、オブジェクト名は適切な名前にしておきましょう。
obj○○○
sht○○○
このように接頭子を付けておくと管理しやすいと思います。

オブジェクト名で指定すると、
ActiveXコントロールをシートに追加した時は、コントロールが入力候補に表示されます。
以下は、Sheet1にActiveXのチェックボックスを追加してある場合です。




ブックの保護

VBAでシートを指定している限り、対象のシートが削除されてしまうとVBAはエラーとなります。
これは避けて通れません。
これに対応するには、
マクロの先頭で、必要なシートが揃っているかどうかを確認するようにすれば良いでしょうが、
さすがに、少々無駄な気がします。
もしそこまでする必要があるのであれば、その前にブックの保護をしておくことをお勧めします。



ブックを保護してしまうと、
VBAで臨時にシートを追加することも出来なくなってしまいます。
そのような場合は、
マクロ内で、ブックの保護を解除してからシートを挿入し、最後にまたブック保護しておく必要があります。

ThisWorkbook.Unprotect
Worksheets.Add
ThisWorkbook.Protect

第68回.シートの保護、ブックの保護(Protect)



VBAにおいて、シートの指定は必ず必要になるものですが、
以外とVBA記述が面倒なものです。
使い方にあわせて、シートの指定方法を検討してみるとVBA記述が結構楽になります。




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