ExcelマクロVBA技術解説
オブジェクトの探索方法

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、エクセルVBAの技術的解説
最終更新日:2016-08-07

オブジェクトの探索方法

VBAを書き進めて行くと、どうしてもオブジェクトの扱い時に分からないことがでてきます、
何が分からないかというと、オブジェクトの中の目的の要素をどのように指定したら良いのかということです、
オブジェクトの中を探索して、目的の要素にたどり着く方法を説明します。


ローカルウィンドウを主体に説明します。

イミディエイトウィンドウ、オブジェクトブラウザー、ヘルプも使います。

ローカルウィンドウの基本的な使い方は、
ローカルウィンドウの使い方
VBAのエディター、VBEにはいくつかのウィンドウがあります、その中で、ローカルウィンドウの使い方の説明です、これが使えないと、配列やオブジェクトを扱ったVBAのデバッグに困ることになります。サンプルコードは、以下の表を使っています。まずは、配列でのローカルウィンドウの使い方について。
こちら見てください。

以下の例を使って説明します。
オートシェイプで、四角の中にテキストを書きました。

VBA 参考画面

これを、左端に番号順に並べます。
以下のように並べるという事です。

VBA 参考画面

分かってしまえば簡単なコードです。

VBA サンプルコード

たったこれだけなのですが、
このようなオートシェイプをVBAで扱ったことが無いと、なにやら分からないことだらけです。

そもそも、オートシェイプの中の文字列をどうやって取得すれば良いのか・・・
最初から、どうしたらよいのかと方に暮れます。

そこで、誰もがやるであろう自動記録を使って、オートシェイプを動かしてみると、

VBA サンプルコード

まず目にとまるのは、
Shapes
オートシェイプのオブジェクトらしいという事です。
このくらいの想像力はVBAをやるなら必要ですね。
そして、複数系なのでコレクションであろうことも理解してください。
Shapes以外は無視しましょう。
ShapeRangeやIncrementは、ちょっと想像しずらいですから。

ここまでが分からない場合は、
ExcelマクロVBA入門
ExcelVBAとはエクセルの操作を自動化するマクロ機能で使われているプログラミング言語ですVBAは「MicrosoftVisualBasicApplications」の略になりますこのシリーズでは実務で必要とされるExcelVBA(Excelマクロ)の全般を解説していきます。初級・初心者の方は最初から通読するようにして下さい。
で勉強してください。
コレクションについては、
第58回.コレクションとは
同種のオブジェクトを複数まとめたものを「コレクション」と呼びますコレクションもオブジェクトの一種です。例えばWorkbookオブジェクトが複数まとまったものは「Workbooksコレクション」Worksheetオブジェクトが複数まとまったものは「Worksheetsコレクション」オブジェクト名が単数形であるのに対し

つまり、オートシェイプは、
Shapeオブジェクトであり、Shapesコレクションに含まれるという事ですね。
ここまで分かると、以下のコードが書けます。

VBA サンプルコード

テキスト内の数字を1~3の順に並べる為に、数字順に処理しようという事です。
問題は、オートシェイプのテキストをどのように取得するかです。
Stopを入れて、停止させてみましょう。

VBA サンプルコード

ここで、ローカルウィンドウを表示してみましょう。

VBA ローカルウィンドウ

spを展開しましょう。

VBA ローカルウィンドウ

かなり多くのメンバーがあり、どれがテキストなのか・。・・
では、VBAを一旦停止させて、自動記録でテキストを変更してみましょう。

VBA サンプルコード

TEST1をTEST11に変更してみました。
TEST11と書かれている行をみてみると、
Selection.ShapeRange(1).TextFrame2.TextRange.Characters.Text = "TEST11"
何やら、

ShapeRange
TextFrame2
TextRange
Characters


このあたりを使うようです。
順に適当に和訳して、まずは適当に解釈して見当をつけます。

図形範囲
テキスト枠
テキスト範囲
文字列


この、適当に和訳して検討を付けるのが重要です。
いちいち全てを調べていたのでは、時間がいくらあっても足りません。
ShapeRangeはオートシェイプの集まり、つまりは、Shapesと同じようなものではないかと、
なので、無視して次へ(ここで気になる場合はググって調べましょう)

TextFrame2ここに核心のテキストがはいっていそうだと、このように目星をつけます。

では、TEST11をTEST1に戻しておいて、
最初のsampleを実行して、ローカルウィンドウでspの中を探してみましょう。

VBA ローカルウィンドウ

TextFrame2の中に、先の自動記録で見つけた、
TextRangeがありました、これをさらに展開すると、

VBA ローカルウィンドウ

TEXTの値に、"TEST1"が見つかりました。
つまり、

sp.TextFrame2.TextRange.Text

これでオートシェイプ内のテキストを取得できそうです。
イミディエイトウィンドウで確かめてみると、

マクロ VBA サンプル画像

間違いなく取得できています。
このTextも文字列を判定すれば出来そうですね。

次は、オートシェイプの位置の移動です。

最初の自動記録では、
Increment(増加、増大と言った英単語)がどうもそのようなのですが・・・
ここは、慣れと事前知識が必要かもしれません。
Incrementなので、場所を特定しているのではなく、現在位置からの移動量を指定しているのだろうと推測できるのです。
IncrementLeftで左位置の移動、IncrementTopで上位置の移動
移動量だからIncrementが付くのだから、Incrementを付けずに、Left、Topでよくねー・・・
ローカルウィンドウでspの中を探してみましょう。

ありますね、LeftTop
しかも数値をみれば、絶対位置であることも分かるでしょう。
ここまで調べたら、ヘルプも使いましょう。
ヘルプを見ると
・・・図形の上端から、ワークシートの上端までの距離までの距離をポイント単位で表す・・・
まさにこれで間違いがないことが分かりますし、数値はポイントであることも分かります。

以上をもとにVBAコードを完成させると、

VBA サンプルコード

あれれ、最初のVBAコードと何やら少し違う・・・

最初のコードは、
If sp.TextFrame.Characters.Text = "TEST" & i Then
最後のコードは、
If sp.TextFrame2.TextRange.Text = "TEST" & i Then

先に解説しますと、
TextFrame2は、Excel2007で追加されたプロパティで、
TextFrameは、それ以前からあるプロパティです。
どちらでも、結果は同じです。

では、
sp.TextFrame.Characters.Text
このコードにはどのようにたどり着いたら良いでしょうか。

VBA ローカルウィンドウ

どうも、TextCharacterといったキーワードが見当たりません。
ローカルウィンドウの使い方
VBAのエディター、VBEにはいくつかのウィンドウがあります、その中で、ローカルウィンドウの使い方の説明です、これが使えないと、配列やオブジェクトを扱ったVBAのデバッグに困ることになります。サンプルコードは、以下の表を使っています。まずは、配列でのローカルウィンドウの使い方について。
こちらに書きましたが、ローカルウィンドウのメンバーにはすべてが表示されているわけではありません。
そこで、
オブジェクトブラウザー(F2)を見てみましょう。

VBA オブジェクトブラウザー

ありました、
Characters
これっぽいですよね、
慣れてくれば、VBEのインテリセンス(候補表示)で見つけられるようになり、
さらに、その下の.Textも簡単に見つけられます。
しかし、もっと階層のあるオブジェクトの場合、インテリセンス(候補表示)だけではなかなか探せない時もあります。
そんな時は、判明したオブジェクトを一旦オブジェクト変数にいれて、ローカルウィンドウを見ます

VBA サンプルコード

オブジェクトを調べたいので、オブジェクトの型は汎用のObjectにします。
大抵はプロパティ名と同じですが、調べるだけなのでObjectで十分でしょう。

VBA ローカルウィンドウ

確かに、Textがありました。
Fontもありますね。
Captionにも同じ"TEXT1"がありますが、Textでよいでしょう。

このようにオブジェクトを探索すれば、どんなオブジェクトでも調べてVBAで扱えます。
ローカルウィンドウ、イミディエイトウィンドウ、オブジェクトブラウザー、ヘルプ
これがあれば何も要らない




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