Google Apps Script入門
表範囲をまとめて消去する

Google Apps Script(GAS)の入門解説です
公開日:2016-09-30 最終更新日:2022-11-04

第12回.表範囲をまとめて消去する


プログラミングにおいて、出力先を初期クリアしておくことは基本になります。


スプレッドシートで、あるシートから別のシートに集計・編集出力する時にも、
出力先のシートは、初期クリアしておく必要があります。

まずは、セルの値を消す方法です。

セルの値の消去

setValueで、空文字を入れる。
sheet.getRange(1, 1).setValue("")

clearContent
sheet.getRange(1, 1).clearContent()

clearメソッドを使う
sheet.getRange(1, 1).clear()

値だけではなく、書式も消去されて初期状態になります。


データ部分だけを消去する例題

以下のような表で、データ部分だけを消去する場合を考えましょう。

スプレッドシート 画像

この表で、データ部、つまり、B2セル~D11セルを消去する場合です。
ただし、列数も増える場合もあるし、当然、行数は常に増減します。


完成スクリプト

function sample12() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var lastRow,lastCol
  lastRow = sheet.getLastRow()
  lastCol = sheet.getLastColumn()
  sheet.getRange(2, 2, lastRow-1, lastCol-1).clearContent()
}


スクリプトの解説

getLastRowで、最終行を取得
getLastColumnで、最終列を取得
この数値を使って、
getRange(row, column, numRows, numColumns)

rowは、行の位置の数値、3なら3行目
columnは、列の位置の数値、2なら2列目
numRowsは、行数、2なら、2行分
numColumnsは、列数、3なら3列分

これらを使って、一括で消去しています。
上の表であれば、
getLastRowは、11
getLastColumnは、4
なので、
heet.getRange(2, 2, lastRow-1, lastCol-1).clearContent()
これは、
heet.getRange(2, 2, 10, 3).clearContent()
となります。


VBAのCurrentRegionについて

VBAのCurrentRegionに該当するメソッドは無いようです。
従って、
一つのシートに複数の表があるときに、
個別(表ごと)に、上記のような消去をしようとすると、かなり大変なことになります。

Google Apps Scroptに、CurrentRegionという概念が無いのは、とても不便ではありますが、
そもそも、シートに複数の表を配置したりするべきではなく、
データベースとして使えるように、表形式を作成することは、
スプレッドシート(Excel含む)においては、基本であり鉄則であると理解してください。


表範囲をまとめて消去の最後に

GoogleスプレッドシートもExcelも、それぞれの長所短所はあります。
しかし、基本を守って使う限りは、短所はあまり気にならないものです。

ここがダメだからあっちを使う。
ではなく、
ここが良いからこっちを使う。

出来る事なら、こういう判断をしたいものです。




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