第102回.Intersectメソッド
IntersectメソッドはApplicationのメソッドです。
複数セル範囲の、重なっている部分のセル範囲を取得することが出来ます。
セル範囲の中から、特定の列や行の部分だけを取り出したりする場合に使います。
Intersectメソッド
Arg1 | セル範囲 (Range オブジェクト) を指定します。 |
Arg2 | セル範囲 (Range オブジェクト) を指定します。 |
Arg3 | セル範囲 (Range オブジェクト) を指定します。 |
~ | |
Arg30 | セル範囲 (Range オブジェクト) を指定します。 |
Application.は省略可能です。
Arg1とArg2は必須です、Arg3以降はオプション(指定は任意)になります。
Intersectの使用例
あるセルが特定セル範囲内にあるかどうかを判定
Dim isect As Range
Set isect = Intersect(Selection, Columns("B"))
If isect Is Nothing Then
MsgBox ("B列が選択されていません。")
Else
isect.Select
End If
シート上で選択されているセル範囲の内、B列だけを選択し直しています。
B列が選択されていない場合は、メッセージを表示しています。
セル範囲の中から特定の部分だけを取り出す

Intersect(Range("A1").CurrentRegion.Offset(1), Columns(2)).ClearContents
Range("A1").CurrentRegionは、A1:C11
Range("A1").CurrentRegion.Offset(1)は、A2:C12
つまり、
A2:C12とB:Bの重なっているB2:B12がIntersectメソッドの戻り値になります。
Intersectメソッドの最後に
Unionメソッドと合わせて、いつでも使えるようにしておきましょう。
以下も参考にしてください。
Rangeオブジェクトの論理演算(差集合と排他的論理和)
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