VBA技術解説
フォルダー・ファイル・ブック・シートの文字制限

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2020-04-04

フォルダー・ファイル・ブック・シートの文字制限

フォルダーの作成、ファイルの作成、ブックの作成、シートの作成、
これらには指定できない文字があります、使用可能な文字に制限があります、
特にシートの文字制限について間違った解説が結構見受けられます。


フォルダ・ファイル・ブックの文字制限

フォルダ・ファイル・ブックの使用不可文字は以下になります。

\ 円記号
/ スラッシュ
: コロン
* アスタリスク
? 疑問符
" ダブルクォーテーション
< 不等号
> 不等号
| 縦棒

以上の半角文字は使用できません。
ただし、全角文字は使用できます。

以下は、使用不可文字が含まれているかの判定Functionになります。



Function CheckName(ByVal strName As String) As Boolean
  Dim strWrong  As Variant
  Dim i As Integer
  strWrong = Array("\", "/", ":", "*", "<", ">", "|")
  For i = LBound(strWrong) To UBound(strWrong)
    If InStr(strName, strWrong(i)) > 0 Then
      CheckName = False
      Exit Function
    End If
  Next
  CheckName = True
End Function

使用不可文字が含まれていないか1文字ずつチェックしています。
使用方法としては、

Sub sample()
  Dim strName As String
  strName = "abcd<123.xls"
  If CheckName(strName) = False Then
    MsgBox "使用できない文字があります。"
  End If
End Sub

このように使います。
もちろん、フォルダ・ファイルの存在確認も必要です。
Dir関数でチェックすればよいでしょう。
Dir関数は、指定したパターンやファイル属性と一致するファイルまたはフォルダの名前を返します、ドライブのボリュームラベルも取得できます、文字列型(String)の値を返します。Dir関数 Dir[(pathname[,attributes])] pathname 省略可能です。
具体的なサンプルとしては、第79回.ファイル操作Ⅰ(Dir)こちらで詳しく解説しています。
VBAでは、フォルダのファイル一覧を取得したりファイルの存在確認をする事が出来ます、指定したパターン(ワイルドカード)やファイル属性と一致するファイルまたはフォルダの名前を表す文字列の値を返します。Dir関数は、引数に指定したファイルが存在すると、そのファイル名を返し存在しないと空欄を返します。

シートの文字制限

シートの使用不可文字は以下になります。

: コロン
\ 円記号
/ スラッシュ
? 疑問符
* アスタリスク
[ 左角かっこ
] 右角かっこ

以上、半角・全角、どちらも使用できません。
WEB上では、この全角の場合が考慮されていない場合が多く見受けられます。



Function CheckName(ByVal strName As String) As Boolean
  Dim strWrong  As Variant
  Dim i As Integer
  strWrong = Array(":", "\", "/", "?", "*", "[", "]")
  For i = LBound(strWrong) To UBound(strWrong)
    If InStr(strName, strWrong(i)) > 0 Then
      CheckName = False
      Exit Function
    End If
    If InStr(strName, StrConv(strWrong(i), vbWide)) > 0 Then
      CheckName = False
      Exit Function
    End If
  Next
  CheckName = True
End Function

使用不可文字が含まれていないか1文字ずつチェックしています。
使用方法としては、

Sub sample()
  Dim strName As String
  strName = "abcd12/3.xls"
  If CheckName(strName) = False Then
    MsgBox "使用できない文字があります。"
  End If
End Sub

このように使います。

もちろん、シートの存在確認が必要になってきます。
シート名のチェックは結構面倒です。
大文字・小文字、全角・半角を区別せずにチェックする必要があります。

Function SheetExists(ByVal strName As String) As Boolean
  Dim sht As Object
  For Each sht In Sheets
    If StrConv(LCase(sht.Name), vbNarrow) = StrConv(LCase(strName), vbNarrow) Then
      SheetExists = False
      Exit Function
    End If
  Next
  SheetExists = True
End Function

使い方は、前記と同様になります。

指定できない文字のチェックや存在確認は以外と面倒なものです。
かといって、
実際に作って、On Errorでエラーを補足して対処したほうが早いという場合もあります。
しかし一度、上記のFunctionを作ってしまえば、後は使いまわせますよね。
やはり、ちゃんと事前にチェックした方が良いと思います。

後日追記

上記VBAはシートに使用可能な文字かの判定を完全には網羅できていません。
より厳密なシート名の制限
・31文字以内
・「履歴」は予約語として使えない
・先頭「'」シングルクォーテーションは使えない
・以下の文字は使用不可
 vbNullChar
 :\/?*[]
 :\/?*[]\
これらを考慮したマクロVBAについて以下でサンプルVBAを掲載しています。
新規挿入可能なシート名の判定
VBAで、シートの存在確認およびシートとして使える文字列かどうかの判定は、厳密に行おうとするとかなり大変になってきます。この件についてTwitterでやり取りがあり、それらを踏まえた上でのVBAコードを参考として公開しておきます。その時のツイートでのやり取りは、こちら シート名として使える文字列か判定 シート名の制限として、



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