数式の関数の使用回数、関数名を配列で返す
ツイッターで出したエクセルVBAのお題です。
問題を出したツイート
セルに計算式が入っています。
その計算式に使われている関数(ユーザー定義含む)を数えてみましょう。
レベルを設定します。
レベル1.関数の使用回数(同一関数も使用回数でカウント)
レベル2.関数の種類を関数名の配列で返す(重複なし)
さて、数式内の関数をどう判定するか?
https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1317744755036418049
=IF(AND(A2="",B2=""),SUM(C2:D2),IF(AND(A2<>"",B2<>""),SUM(E2:F2),SUM(G2:H2)))
レベル1 → 7
レベル2 → IF,AND,SUM
=IFERROR(RANK.EQ(U_D_F1(),A1:A10),U_D_F2())
※U_D_F1とU_D_F2はユーザー定義関数
レベル1 → 4
レベル2 → IFERROR,RANK.EQ,U_D_F1,U_D_F2
="SUM()"
今回は、こういうのは考えないことにしましょう。
このような文字列内の関数っぽいのは無視して(考慮しなくて)構いません。
ユーザー定義関数の日本語(全角)使用も無視して良いです。
用意した解答
正規表現を使った方法
'関数の使用回数
Function CountOfFunctions(ByVal argFormula As String) As Long
Dim re As Object
Dim mc As Object
Set re = CreateObject("VBScript.RegExp")
re.Global = True
re.Pattern = "(([.\w]|[^\x01-\x7E])+(?=\())"
Set mc = re.Execute(argFormula)
CountOfFunctions = mc.Count
End Function
'関数の種類を関数名の配列で返す
Function TypeOfFunctions(ByVal argFormula As String) As Variant
Dim re As Object
Dim mc As Object
Dim m As Object
Set re = CreateObject("VBScript.RegExp")
re.Global = True
re.Pattern = "(([.\w]|[^\x01-\x7E])+(?=\())"
Set mc = re.Execute(argFormula)
Dim dic As Object
Set dic = CreateObject("Scripting.Dictionary")
For Each m In mc
dic(m.Value) = ""
Next
Dim ary
ary = dic.keys()
TypeOfFunctions = ary
End Function
正規表現については以下を参照してください。
="SUM()"
今回は、こういうのは考えないことにしましょう。
このような文字列内の関数っぽいのは無視して(考慮しなくて)構いません。
ユーザー定義関数の日本語(全角)使用も無視して良いです。
文字列として入っている関数っぽいものは未対応です。
1度にやろうとするとパターンが複雑になってしまうので、別途""の中を消してしまったほうが簡単ではないでしょうか。
re.Pattern = "(""[^""]*"")"
argFormula = re.Replace(argFormula, "")
これをExecuteの前に実行しておけば良いと思います。
またユーザー定義関数では全角文字も扱えるので、
とりあえず対応しましたが、VBAで許可されている範囲の方が小さいはずなのでこれで大丈夫だと思います。
正規表現以外の方法
'関数の使用回数
Function CountOfFunctions(ByVal argFormula As String) As Long
Dim cnt As Long
Dim iStart As Long
Dim s As String
cnt = 0
iStart = 1
Do
iStart = InStr(iStart + 1, argFormula, "(")
If iStart = 0 Then Exit Do
s = UCase(Mid(argFormula, iStart - 1, 1))
If s Like "[A-Z]" Or _
s Like "[0-9]" Or _
s = "_" Or _
LenB(StrConv(s, vbFromUnicode)) = 2 Then
cnt = cnt + 1
End If
Loop
CountOfFunctions = cnt
End Function
'関数の種類を関数名の配列で返す
Function TypeOfFunctions(ByVal argFormula As String) As Variant
Dim dic As Object
Set dic = CreateObject("Scripting.Dictionary")
Dim iStart As Long
Dim ix As Long
Dim s As String
iStart = 1
Do
iStart = InStr(iStart + 1, argFormula, "(")
If iStart = 0 Then Exit Do
s = getFunctionString(argFormula, iStart)
If s <> "" Then
dic(s) = ""
End If
Loop
Dim ary
ary = dic.keys()
TypeOfFunctions = ary
End Function
'関数名を取得する
Function getFunctionString(ByVal argFormula As String, ByVal iStart As Long) As String
Dim ix As Long
Dim s As String
ix = iStart
Do
ix = ix - 1
If ix = 0 Then Exit Do
s = UCase(Mid(argFormula, ix, 1))
If s Like "[A-Z]" Or _
s Like "[0-9]" Or _
s = "_" Or _
s = "." Or _
LenB(StrConv(s, vbFromUnicode)) = 2 Then
Else
Exit Do
End If
Loop
getFunctionString = Mid(argFormula, ix + 1, iStart - ix - 1)
End Function
お題の補足として、
="SUM()"
今回は、こういうのは考えないことにしましょう。
このような文字列内の関数っぽいのは無視して(考慮しなくて)構いません。
ユーザー定義関数の日本語(全角)使用も無視して良いです。
文字列として入っている関数っぽいものは未対応です。
1度にやろうとせずに、事前に""の中を消してしまったほうが簡単だと思います。
Function delDoubleQuote(ByVal argFormula As String) As String
Dim i As Long
Dim iStart As Long
Dim iEnd As Long
Dim s As String
iStart = 0
Do
iStart = InStr(iStart + 1, argFormula, """")
If iStart = 0 Then Exit Do
iEnd = InStr(iStart + 1, argFormula, """")
If iEnd = 0 Then Exit Do
Mid(argFormula, iStart, iEnd - iStart + 1) = Space(iEnd - iStart + 1)
iStart = iEnd
Loop
delDoubleQuote = argFormula
End Function
これをDo...Loopの前に実行して数式文字列から""の文字列を排除してしまうと簡単だと思います。
使用方法
Sub test()
Dim i As Long
Dim ary
Range("A1").CurrentRegion.Offset(, 1).ClearContents
For i = 1 To Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
Cells(i, 2) = CountOfFunctions(Cells(i, 1).Value)
ary = TypeOfFunctions(Cells(i, 1).Value)
If UBound(ary) >= 0 Then
Cells(i, 3).Resize(, UBound(ary) - LBound(ary) + 1) = ary
End If
Next
End Sub
セルに入っている数式なら、Formulaを取得するようにしてください。
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