ツイッター出題回答
オブジェクトのByRef、ByVal、Variant

ExcelマクロVBAとエクセル関数についての私的雑感
最終更新日:2022-06-22

オブジェクトのByRef、ByVal、Variant


ツイッターで出題した問題です。


オブジェクトを引数にした場合の、ByRef、ByValの違いと、仮引数にVariantを指定した場合の動作違いを問う問題です。


出題ツイート

【VBA問題】
Sub main()
Range("A1") = 1
Dim a As Range: Set a = Range("A1")
Call func(a)
Debug.Print a
End Sub
Function func(□ b As △)
b = 2
End Function

mainを実行した結果、「2」と出力されました。
□と△の組み合わせで間違っているものはどれか?

□:ByVal , △:Range
□:ByVal , △:Variant
□:ByRef , △:Range
□:ByRef, △:Variant

Excel VBA問題
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1539118680809799683


解説ツイート

案外割れましたね。
正解は
「□:ByVal , △:Variant」
まず、
ByRefは参照渡しです。
ByValは値渡しです。
https://excel-ubara.com/excelvba4/EXCEL218.html
ByValが値渡し、ByRefが参照渡しです。ここまでは、どこにでも書いてあります。しかし、なんとなく理解できるけど、なんとなく理解できない… 結局のところ実際の活用がなかなか出来ない事が多いようです。


ByRef参照渡しの場合は、変数そのものを呼ぶ側(実引数)と呼ばれる側(仮引数)で共有しているので、funcで変更したものがmainでも変更された状態で戻ります。
ByRef値渡しの場合は、呼ぶ側の変数の中の値を渡しているので、funcで変更したものはmainに戻りません。


しかし、引数がオブジェクトの場合はちょっと事情が異なります。
オブジェクト変数の中の値は、オブジェクトのアドレスが入っています。
同じ値のアドレスは同じオブジェクトを参照します。
つまりByVal値渡しでも同じ値のアドレス先のオブジェクトは同じものになります。


従ってByVal値渡しでも、オブジェクトの場合は、呼び出し先の変更が呼び出し元にも影響します。
ここまでは、一般的なByRef,ByRefの説明でした。
今回の問題の厄介なところは、
ByValでオブジェクトを渡しているが、受け取り側(仮引数)がVariantの場合にどうなるかです。


funcではRangeオブジェクトを受け取っています。これはRange型を指定した場合と同じです。
問題は代入式です。
型Rangeの変数なら、プロパティを省略した場合はValueになります。
しかし、型Variantへの代入では、代入時点で変数が作り直されます。
単純な例.
Set v = Range("A1")
v = 2
エクセルの神髄


この例で解ると思いますが、vは2(Valiant/Integer)になります。
「□:ByVal , △:Variant」の場合は、これと同じことが発生しています。
これを避けたい場合は、受け取り側で何らかの対処が必要になります。
引数がオブジェクトかどうかで処理を分岐させたりが必要です。
エクセルの神髄


If TypeName(b) = "Range" Then
  b.Value = 2
Else
  b = 2
End If
Rangeしか入ってこないのであれば、分岐させずに.Valueを付けてしまえば良いのですが、それなら最初から型をRangeで指定すれば良い事になります。
基本的には、ByRefの場合は型を一致させた方が良いと思います。
以上です。


エクセル VBA問題
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1539493559736205312




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