別ブックの最終シートの取り込み
「パワク3本目」
Power Query(M言語)の問題と解答・解説
ツイッターで問題を出して、それに解答と解説をしていく形でPower QueryとM言語の理解を深めていきます。
パワク3本目
![エクセル Excel Power Query M言語](image20.jpg)
別ブックの最終シート(一番右の最後のシート)をパワクで取り込んでください。
バス・ブック名の指定は任意
シート数が変化しても、とにかく一番最後のシートを取り込むという事です。
#パワク #PowerQuery
解答コード
![エクセル Excel Power Query M言語](image25.jpg)
let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true),
シート数 = Table.RowCount(ソース),
シート = ソース{シート数-1}[Data]
in
シート
RowCountは数値で返されますので、普通に四則演算ができます。
(※演算子についてはページ最後にまとめて記載しました。)
let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true)
in
ソース
![エクセル Excel Power Query M言語](image26.jpg)
テーブルに関する関数は、
Table.○○○
という関数が多数あります。
![エクセル Excel Power Query M言語](image27.jpg)
let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true),
シート名 = Table.Last(ソース)[Item],
シート = ソース{[Item=シート名]}[Data]
in
シート
let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true),
シート名 = List.Last(ソース[Item]),
シート = ソース{[Item=シート名]}[Data]
in
シート
Table.Last(ソース)[Item]
Table.Last(ソース)これで最終レコードになり、その[Item]列です。
テーブル「ソース」の列[Item]を指定しているので、これはリストです。
List.Last関数でリストの最後を取得しています。
追記
テーブルや名前定義がある場合は、Excel.Workbookで取得したテーブルからシートだけに絞り込む必要があります。
Excel.Workbookは、シート・テーブル・名前定義の一覧になりますので、ここからシートに絞り込みが必要です。
![エクセル Excel Power Query M言語](image39.jpg)
let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), true, true),
フィルター = Table.SelectRows(ソース, each ([Kind] = "Sheet")),
シート数 = Table.RowCount(フィルター),
シート = フィルター{シート数-1}[Data]
in
シート
GUI操作での作成
筆者がM言語直書きとの対比用に即興でやってみた手順になります。
操作・手順はいろいろなやり方があると思います。
![エクセル Excel Power Query M言語](image29.jpg)
![エクセル Excel Power Query M言語](image28.jpg)
![エクセル Excel Power Query M言語](image30.jpg)
![エクセル Excel Power Query M言語](image31.jpg)
![エクセル Excel Power Query M言語](image32.jpg)
![エクセル Excel サンプル画像](image34.jpg)
![エクセル Excel Power Query M言語](image33.jpg)
![エクセル Excel Power Query M言語](image35.jpg)
let
ソース = Excel.Workbook(File.Contents("D:\パワク練習\マスタ\商品マスタ.xlsx"), null, true),
保存された最後の行 = Table.LastN(ソース, 1),
削除された他の列 = Table.SelectColumns(保存された最後の行,{"Data"}),
#"展開された Data" = Table.ExpandTableColumn(削除された他の列, "Data", {"Column1", "Column2", "Column3"}, {"Data.Column1", "Data.Column2", "Data.Column3"}),
昇格されたヘッダー数 = Table.PromoteHeaders(#"展開された Data", [PromoteAllScalars=true]),
変更された型 = Table.TransformColumnTypes(昇格されたヘッダー数,{{"商品ID3", type text}, {"商品名称3", type text}, {"商品単価3", Int64.Type}})
in
変更された型
多少M言語を理解すれば、最初に掲載した通り短いクエリで実現できるようになります。
M言語の演算子
算術演算子
演算子 | 説明 |
+ | 加算 |
- | 減算 |
* | 掛け算 |
/ | 割り算 |
+x | 単項プラス |
-X | 単項マイナス |
比較演算子
演算子 | 説明 |
> | より大きい |
>= | 以上 |
< | より小さい |
<= | 以下 |
= | 等しい |
<> | 等しくない |
論理演算子
演算子 | 説明 |
or | 論理和 |
and | 論理積 |
not | 論理否定 |
複合演算子(&)
例 | 説明 |
"A" & "BC" | テキストの連結: "ABC" |
{1} & {2, 3} | リストの連結: {1, 2, 3} |
[ a = 1 ] & [ b = 2 ] | レコードのマージ: [ a = 1, b = 2 ] |
レコードの検索演算子
演算子 | 説明 |
[ ] | 名前でレコードのフィールドにアクセスします。 |
リスト インデクサー演算子
演算子 | 説明 |
{ } | 0から始まる数値インデックスによってリスト内の項目にアクセスします。 |
型の互換性とアサーション演算子
演算子 | 説明 |
is | 式 x is y は、 x の型が y と互換性がある場合は、true を返します。 x の型が y と互換性がない場合は、false を返します。 |
as | 式 x as y は、 is 演算子のように、値 x が y と互換性があることをアサートします。 |
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