第12回.表範囲をまとめて消去する
プログラミングにおいて、出力先を初期クリアしておくことは基本になります。
出力先のシートは、初期クリアしておく必要があります。
セルの値の消去
データ部分だけを消去する例題

ただし、列数も増える場合もあるし、当然、行数は常に増減します。
完成スクリプト
function sample12() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
var lastRow,lastCol
lastRow = sheet.getLastRow()
lastCol = sheet.getLastColumn()
sheet.getRange(2, 2, lastRow-1, lastCol-1).clearContent()
}
スクリプトの解説
getLastColumnで、最終列を取得
この数値を使って、
getRange(row, column, numRows, numColumns)
columnは、列の位置の数値、2なら2列目
numRowsは、行数、2なら、2行分
numColumnsは、列数、3なら3列分
上の表であれば、
getLastRowは、11
getLastColumnは、4
なので、
heet.getRange(2, 2, lastRow-1, lastCol-1).clearContent()
これは、
heet.getRange(2, 2, 10, 3).clearContent()
となります。
VBAのCurrentRegionについて
従って、
一つのシートに複数の表があるときに、
個別(表ごと)に、上記のような消去をしようとすると、かなり大変なことになります。
そもそも、シートに複数の表を配置したりするべきではなく、
データベースとして使えるように、表形式を作成することは、
スプレッドシート(Excel含む)においては、基本であり鉄則であると理解してください。
表範囲をまとめて消去の最後に
しかし、基本を守って使う限りは、短所はあまり気にならないものです。
ではなく、
ここが良いからこっちを使う。
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