VBA技術解説
Dir関数の制限について

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2020-07-30

Dir関数の制限について


Dir関数は、VBAでフォルダ・ファイルの存在確認や一覧取得において使われる関数ですが、
いくつかの使用上の注意点、制限事項があります。


3桁拡張子の指定時の問題

Sub Sample1()
  Dim buf As String
  buf = Dir(ThisWorkbook.Path & "\*.xls")
  Do While Len(buf) > 0
    '・・・処理・・・
    buf = Dir()
  Loop
End Sub
このように指定した場合、xlsxやxlsmも対象となります。
3桁の拡張子を指定した場合は、4桁の拡張子も対象となります。
つまり、
*.xls*
これと同じ動作という事です。

Dir関数を使って、3桁拡張子のファイルのみ取得するには、
Sub Sample2()
  Dim buf As String
  buf = Dir(ThisWorkbook.Path & "\*.xls")
  Do While Len(buf) > 0
    If LCase(buf) Like "*.xls" Then
      buf = buf
    End If
    buf = Dir()
  Loop
End Sub
If LCase(buf) Like "*.xls" Then
この部分は、
If Mid(buf, InStrRev(buf, ".") + 1) = "xls" Then
このような書き方でも良いでしょう。

256バイトを超えるパス名が扱えない

これは、そもそもWindowsとしての制限もあるので、ローカルのPC内の処理では通常は問題が出ないはずです。

もし、このような問題が発生した時の回避方法としては、
ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject)を使ってください。
・FileSystemObjectオブジェクトの使用方法 ・FileSystemObjectオブジェクトのプロパティとメソッド ・FileSystemObjectオブジェクトのメソッドの戻り値 ・FileSystemObjectオブジェクトの使用例 ・FileSystemObjectオブジェクトの関連記事と実践例

UNICODEファイル名が扱えない

Shift-JISにない文字をファイル名に使用しているような場合は、
Dir関数で取得した文字列を、Workbooks.Open等で使用することはできません。

マクロ VBA Dir関数 制限

この問題が発生した時の回避方法としては、
ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject)を使ってください。
・FileSystemObjectオブジェクトの使用方法 ・FileSystemObjectオブジェクトのプロパティとメソッド ・FileSystemObjectオブジェクトのメソッドの戻り値 ・FileSystemObjectオブジェクトの使用例 ・FileSystemObjectオブジェクトの関連記事と実践例

特殊なネットワークドライブでエラー

ネットワークドライブで、
\\abc.def.ghi\
このような名称の場合は、

実行時エラー '52' ファイル名または番号が不正です。

このようなエラーになってしまいます。

最も簡単な回避方法は、
ネットワクドライブの割り当てをすることでしょう。
もしくは、
ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject)を使う事です。
・FileSystemObjectオブジェクトの使用方法 ・FileSystemObjectオブジェクトのプロパティとメソッド ・FileSystemObjectオブジェクトのメソッドの戻り値 ・FileSystemObjectオブジェクトの使用例 ・FileSystemObjectオブジェクトの関連記事と実践例

Dir関数の制限の最後に

全体としては、
ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject)を使う方が無難なのですが、
VBAからしたら、外部のオブジェクトを扱う訳ですから面倒ではあります。
VBAで処理することを考えた場合は、
出来ればDir関数で済ませられるようなPC環境にしたほうがよいでしょう。



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