ExcelマクロVBA入門 | 第109回.列挙型(列挙体)Enum | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2018-02-06

第109回.列挙型(列挙体)Enum


列挙体は、数値限定のConst定数をひとまとめにして参照しやすくしたものになります、

VBAの中で数値を固定で記述することは、メンテナンスが大変になります。

例えば、列位置3(C列)を参照する場合、
VBA内で何度も3と記述しては、これを変更することが大変になります。


このような固定数値を連なって列挙される場合は、列挙体の使用が便利です。


Enumステートメント

列挙型は、ある特定の正数値でしか初期化できないデータ型です。

Enumステートメントを宣言セクションに記述して使用します。

[Public | Private] Enum name
membername [= constantexpression]
membername [= constantexpression]
・・・
End Enum

Public 省略可能です。列挙型 (Enum) が、プロジェクト全体から参照可能であることを指定します。
列挙型の既定値は、Public です。
Private 省略可能です。列挙型 (Enum) が、宣言されているモジュール内でのみ参照可能であることを指定します。
name 必ず指定します。列挙型 (Enum) の名前を指定します。
引数 name は Visual Basic において有効な識別子でなければなりません。
この名前は、列挙型の変数またはパラメータの宣言において、データ型として指定されます。
membername 必ず指定します。定数の名前を指定する Visual Basic において有効な識別子です。
この名前により、列挙型 (Enum) の構成要素であることが認識されます。
constantexpression 省略可能です。
長整数型 (Long) として評価される、要素の値を指定します。
ほかの列挙型 (Enum) と同じ値も指定できます。
先頭の membername に対して引数 constantexpression を指定しないと、0 が割り当てられます。
2 番目以降の membername に対して引数 constantexpression を指定しないと、直前の membername の値より 1 だけ大きな値が割り当てられます。

Enum ステートメントは、モジュール レベルでのみ記述できます。

正の値と負の値のどちらでも含むことができます。

変更する必要がない複数値をグループ化するときは、とても有効的です。

さらに、列挙型の良い所は、インテリセンス(自動入力補完機能)が使用できるところです。

列挙型 (Enum) の名前. まで入力すると、メンバーが自動表示されます。

これにより、コーディングが楽になり、また、可読性も向上します。



使用例.

Enum 列位置
  A列 = 1
  B列 = 2
  C列 = 3
End Enum

Enum 支店番号
  A支店 = 101
  b支店 = 102
  c支店 = 103
End Enum

Sub sample()
  Cells(1, 列位置.A列) = 支店番号.A支店
  Cells(1, 列位置.B列) = 支店番号.b支店
  Cells(1, 列位置.C列) = 支店番号.c支店
End Sub

使い方はいろいろです。

正数値で、グループ化出来る場合は、Constではなく、Enumを使った方が、

より効率的なコーディングが可能です。



VBAを書いているときは、列位置などは頭に入っているので、固定数値で書くことに不便はないでしょう。
しかし、後々に修正する必要が出たとき、
列位置の数値がどこで指定されているかを探すことは、とても大変な作業になります。

B列がC列に変更されたことでVBAを変更するとして、
数値の2を3に変更するためには、
2を検索したとしても、検索された2が列数なのか行数なのか、
ひとつずつ前後のVBAコードの確認が必要になります。
そして、列がずれるという事は、B列だけではなくその後ろの列が全て変わるという事になり、
これらを全て正しく変更することは、多大な時間を要することになります。

このような事を考慮して、それに事前に対応する手段として、
列挙体はぜひ活用してください。




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