列全体を指定する時のRangeとColumnsの違い
ツイッターで出題したVBAに関する問題です。
Range
Columns
この2通りがあります。
そこで、この2通りの書き方の違いは何かを問う選択問題です。
出題ツイート

https://twitter.com/yamaoka_ss/status/1705178543683174475
A:C列全体を指定する書き方として、
Range("A:C")
Columns("A:C")
どちらでもA:Cの列全体になります。
では以下の説明で間違っった説明はどれか?
・どちらも「.Delete」が実行できる
・どちらも「.ColumnWidth = 値」が可能
・どちらも「.AutoFit」が実行できる
解答ツイート
「どちらも「.AutoFit」が実行できる」
これが間違った説明になります。
AutoFitはエラーになります。
詳細は以下にて
For Eachでの取得要素が違う
このFor Eachは、セルが一つずつ取り出されます。
Sub sample_range()
Dim rng As Range
For Each rng In Range("A:C")
Debug.Print rng.Address
Next
End Sub

このFor Eachは、列全体(A列、B列、C列)が取り出されます。
Sub sample_columns()
Dim rng As Range
For Each rng In Columns("A:C")
Debug.Print rng.Address
Next
End Sub

どちらも「.Delete」が実行できる
Columns("A:C").Delete
ちなみに、列全体の削除なのでShift:=は不要です。
どちらも「.ColumnWidth = 値」が可能
Columns("A:C").Delete
どちらも「.AutoFit」が実行できる
ですが、AutoFitはエラーになります。
Columns("A:C").AutoFit ← ○

Range("A:C").EntireColumn.AutoFit
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