Google Apps Script入門
第15回.複数のスプレッドシートを扱う

Google Apps Script(GAS)の入門解説です
最終更新日:2016-10-08

第15回.複数のスプレッドシートを扱う

Google Apps Scriptで、他のスプレッドシート(他のブック)のセル値を取得・変更する場合の解説です、


IMPORTRANGE関数を使えば良いのですが、GASで処理したい場合も出て来ます。

そもそも、スプレッドシートでは、IMPORTRANGE関数を使って他のブックのデータを簡単に取得できます。
他のスプレッドシートからインポート(IMPORTRANGE)
Googleスプレッドシートで他のスプレッドシート(他のブック)から、データをインポートしして使用します、スプレッドシートでは、Excelのような単純な参照は、他のブックに対しては出来ません。以下の二つのスプレッドシートを使います。部署別集計に、売上明細を部署別に集計します。
他のスプレッドシートからVLOOKUPで取得
Googleスプレッドシートで他のスプレッドシート(他のブック)から、VLOOKUP関数を使って、データを取得します、スプレッドシートでは、Excelのような単純な参照は、他のブックに対しては出来ません。以下の二つのスプレッドシートを使います。

ほとんどの場合は、上記のようにIMPORTRANGE関数を使う事で実現できますので、GASを使う必要性は低いように感じます。
しかし、より複雑な処理を行いたい時、行列位置が不定で、都度の判定が必要な場合等、GASを使う必要がある場合も出てきます。

例えば、
エントリー用のスプレッドシート
マスタのスプレッドシート
この場合、
エントリー用のスプレッドシートでは、IMPORTRANGE関数の応用でマスタシートから自由にデータ取得できますので、GASを使わなくてもできます。

しかし、マスタに無いデータを入力した場合に、それをマスタに追加したい、このような場合はGASが必要になってきます。
無論、マスタの登録をしてから入力する運用ができれば問題ないのですが、なかなかそうもいかない場合があります。、


他のスプレッドシートの指定方法

SpreadsheetApp.openById(id)

idは、スプレッドシートキーです。

スプレッドシートキー
Excelで言えばファイル名に相当します。
スプレッドシート(ブック)の場合は、
URIの一部に、ファイル名入っています。

Google スプレッドシート 画面

https://docs.google.com/spreadsheets/d/○△□/edit#gid=0

URIの、この「○△□」の部分を、
スプレッドシートキー
と言います。

このスプレッドシートキーをコピーしておきましょう。


以下の処理をするスクリプトを書きます。
別のスプレッドシートのシート2の最終行の下のA列に、そのブック名とシート名を結合した文字列を入れる。
別のスプレッドシートのシート2の最終行のA列の値と行数を、自身のシート2のセルA1に入れる。


完成スクリプト

function sample15_1() {
  var sh1 = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet()
  var sh2 = SpreadsheetApp.openById("スプレッドシートキー")
  var sheet1 = sh1.getSheetByName('シート2')
  var sheet2 = sh2.getSheetByName('シート2')
  var lastRow
  lastRow = sheet2.getLastRow() + 1
  sheet2.getRange(lastRow, 1).setValue(sh2.getName() + ":" + sheet2.getName())
  lastRow = sheet2.getLastRow()
  sheet1.getRange(1, 1).setValue(sheet2.getRange(lastRow, 1).getValue() + ":" + lastRow)
}

sh1が、自身のブック
sh2が、スプレッドシートキーで指定したブック
sheet1が、自信のブックのシート2
sheet2が、スプレッドシートキーで指定したブックのシート2
として、変数を使っています。


文字列結合

+演算子

+は、四則演算の加算の記号ですが、文字列結合でも、+記号を使います。
右辺と左辺の両方が数値の場合は、足し算
右辺と左辺の片方でも文字の場合は、文字列結合となります。

VBAでは  通常は、&記号を使います。  右辺と左辺の両方が文字列の場合は、+記号で文字列を結合できます。  右辺と左辺で数値と文字が混在している場合は、型エラーとなります。


複数のスプレッドシート(ブック)を扱えれば、Google Apps scriptの適用範囲もかなり広がります。
基本技術になりますので、必ず覚えておきましょう。




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