ツイッター出題回答
シートのActiveXチェックボックスの指定方法

ExcelマクロVBAとエクセル関数についての私的雑感
公開日:2023-09-24 最終更新日:2023-09-24

シートのActiveXチェックボックスの指定方法


ツイッターで出題したVBAに関する問題です。


シートに挿入した、ActiveXのチェックボックスを標準モジュールから指定する場合のVBAの書き方を問う問題です。

VBA マクロ ActiveX チェックボックス

VBA マクロ ActiveX チェックボックス


出題ツイート

https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1705130181965598906


【VBA問題】
シート(オブジェクト名もシート名も:Sheet1)に、チェックボックス(オブジェクト名:CheckBox1)があります。
標準モジールのプロシージャーで、このチェックボックスにチェックを付けるVBAです。
間違った記述はどれでしょうか。
※VBAコードはALT
※選択肢は次で

VBA マクロ ActiveX チェックボックス


間違ったVBA記述を選んでください。

Sheet1.CheckBox1.Value = True


Worksheets("Sheet1").CheckBox1 = True


Dim ws As Worksheet: Set ws = Sheet1
ws.CheckBox1.Value = True


Dim ws As Worksheet: Set ws = Sheet1
ws.OLEObjects("CheckBox1").Object = True

VBA マクロ ActiveX チェックボックス


※※※ 追記 ※※※
チェックボックスは、
ActiveXコントロールです。


解答ツイート

正解は③です。
③はコンパイルエラーとなってしまいます。
その他は正しく動作します。
詳細は以下にて

Sheet1.CheckBox1.Value = True

オブジェクトブラウザで「Sheet1」を見てみると「CheckBox1」があるのが確認できるはずです。
VBA マクロ ActiveX チェックボックス

「Sheet1」のメンバーに「CheckBox1」があるのですから、
Sheet1.CheckBox1.Value = True
この記述が出来ることは理解できると思います。


Worksheets("Sheet1").CheckBox1 = True

これは、Itemプロパティが省略されています。
Worksheets.Item("Sheet1").CheckBox1 = True
ではオブジェクトブラウザで「Worksheets」の「Item」を見てみると、
As Object
となっています。
VBA マクロ ActiveX チェックボックス
総称型のObjectは、VBAで記述したメンバー(プロバティ/メソッド)の存在をコンパイルでチェックしません。
これはある意味当然と言えるかもしれません。
具体的なオブジェクトが何になるか分からないので、事前にチェックできないという事です。
実行時にその変数に入っているオブジェクトがそのメンバーを有していれば実行されるし、そのメンバーが無ければエラーになるという仕組みになっています。


Dim ws As Worksheet: Set ws = Sheet1
ws.CheckBox1.Value = True

As Worksheet
このように具体的な個別のオブジェクト型で定義された変数の場合、
VBAで記述したメンバー(プロバティ/メソッド)の存在をコンパイルでチェックします。
「Worksheet」というオブジェクトに「CheckBox1」というメンバーは存在しないので、コンパイルでエラーとなります。
VBA マクロ ActiveX チェックボックス


Dim ws As Worksheet: Set ws = Sheet1
ws.OLEObjects("CheckBox1").Object = True

これはActiveXコントロールは、このようにしてシートに挿入されていると言う事です。
したがって、オブジェクトのメンバーを調べれば良い事になります。

Dim obj
Set obj = ws.OLEObjects("CheckBox1")
Stop 'ここでローカルウインドウを見る

例えばこのようにして、変数objのメンバーを調べてみると分かり易いでしょう。
VBA マクロ ActiveX チェックボックス


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