VBA技術解説
WorksheetFunction.Matchで配列を指定した場合の制限について

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2020-07-17

WorksheetFunction.Matchで配列を指定した場合の制限について


WorksheetFunctionでMatchを使いデータ検索する事は良くあります。


この時、他の部分の記述との関係で、配列を指定してMatchを行う事があります。

以下のようなVBAコードになります。

Sub sample1()
  Dim i As Long
  Dim ary As Variant
  ary = Range("A1:A10000")
  ・・・
  i = WorksheetFunction.Match("***", ary, 0)
  ・・・
End Sub


これは正しく動作します。



ただし、WorksheetFunction.Matchで配列を使うと、処理速度は遅くなります。

直接Rangeを指定した方が、はるかに処理速度は速くなります。

とはいえ、数万件の検索を1回実行するだけなら、体感速度はほとんど変わらないでしょう。

そこで、どうしてもこのような記述になる場合があります。

しかし、この場合、配列の要素数に制限があります。

Sub sample2()
  Dim i As Long
  Dim ary As Variant
  ary = Range("A1:A70000")
  ・・・
  i = WorksheetFunction.Match("***", ary, 0)
  ・・・
End Sub


これはエラーとなります。


具体的には、配列の要素数が、


65,536

これが限界値となっています。

さすがに、めったにあることではありません。

しかし、この情報が、ほとんどどこにも出ていない事が問題です。

以前、このエラー原因を問われた時に、いろいろ調べたのですが、どこにも見当たりませんでした。

と言う事で、自身の備忘録もかねて、ここに掲載しておきます。

※後日追記

本記事はExcel2010当時に書いたものですが、最近(2019年9月)以下のメールをいただきました。
要約すると、
「以前は確かにエラーだったが、最近確認したら問題なく検索できた」
ということでした。
そこで、改めて確認しましたところ、
Excel2013以降では、この制限はなくなっていることが確認できました。
ただし、
Excel2010では変わらずにエラーとなります。
Excel2010もまだまだ健在ではありますが、
マクロを共有する範囲のPCにおいてExcel2013以降しか存在しないのであれば、この制限は気にしなくても良いという事になります。

本件について、「教えて!goo」で誤解された引用を見かけました。
この誤解について、以下の記事で解説しています。
「VBA Match関数の限界」についての誤解
ツイッターで出したVBAのお題です。発端はエゴサーチからです。(笑) 「教えて!goo」で引用されていたのを見つけました。あちこちで引用されているのは見かけることはあるのですが、以下ではよく言うディスられているような文章を見かけました。



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