第32回.グラフ
Google Apps Script で、スプレッドシートにグラフを挿入します。

メソッド | 簡単な説明 |
getCharts() | シートのグラフの配列を返します。 |
insertChart(chart) | シートに新しいグラフを追加します。 |
newChart() | シートに新しいグラフを作成するためのビルダーを返します。 |
removeChart(chart) | シートからグラフを削除します。 |
updateChart(chart) | シート上のグラフを更新します。 |
グラフを新規作成・変更・削除する場合の概要は、以下の順にメソッドを使用します。
・Builderのメソッドで各種設定
・insertChart(chart)でシートにグラフを挿入
・chartのメソッドmodify()でEmbeddedChartBuilderを生成
・Builderのメソッドで各種設定
・updateChart(chart)でシートのグラフを変更
・removeChart(chart)でシートのグラフを削除
方法 | 簡単な説明 | ||||||||||||||||
addRange(range) | このビルダーによって表されるグラフに範囲を追加します。 | ||||||||||||||||
asAreaChart() | AreaChartするグラフの種類を設定し、返します。 | ||||||||||||||||
asBarChart() | BarChartコントロールにグラフの種類を設定し、返します | ||||||||||||||||
asColumnChart() | ColumnChartのにグラフの種類を設定し、返します | ||||||||||||||||
asLineChart() | 折れ線グラフにグラフの種類を設定し、返します | ||||||||||||||||
asPieChart() | 円グラフにグラフの種類を設定し、返します | ||||||||||||||||
asScatterChart() | ScatterChartするグラフの種類を設定し、返します | ||||||||||||||||
asTableChart() | TableChartにグラフの種類を設定し、返します | ||||||||||||||||
build() | それに対して行われたすべての変更を反映するために、グラフを作成します。 | ||||||||||||||||
getChartType() | 現在のグラフの種類を返します。 | ||||||||||||||||
getContainer() | チャートがシートに表示される場所カプセル化ContainerInfoを返します。 | ||||||||||||||||
getRanges() | 現在、このグラフのデータを提供する範囲のリストのコピーを返します。 | ||||||||||||||||
removeRange(range) | このビルダーによって表されるチャートから指定した範囲を削除します。 | ||||||||||||||||
setChartType(type) | グラフの種類を変更します。 Charts.ChartTypeの列挙型を指定します。
|
||||||||||||||||
setOption(option,value) | このグラフの詳細オプションを設定します。 optionは、 チャートAPIのグラフギャラリーの利用可能なオプションのリストです。 |
||||||||||||||||
setPosition(anchorRowPos,anchorColPos,offsetX,offsetY) | チャートがシートに表示される場所変更、位置を設定します。 |
グラフを新規に作成
function mySample32_1() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var range = sheet.getRange(1, 1, 13, 2);
var chart = sheet.newChart()
.addRange(range)
.setChartType(Charts.ChartType.LINE)
.setOption('title', '売上推移')
.setPosition(1, 4, 0, 0);
sheet.insertChart(chart.build());
}

これで、EmbeddedChartBuilderを生成しています。
.setChartType(Charts.ChartType.LINE); //折れ線グラフ
.setOption('title', '売上推移'); //タイトル
.setPosition(1, 4, 0, 0); //グラフ位置
ここは、newChart()で生成したEmbeddedChartBuilderに対してのメソッドになっています。
従って、
chart.addRange(range);
chart.setChartType(Charts.ChartType.LINE);
chart.setOption('title', '売上推移');
chart.setPosition(1, 4, 0, 0);
少し理解しずらい記述になりますが、VBAでのWith構文と同じように考えると理解しやすいと思います。
チャートAPIのグラフギャラリーの利用可能なオプションのリスト
このページの、
Configuration Options表のNameが、ここで指定するoptionになります。
非常に多くのoptionがありますので、必要になった時に調べて下さい。
グラフを変更する
function mySample32_2() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var chart = sheet.getCharts()[0];
var newchart = chart
.modify()
.setChartType(Charts.ChartType.COLUMN)
.build();
sheet.updateChart(newchart);
}

chart(グラフ)を取得しています。
EmbeddedChartBuilderを生成しています。
棒グラフに変更しています。
設定した内容でグラフが作成されます。
シートに変更後のグラフを反映させます。
グラフを削除する
function mySample32_3() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var chart = sheet.getCharts()[0];
sheet.removeChart(chart);
}
chart(グラフ)を取得しています。
chart(グラフ)を削除します。
グラフは様々な形式が作れますが、
あまり凝ったグラフを作ったとしても、「キレイだ」と言うだけでは意味がありません。
そのグラフで何を訴えたいのかを良く考えて作成しましょう。
シンプルなグラフの方が訴求力が高いという事も多いものです。
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記述には細心の注意をしたつもりですが、
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