VBA技術解説
文字種(ひらがな、全半角カタカナ、半角英大文字等々)の判定

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
公開日:2016-03-19 最終更新日:2016-03-19

文字種(ひらがな、全半角カタカナ、半角英大文字等々)の判定

マクロVBAで、文字の種類を判定する具体的なコードになります、


書き方はいろいろありますし、

なにより、文字を何の種類に入れるかは決まりがありません。

カタカナって、どこからどこまで、カナ記号は含むの

このような細部については、
使用する時々に合わせて微調整が必要になります。

ここでは、概ねこのようなコードを用意すれば、
後は使う時の調整次第というサンプルコードの掲載になります。

私自身の覚書でもあります。

特に詳しい解説はしません。
コードを読めばわかる程度のものですし、
もし読んで理解できない場合は、VBAの基礎から勉強してください。

Sub sample()
  Dim sText As String
  Dim sKigou As String
  Dim sRtn As String
  
  sText = "あいう アイウ ABC 123" '検査する文字列
  sKigou = "→←↑↓+?×÷" '記号と判定する文字、左はあくまで書き方の例
  '許可する文字種をArrayで作成して引数に入れています。
  sRtn = JudgeText(sText, Array("ひらがな", _
                  "全角カタカナ", _
                  "半角英大文字", _
                  "半角数字", _
                  "半角空白"), _
                  sKigou)
  If sRtn = "" Then
    MsgBox "指定文字だけです"
  Else
    MsgBox "指定文字以外があります"
  End If
End Sub

Function JudgeText(ByVal sText As String, ByRef tArray As Variant, ByVal sKigou As String) As String
  Dim i As Long
  Dim ix As Long
  Dim sRtn As String
  Dim flg As Boolean
  
  For i = 1 To Len(sText)
    sRtn = CharKind(Mid(sText, i, 1), sKigou)
    flg = False
    For ix = LBound(tArray) To UBound(tArray)
      If tArray(ix) = sRtn Then
        flg = True
      End If
    Next
    If flg = False Then
      JudgeText = Mid(sText, i, 1)
      Exit Function
    End If
  Next
  JudgeText = ""
End Function

Function CharKind(ByVal sChar, ByVal sKigou As String) As String
  Select Case True
    Case sChar = " "
      CharKind = "半角空白"
    Case sChar = " "
      CharKind = "全角空白"
    Case Asc(sChar) >= Asc("0") And Asc(sChar) <= Asc("9")
      CharKind = "半角数字"
    Case Asc(sChar) >= Asc("0") And Asc(sChar) <= Asc("9")
      CharKind = "全角数字"
    Case Asc(sChar) >= Asc("A") And Asc(sChar) <= Asc("Z")
      CharKind = "半角英大文字"
    Case Asc(sChar) >= Asc("a") And Asc(sChar) <= Asc("z")
      CharKind = "半角英小文字"
    Case Asc(sChar) >= Asc("A") And Asc(sChar) <= Asc("Z")
      CharKind = "全角英大文字"
    Case Asc(sChar) >= Asc("a") And Asc(sChar) <= Asc("z")
      CharKind = "全角英小文字"
    Case Asc(sChar) >= Asc("ぁ") And Asc(sChar) <= Asc("ん")
      CharKind = "ひらがな"
    Case Asc(sChar) >= Asc("ァ") And Asc(sChar) <= Asc("ヶ")
      CharKind = "全角カタカナ"
    Case Asc(sChar) >= Asc("ヲ") And Asc(sChar) <= Asc("ン")
      CharKind = "半角カタカナ"
    Case Asc(sChar) >= Asc("亜") And Asc(sChar) <= Asc("黑")
      CharKind = "漢字"
    Case InStr(sKigou, sChar) > 0
      CharKind = "記号"
    Case Else
      CharKind = "その他"
  End Select
End Function


使う時は、
Function CharKind
この中のコードを調整してください。
特に記号関係でしょうか、カナ記号をどうするか等々
調整が済んだら、
検査する文字列を色々変更して確認しましょう。




同じテーマ「マクロVBA技術解説」の記事

文字列としてのプロシージャー名を起動する方法(Run,OnTime)

文字列変数の中にプロシージャー名が入っていて、そのプロシージャーを起動したい場合になります、実際には、そのような構造が良いとは思えませんが、知っていればプログラミングの幅が広がります。使うのは、OnTimeメソッドorRunメソッドになります。
ドキュメントの作成者を取得(GetObject,BuiltinDocumentProperties)
エクスプローラーで表示される作成者を取得したいとの問い合わせを受けたので改めて確認をしました、所有者と混同されがちですが全く別のものになります、DOSのDIRで表示できるものは所有者になります。従ってVBAでShell.Applicationで作成者を取得すると書かれているものは全て勘違いをしています。
画像サイズ(横x縦)の取得について
・LoadPictur 関数 ・AddPictureしてから取得 ・APIを使用
文字種(ひらがな、全半角カタカナ、半角英大文字等々)の判定
オブジェクトとプロパティの真実
オブジェクトとプロパティについて、解説をします。対象は、VBA中級以上になると思いますが、初級の方でも、VBAって奥が深いんだなーと感動位は出来ると思います。(笑) ただし、あまり役には立たないかもしれませんので、あしからず。
オブジェクト式について
・オブジェクト式の書き方 ・オブジェクトは直接指定できない ・オブジェクト式の書き始めは何か ・メソッドとプロパティの違いについて ・オブジェクト式の最後に
オブジェクトの探索方法(オートシェイプのTextを探して)
・オブジェクト探索の説明で使う例題 ・自動記録を使ってオートシェイプの概要を知る ・ローカルウィンドウでオートシェイプのテキストを調べる ・オートシェイプの位置移動について ・VBAを完成させる ・オブジェクトブラウザーを使いさらにオブジェクトを調べる ・ウォッチウィンドウについて
条件付きコンパイル(32ビット64ビットの互換性)
条件付きコンパイルは、VBAの特定のコードブロックを選択してコンパイルします、VBAの他の部分は無視されます、条件付きコンパイルステートメントは、実行時ではなくコンパイル時に実行されます。条件に基づいてコンパイルするコードのブロックを指定するには #If...Then...#Elseディレクティブを使用します。
ドキュメントプロパティ(BuiltinDocumentProperties,CustomDocumentProperties)
・組み込みドキュメントプロパティ(BuiltinDocumentProperties) ・組み込みドキュメントプロパティを一覧出力 ・組み込みドキュメントプロパティの値を変更する ・組み込みドキュメントプロパティを消去する ・ ・ユーザー設定のドキュメントプロパティを一覧出力 ・ユーザー設定のドキュメントプロパティを追加する ・ユーザー設定のドキュメントプロパティを削除する
VBAでファイルを既定のアプリで開く方法
・実行テストメイン ・Shell関数 ・batファイル(コマンド プロンプト) ・WScript.Shell ・Shell.Application ・FollowHyperlink ・最後に
Excelアドインの作成と登録について
・Excelアドインについて ・アドインファイルのフォルダ ・アドインの作り方 ・アドインの登録と有効化 ・ ・アドインで保存するVBA ・アドインを登録するVBA ・アドインを有効化するVBA ・登録されているアドインを確認するVBA ・アドインマネージャーを表示するVBA ・アドイン配布時に自動登録するVBA ・個人用マクロブックについて


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

TRIMRANGE関数(セル範囲をトリム:端の空白セルを除外)|エクセル入門(2024-08-30)
正規表現関数(REGEXTEST,REGEXREPLACE,REGEXEXTRACT)|エクセル入門(2024-07-02)
エクセルが起動しない、Excelが立ち上がらない|エクセル雑感(2024-04-11)
ブール型(Boolean)のis変数・フラグについて|VBA技術解説(2024-04-05)
テキストの内容によって図形を削除する|VBA技術解説(2024-04-02)
ExcelマクロVBA入門目次|エクセルの神髄(2024-03-20)
VBA10大躓きポイント(初心者が躓きやすいポイント)|VBA技術解説(2024-03-05)
テンキーのスクリーンキーボード作成|ユーザーフォーム入門(2024-02-26)
無効な前方参照か、コンパイルされていない種類への参照です。|エクセル雑感(2024-02-17)
初級脱出10問パック|VBA練習問題(2024-01-24)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
3.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
4.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
5.RangeとCellsの使い方|VBA入門
6.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
7.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門
8.メッセージボックス(MsgBox関数)|VBA入門
9.条件分岐(Select Case)|VBA入門
10.ブック・シートの選択(Select,Activate)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。


このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ