Power Query(M言語)入門
CSVのA列が日付の行だけを取り込む

Power Query(パワークエリ)とM言語を練習問題を通して学んでいきます
最終更新日:2023-02-17

CSVのA列が日付の行だけを取り込む


「パワク5本目」
Power Query(M言語)の問題と解答・解説


本シリーズは、ツイッターと連動企画になります。
ツイッターで問題を出して、それに解答と解説をしていく形でPower QueryとM言語の理解を深めていきます。

パワク5本目

エクセル Excel Power Query M言語

#パワク5本目
列数不定のCSVのA列が日付の行だけをパワクで取り込んでください。
4本目の続きです。4本目にA列日付で抽出するステッブを追加してください。
A列は日付型で取り込んでください。
A列の列名は任意。
#PowerQuery #M言語


解答コード

エクセル Excel Power Query M言語
let
    ソース = Csv.Document(File.Contents("D:\パワク練習\CSV\test.csv"),
    [Delimiter=",", Columns=null, Encoding=TextEncoding.Utf8, QuoteStyle=QuoteStyle.None]),
    昇格されたヘッダー数 = Table.PromoteHeaders(ソース, [PromoteAllScalars=true]),
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(昇格されたヘッダー数,{{"日付", type date}}),
    削除されたエラー = Table.RemoveRowsWithErrors(変更された型, {"日付"})
in
    削除されたエラー
今回はGUI操作だけで完成しました。
Table.TransformColumnTypes
これで日付型に変更し、
Table.RemoveRowsWithErrors
これで日付に変換できなかった行を削除しています。
この2つについては後述します。


GUI操作での作成

以下のGUI操作は一例です。

ヘッター名の左の「ABC」の部分をクリックします。

エクセル Excel Power Query M言語

「日付」を選ぶと、

エクセル Excel Power Query M言語

「日付」が「Error」となっている行を削除します。

エクセル Excel Power Query M言語

エクセル Excel Power Query M言語

これで完成ですね。
作製されたクエリは以下になります。
let
    ソース = Csv.Document(File.Contents("D:\パワク練習\CSV\test.csv"),
    [Delimiter=",", Columns=null, Encoding=TextEncoding.Utf8, QuoteStyle=QuoteStyle.None]),
    昇格されたヘッダー数 = Table.PromoteHeaders(ソース, [PromoteAllScalars=true]),
    変更された型 = Table.TransformColumnTypes(昇格されたヘッダー数,{{"日付", type date}}),
    削除されたエラー = Table.RemoveRowsWithErrors(変更された型, {"日付"})
in
    削除されたエラー


Table.TransformColumnTypes

Table.TransformColumnTypes(table as table, typeTransformations as list, optional culture as nullable text) as table

オプションのパラメーター culture で指定されたカルチャ (例: "en-US") を使用して、パラメーター typeTransformations で指定された列に変換操作を適用する (形式は { 列名, 型名}) ことにより、入力 table からテーブルを返します。
列が存在しない場合、例外がスローされます。

typeTransformations as list
変更された型 = Table.TransformColumnTypes(昇格されたヘッダー数,{{"日付", type date}})
typeTransformations as list
これに、
{{"日付", type date}}
GUI操作で作成されたものですが、{{...}}と二重に作成されています。
今回は1列だけなので、{...}だけでも良いはずですね。
{"日付", type date}
としても問題ありませんが、あえて変更しなくても良いとは思います。

optional culture as nullable text
カルチャを指定します。
現在のカルチャは、
Culture.Current
これで取得できます。
指定するテキストは、
"en-US"
"ja-JP"
これらになるのですが、指定可能な一覧が見つかりませんでした。
Windowsで使用されている一番的な「言語/地域」なら大抵指定できるとは思いますが、あまり必要性はないと思います。


Table.RemoveRowsWithErrors

Table.RemoveRowsWithErrors(table as table, optional columns as nullable list) as table

少なくともセルの 1 つにエラーがある行を削除した上で、入力テーブルからテーブルが返されます。
列リストが指定されている場合、指定の列のセルのみでエラーが調べられます。

Table.RemoveRowsWithErrors(変更された型, {"日付"}
{"日付"}を指定しているので、「日付」列がエラーの行のみ削除されます。




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