フォルダー・ファイル・ブック・シートの文字制限
フォルダーの作成、ファイルの作成、ブックの作成、シートの作成、
これらには指定できない文字があります、使用可能な文字に制限があります、
特にシートの文字制限について間違った解説が結構見受けられます。
フォルダ・ファイル・ブックの文字制限
/ スラッシュ
: コロン
* アスタリスク
? 疑問符
" ダブルクォーテーション
< 不等号
> 不等号
| 縦棒
ただし、全角文字は使用できます。
Function CheckName(ByVal strName As String) As Boolean
Dim strWrong As Variant
Dim i As Integer
strWrong = Array("\", "/", ":", "*", "<", ">", "|")
For i = LBound(strWrong) To UBound(strWrong)
If InStr(strName, strWrong(i)) > 0 Then
CheckName = False
Exit Function
End If
Next
CheckName = True
End Function
使用不可文字が含まれていないか1文字ずつチェックしています。
使用方法としては、
Sub sample()
Dim strName As String
strName = "abcd<123.xls"
If CheckName(strName) = False Then
MsgBox "使用できない文字があります。"
End If
End Sub
このように使います。
もちろん、フォルダ・ファイルの存在確認も必要です。
Dir関数でチェックすればよいでしょう。
シートの文字制限
\ 円記号
/ スラッシュ
? 疑問符
* アスタリスク
[ 左角かっこ
] 右角かっこ
WEB上では、この全角の場合が考慮されていない場合が多く見受けられます。
Function CheckName(ByVal strName As String) As Boolean
Dim strWrong As Variant
Dim i As Integer
strWrong = Array(":", "\", "/", "?", "*", "[", "]")
For i = LBound(strWrong) To UBound(strWrong)
If InStr(strName, strWrong(i)) > 0 Then
CheckName = False
Exit Function
End If
If InStr(strName, StrConv(strWrong(i), vbWide)) > 0 Then
CheckName = False
Exit Function
End If
Next
CheckName = True
End Function
使用不可文字が含まれていないか1文字ずつチェックしています。
使用方法としては、
Sub sample()
Dim strName As String
strName = "abcd12/3.xls"
If CheckName(strName) = False Then
MsgBox "使用できない文字があります。"
End If
End Sub
このように使います。
シート名のチェックは結構面倒です。
大文字・小文字、全角・半角を区別せずにチェックする必要があります。
Function SheetExists(ByVal strName As String) As Boolean
Dim sht As Object
For Each sht In Sheets
If StrConv(LCase(sht.Name), vbNarrow) = StrConv(LCase(strName), vbNarrow) Then
SheetExists = False
Exit Function
End If
Next
SheetExists = True
End Function
使い方は、前記と同様になります。
かといって、
実際に作って、On Errorでエラーを補足して対処したほうが早いという場合もあります。
しかし一度、上記のFunctionを作ってしまえば、後は使いまわせますよね。
やはり、ちゃんと事前にチェックした方が良いと思います。
後日追記
より厳密なシート名の制限
・「履歴」は予約語として使えない
・先頭「'」シングルクォーテーションは使えない
・以下の文字は使用不可
vbNullChar
:\/?*[]
:\/?*[]\
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