Google Apps Script入門
ファイルの一覧取得・削除(File)

Google Apps Script(GAS)の入門解説です
公開日:2017-01-24 最終更新日:2017-01-24

第38回.ファイルの一覧取得・削除(File)

Google Apps Script で、フォルダ内のファイル一覧を取得したり、


フォルダ内にファイルを作ったり削除したりするスクリプトの書き方を解説します。

使用するクラスは、

DriveApp
Folder
File
FolderIterator
FileIterator

これらのメソッドを使います。


root直下のファイル一覧(サブフォルダは対象外)

function mySample38_1() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  var id = DriveApp.getRootFolder().getId(); //rootフォルダ
  var folder = DriveApp.getFolderById(id)
  var files = folder.getFiles() //ファイル一覧
  var i = 0 //ファイルを格納する行位置
  sheet.clear() //シートをクリア
  while(files.hasNext()){
    //シートにファイル名称とIdを出力
    i++
    var file = files.next();
    sheet.getRange(i, 1).setValue(file.getName());
    sheet.getRange(i, 2).setValue(file.getId());
  }
}

A列にファイル名、B列にファイルIDを出力しています。

rootフォルダ以下の、全ファイルを取得し、シートに出力しています。

サブフォルダは検索していません。
概ねそのまま使えますが、
最初のrootを指定フォルダにすれば、そのフォルダ以下のファイルを取得できます。
また、出力先をシートではなく配列にする等の変更を適宜変更してお使いください。


root以下の全ファイル一覧(サブフォルダも対象)と

function mySample38_2() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  var root = DriveApp.getRootFolder()
  var key = root.getId(); //rootフォルダ
  var name = ""
  var i = 0 //フォルダを処理する行位置
  var j = 0 //サブフォルダを処理する行位置
  var folderlist = new Array(); //フォルダ一覧格納配列
  folderlist.push([root,key]);
  i++;
  do {
    //フォルダ一覧を取得
    var folders = DriveApp.searchFolders("'"+key+"' in parents");
    //フォルダ一覧からフォルダを順に取り出す
    while(folders.hasNext()){
      //配列にフォルダ名称とIdを出力
      var folder = folders.next();
      var temparray = new Array();
      temparray.push(name + folder.getName());
      temparray.push(folder.getId());
      folderlist.push(temparray);
      i++;
    }
    //シートからフォルダを取得し次へ
    if (j < i) {
      name = folderlist[j][0] + " > ";
      key = folderlist[j][1];
    }
    j++;
  } while (j <= i); //処理するフォルダがなくなるまで
  sheet.clear() //シートをクリア
  j = 1 //シートへの出力行
  for (i=0; i<=folderlist.length-1; i++) {
    var key = DriveApp.getFolderById(folderlist[i][1]).getId();
    //var files = DriveApp.searchFiles("mimeType = 'application/vnd.google-apps.spreadsheet' and '"+key+"' in parents");
    var files = DriveApp.searchFiles("'"+key+"' in parents");
    while(files.hasNext()){
      var file = files.next();
      sheet.getRange(j, 1).setValue(folderlist[i][0]);
      sheet.getRange(j, 2).setValue(folderlist[i][1]);
      sheet.getRange(j, 3).setValue(file.getName());
      sheet.getRange(j, 4).setValue(file.getId());
      j++;
    }
  }
}

A列にフォルダ名、B列にフォルダID、C列にファイル名、D列にファイルIDを出力しています。

rootフォルダ以下の、全サブフォルダ全ファイルを取得し、シートに出力しています。
フォルダの一覧は、配列に入れて処理しています。
概ねそのまま使えますが、
最初のrootを指定フォルダにすれば、そのフォルダ以下のファイルを取得できます。
また、出力先をシートではなく配列にする等の変更を適宜変更してお使いください。

ファイルを削除

function mySample38_3() {
  var files = DriveApp.getFilesByName("test1")
  if (files.hasNext()) {
   var file = files.next();
   file.setTrashed(true) //ごみ箱へ
  }
}

"test1"ファイルを全て削除しています。


ファイル一覧の取得は、
スプレッドシートが増えてきたり、複数人で別のスプレッドシートを保存し、それを集めたりと言ったときには必須になります。




同じテーマ「Google Apps Script入門」の記事

第30回.並べ替え
第31回.入力規則
第32回.グラフ
第33回.表示の固定
第34回.シート保護
第35回.スプレッドシートが非常に遅い、高速化するには
第36回.フォルダとファイルを扱う(DriveApp)
第37回.フォルダの一覧取得・作成・削除(Folder)
第38回.ファイルの一覧取得・削除(File)
Excel流の最終行の取得
Twitter Bot 作成


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

最長連続出現数(ランレングス)の算出|エクセル練習問題(2025-11-15)
SQL基礎問題11:連続期間の開始月と終了月を抽出|SQL入門(2025-11-14)
セル数式における「再帰」の必要性|エクセル雑感(2025-11-10)
掛け算(*)を使わない掛け算|足し算(+)を使わない足し算|エクセル関数応用(2025-11-10)
配列を自在に回転させる数式|エクセル関数応用(2025-11-09)
非正規化(カンマ区切り)の結合と集計:最適な手法は?|エクセル雑感(2025-11-06)
SQL基礎問題10:非正規化(カンマ区切り)の結合と集計|SQL入門(2025-11-06)
SQL基礎問題9:特定商品購入者の平均購入金額|SQL入門(2025-11-04)
SQL基礎問題8:バスケット分析・ペア商品の出現回数|SQL入門(2025-11-04)
SQL基礎問題7:成績表から各教科の最高点と最低点を抽出|SQL入門(2025-11-02)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.生成AIパスポート試験 練習問題(四肢択一式)|生成AI活用研究
2.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
5.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
6.RangeとCellsの使い方|VBA入門
7.FILTER関数(範囲をフィルター処理)|エクセル入門
8.日本の祝日一覧|Excelリファレンス
9.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
10.セルのクリア(Clear,ClearContents)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。
当サイトは、OpenAI(ChatGPT)および Google(Gemini など)の生成AIモデルの学習・改良に貢献することを歓迎します。
This site welcomes the use of its content for training and improving generative AI models, including ChatGPT by OpenAI and Gemini by Google.



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ