Google Apps Script入門
Google Apps Scriptの文法

Google Apps Script(GAS)の入門解説です
最終更新日:2021-03-06

第16回.Google Apps Scriptの文法


「Google Apps ScriptはJavaScript互換言語ですので、JavaScriptの文法に準じます」
と本シリーズの第1回で書きましたが、
あらためて、JavaScriptの言語仕様、文法について解説します、


Google Apps Scriptは、JavaScript文法とほぼ同じですが、完全に一致しているわけではありません。
最新のJavaScriptで対応されていても、Google Apps Scriptでは未対応のものもあります。


記述のルール

簡単にルールを書けば、

・大文字小文字は区別 する
・空白と改行は無視 さ れる
・文の区切りにはセミコロンを付ける
・コメントは、//または、/*~*/


これだけになります。
大文字小文字の書き間違いによるエラーは頻発しますので、良く注意してください。

文末(ステートメントの終わり)について

文末にセミコロンがなくても、ある程度に文脈を判断してセミコロンが付いているかのように扱っ て くれ ます。

本シリーズの第4回では、
末尾に;(セミコロン)を付ける事が一般的には多いです。
改行で良いのにわざわざ;(セミコロン)を付ける必要があるのかという論争になります。
結論としては、可読性もあまり変わりませんので、どちらでも良いです。
改行もしくは;(セミコロン)でステートメントが終了するという事を、しっかりと分かっていれば良いのです。
本シリーズでは、基本的に;(セミコロン)は省略します。
理由は、
;(セミコロン)を書くようにすると、
書き忘れに対しての修正の手間や、読者の無用な混乱を避けるためです。
と書きましたが、やはり本来は書くべきだと思います。
書いた方が、可読性も良く、記述のお行儀としても推奨されます。
本シリーズでは、
今回以降は、基本的に;(セミコロン)を書くようにしていきます。
このあたりは、慣れだけの問題ではないかと思いますので、;(セミコロン)を書くことに慣れていきましよう。


コメント

行頭および行の途中に、
//
を書くと、それ以降がコメントアウトされます。

/*から*/の間は、コメントアウトされます。
行の途中でこれを使う意味はないので、
通常は、複数行をまとめてコメントアウトする時に使います。
/*
この間は何行でも全てコメントアウトになります。
*/


変数・定数の宣言

var

varで変数を宣言します。

var 変数
または、
var 変数 = 初期値

varで宣言しない変数は、すべてグローバル変数として暗黙的に解釈されます。
ローカル変数を扱う場合は常にvarで宣言する必要があります。

const

読み取り専用の名前付き定数を宣言します。

const 定数名 = 数値定数or文字定数

定数は、スクリプトの途中で値を変更することはできません。


命名規則

変数や関数などに名前を付ける(命名)場合は、以下の制約を満たす必要があります。

・予約語は使用できない
・半角の英数、半角のアンダーバー(_)、半角のドル記号(\)で構成する
・数値で始まってはならない


予約語とは、
if,else,break,new,this・・・
このような、JavaScriptのステートメント等、JavaScriptが使用しているあらかじめ決められた語句です。




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