Power Query(M言語)入門
A列のヘッダー名を変更する

Power Query(パワークエリ)とM言語を練習問題を通して学んでいきます
公開日:2023-02-11 最終更新日:2023-02-17

A列のヘッダー名を変更する


「パワク6本目」
Power Query(M言語)の問題と解答・解説


本シリーズは、ツイッターと連動企画になります。
ツイッターで問題を出して、それに解答と解説をしていく形でPower QueryとM言語の理解を深めていきます。

パワク6本目

Excel エクセル Power Query M言語

#パワク6本目
CSVをパワクで取り込みます。
5本目の続きです。
A列のヘッダーは本来は「日付」が正しいのですが、たまに「日付け」となっている場合もあるようです。
※さらに他表記の場合もある。
A列のヘッダを「日付」に統一して出力するようにしてください。
#PowerQuery #M言語


解答コード

Excel エクセル Power Query M言語
let
    ソース = Csv.Document(File.Contents("D:\パワク練習\CSV\test.csv"),
    [Delimiter=",", Columns=null, Encoding=TextEncoding.Utf8, QuoteStyle=QuoteStyle.None]),
    昇格されたヘッダー数 = Table.PromoteHeaders(ソース, [PromoteAllScalars=true]),
    A列名 = Table.ColumnNames(昇格されたヘッダー数){0},
    列名変更 = Table.RenameColumns(昇格されたヘッダー数,{{A列名, "日付"}}),
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(列名変更,{"日付", type date}),
    削除されたエラー = Table.RemoveRowsWithErrors(変更された型, {"日付"})
in
    削除されたエラー
GUI操作で名前変更は、
Table.RenameColumns
これで出来ることは分ります。
問題は先頭列の名前を取得するところです。
これには、
Table.ColumnNames
これでインデックス指定で取得できます。


GUI操作での作成

5本目のクエリでは、A列名が「日付」以外になっているとエラーになってしまいます。

Excel エクセル Power Query M言語

そこで名前の変更をします。
挿入するステッブはA列の「日付」を使う前に入れます。
「適用したステップ」で「昇格されたヘッダー数」までは名前を使っていないので、
ここを選択しると、エラー表示が消えます。

Excel エクセル Power Query M言語

そして「名前の変更」
ヘッター部分をダブルクリックでも変更できます。

Excel エクセル Power Query M言語

Excel エクセル Power Query M言語

Excel エクセル Power Query M言語

「挿入します。」
この時点で「詳細エディター」で観てみると、
let
    ソース = Csv.Document(File.Contents("D:\パワク練習\CSV\test.csv"),
    [Delimiter=",", Columns=null, Encoding=TextEncoding.Utf8, QuoteStyle=QuoteStyle.None]),
    昇格されたヘッダー数 = Table.PromoteHeaders(ソース, [PromoteAllScalars=true]),
    #"名前が変更された列 " = Table.RenameColumns(昇格されたヘッダー数,{{"日付け", "日付"}}),
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(#"名前が変更された列 ",{"日付", type date}),
    削除されたエラー = Table.RemoveRowsWithErrors(変更された型, {"日付"})
in
    削除されたエラー
Table.RenameColumns(昇格されたヘッダー数,{{"日付け", "日付"}})
「日付け」を「日付」に変更しています。
名前は変更できましたが、今度は「日付け」固定になってしまいました。
そこで、最初の解答コードのように、先頭列の名前を取得して、その名前を使うようにします。

Table.ColumnNames

Table.ColumnNames(table as table) as list

テーブル table の列名をテキストのリストとして返します。

listで返されますので、
{インデックス}
これで取得できることが分かります。


Table.RenameColumns

Table.RenameColumns(table as table, renames as list, optional missingField as nullable number) as table

テーブル table で列の名前を指定どおりに変更します。
置換操作 renames は、リストで指定された 2 つの値 (古い列名と新しい列名) で構成されます。
列が存在しない場合は、省略可能なパラメーター missingField によって代替手段が指定されていない限り、例外がスローされます (例: MissingField.UseNull、MissingField.Ignore)。

renames as list
これはリストで指定します。
Table.RenameColumns(昇格されたヘッダー数,{{"日付け", "日付"}})
複数列なら、それらを並べて指定します。
Table.RenameColumns(昇格されたヘッダー数,{{"日付け, "日付"},{"項目1","項目A"}})




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