VBA技術解説
画像が行列削除についてこない場合の対処

ExcelマクロVBAの問題点と解決策、VBAの技術的解説
最終更新日:2021-06-04

画像が行列削除についてこない場合の対処


複数ブック・複数シートを次々に処理していくようなVBAにおいて、
行削除や列削除をした時に、画像がセルの移動についてこない場合があります。


プロパティは、「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」になっている場合です。

マクロ VBA 画像が移動しない

プロパティで「セルに合わせて移動する」になっているにも関わらず、画像が行列削除で移動しないといった現象が起こってしまう事があるという事です。


必ず現象が発生するわけではなく、
ブック・シートの状態(シート数と画像数)によって現象が発生することがあるという事になります。


具体的な発生状況

マクロブックから他のブックの全シートに対して、行削除や列削除を行っているVBA
Application.ScreenUpdating = Falseが入っている

このVBAを実行したところ、環境によって画像が移動する場合と移動しない場合が発生しました。


今回実際に発生した時点で、各バージョンでの挙動を確認したところ、
私の環境では
365:OK正しく動作
2019:OK正しく動作
2013:NG画像が移動せず
2010:NG画像が移動せず
しかし、納品先(顧客)の365ではNGで画像が移動しませんでした。
同じ365で挙動違いがでているのが不可解ではありますが、PCスペックも関係するでしょうからあり得ることだと思います。


画像が正しく移動しない場合の対処

このような場合の一般的な対処方法としては、
・DoEvents
・Application.Wait(Sleepでも良い)
・Application.ScreenUpdating = True

・ブックのActivate、シートのSelect

上の2つ、DoEventsとApplication.Waitは、Deleteの直後に入れることになります。
ただし、DoEventsで解決することはほとんど期待できないと思います。
Application.Waitで1~2秒程度待たせると上手くいくことが多いと思います。

しかし、案外確実なのは、

Application.ScreenUpdating = True
つまり、わざわざFalseにしなければ良いのです。
その上で、
当該ブックをActivateし、当該シートをSelectすれば、大抵の場合は正しく動作してくれるはずです。
Application.ScreenUpdating = False
これにするのは、処理速度向上ということで理解している人が多いと思います。
実際その通りではありますが・・・
画面描画が何度も繰り返し変化する場合に速度に大きく影響するという事です。
数十回程度の画面変化では、全体として待たされるというほどの感じは受けません。
行列削除が数回での時間差異は気にするようなものではありません。
ですから、例えば行削除であれば、連続している行はまとめて削除するようにしてください。
複数のセル範囲をまとめるには、ApplicationのUnionを使います。
第103回.UnionメソッドとAreasプロパティ|VBA入門
UnionメソッドはApplicationのメソッドです。複数のセル範囲を集め、1つのRangeオブジェクとして参照することができます。つまり、Unionメソッドは複数のRangeオブジェクトを連結して1つのRangeオブジェクトにします。


VBAでは、時に不可解な挙動に悩まされる場合があります。
特に画像・図形の挙動は安定しない場合が多くあります。
そのような場合は先に挙げた、
・DoEvents
・Application.Wait(Sleepでも良い)
・Application.ScreenUpdating = True

・ブックのActivate、シートのSelect
これらを組み合わせて上手く対処していくことが必要になります。

※画像・図形のコピー貼り付けではエラーになってしまう場合が多くあります。
この場合はWaitで対処する事になりますが、どの程度待てば良いか等もはっきりしませんし確実に対処できるとも限りません。
どうしてもうまくいかない場合は、APIを使う事も検討してください。




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