VBA技術解説
WorksheetFunction.Matchで配列を指定した場合の制限について

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
公開日:2013-06-07 最終更新日:2020-07-17

WorksheetFunction.Matchで配列を指定した場合の制限について


WorksheetFunctionでMatchを使いデータ検索する事は良くあります。


この時、他の部分の記述との関係で、配列を指定してMatchを行う事があります。

以下のようなVBAコードになります。

Sub sample1()
  Dim i As Long
  Dim ary As Variant
  ary = Range("A1:A10000")
  ・・・
  i = WorksheetFunction.Match("***", ary, 0)
  ・・・
End Sub


これは正しく動作します。


ただし、WorksheetFunction.Matchで配列を使うと、処理速度は遅くなります。

直接Rangeを指定した方が、はるかに処理速度は速くなります。

とはいえ、数万件の検索を1回実行するだけなら、体感速度はほとんど変わらないでしょう。

そこで、どうしてもこのような記述になる場合があります。

しかし、この場合、配列の要素数に制限があります。



Sub sample2()
  Dim i As Long
  Dim ary As Variant
  ary = Range("A1:A70000")
  ・・・
  i = WorksheetFunction.Match("***", ary, 0)
  ・・・
End Sub


これはエラーとなります。


具体的には、配列の要素数が、

65,536

これが限界値となっています。

さすがに、めったにあることではありません。

しかし、この情報が、ほとんどどこにも出ていない事が問題です。

以前、このエラー原因を問われた時に、いろいろ調べたのですが、どこにも見当たりませんでした。

と言う事で、自身の備忘録もかねて、ここに掲載しておきます。

※後日追記

本記事はExcel2010当時に書いたものですが、最近(2019年9月)以下のメールをいただきました。
要約すると、
「以前は確かにエラーだったが、最近確認したら問題なく検索できた」
ということでした。
そこで、改めて確認しましたところ、
Excel2013以降では、この制限はなくなっていることが確認できました。
ただし、
Excel2010では変わらずにエラーとなります。
Excel2010もまだまだ健在ではありますが、
マクロを共有する範囲のPCにおいてExcel2013以降しか存在しないのであれば、この制限は気にしなくても良いという事になります。

本件について、「教えて!goo」で誤解された引用を見かけました。
この誤解について、以下の記事で解説しています。
「VBA Match関数の限界」についての誤解
ツイッターで出したVBAのお題です。発端はエゴサーチからです。(笑) 「教えて!goo」で引用されていたのを見つけました。あちこちで引用されているのは見かけることはあるのですが、以下ではよく言うディスられているような文章を見かけました。



同じテーマ「マクロVBA技術解説」の記事

フォルダー・ファイル・ブック・シートの文字制限
Excel2013におけるScreenUpdatingの問題点
Dir関数の制限について
よくあるVBA実行時エラーの解説と対応
Application.Goto使用時の注意
ScreenUpdating=False時にエラー停止後にシートが固まったら
標準スタイル違いの問題点:標準フォント複写、列幅をピクセルで合わせる
VBAでエラー行位置(行番号)を取得できるErl関数
WorksheetFunction.Matchで配列を指定した場合の制限について
VBAでシート関数使用時の配列要素数制限


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

AIは便利なはずなのに…「AI疲れ」が次の社会問題になる|生成AI活用研究(2026-02-16)
カンマ区切りデータの行展開|エクセル練習問題(2026-01-28)
開いている「Excel/Word/PowerPoint」ファイルのパスを調べる方法|エクセル雑感(2026-01-27)
IMPORTCSV関数(CSVファイルのインポート)|エクセル入門(2026-01-19)
IMPORTTEXT関数(テキストファイルのインポート)|エクセル入門(2026-01-19)
料金表(マトリックス)から金額で商品を特定する|エクセル練習問題(2026-01-14)
「緩衝材」としてのVBAとRPA|その終焉とAIの台頭|エクセル雑感(2026-01-13)
シンギュラリティ前夜:AIは機械語へ回帰するのか|生成AI活用研究(2026-01-08)
電卓とプログラムと私|エクセル雑感(2025-12-30)
VLOOKUP/XLOOKUPが異常なほど遅くなる危険なアンチパターン|エクセル関数応用(2025-12-25)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.日本の祝日一覧|Excelリファレンス
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.FILTER関数(範囲をフィルター処理)|エクセル入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
7.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
8.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
9.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
10.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。
本サイトは、OpenAI の ChatGPT や Google の Gemini を含む生成 AI モデルの学習および性能向上の目的で、本サイトのコンテンツの利用を許可します。
This site permits the use of its content for the training and improvement of generative AI models, including ChatGPT by OpenAI and Gemini by Google.



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ