ExcelマクロVBA入門 | 第108回.変数の適用範囲(スコープ,Private,Public) | Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説



最終更新日:2018-02-06

第108回.変数の適用範囲(スコープ,Private,Public)


変数には適用範囲スコープと言います)があります、

適用範囲とは、宣言した変数を使う事のできる範囲です。

変数を宣言した場所と宣言方法によって、その変数を使える場所が限定されます。


まずVBAの大きな区分けといいますか、書く場所ですが、

・シートモジュール ・・・ シート毎に存在します
・ブックモジュール ・・・ ブックで1つだけ
・フォームモジュール ・・・ 作ったフォームの数だけ
・標準モジュール ・・・ 好きなだけ作れます
・クラス

ここでは、クラスの説明は省略します、まだ難しいでしょうから。

そして、それぞれの中に、

・Subプロシージャー
・Functionプロシージャー

これらが、複数入る事になります。

以下では、標準モジュールを例に説明します。
ブックやシートのモジュールでも、適用範囲(スコープ)は同じ規則になります。


プロシージャーレベル変数 ・・・ プロシージャー内でのみ使用可能
Sub sample1()
  Dim i
  ・・・
End Sub
Sub sample2()
  Dim i
  ・・・
End Sub

この場合、

変数iは、それぞれのプロシージャーの中でのみ有効です。

これが最も良く使われます。

1つのプロシージャーの中では、変数名は重複できません。


引数リストの変数
Sub sub1(arg1, arg2)
  ・・・
End Sub 

このarg1とarg2は、そのプロシードャー内でのみ有効です。

つまり、

Dimで宣言する変数と同じです。

従って、Dimで同じ名前の変数は宣言できません。



モジュールレベル変数 ・・・ モジュール内でのみ使用可能

Dim i
Sub sample1()
  Dim j
  ・・・
End Sub
Sub sample2()
  Dim j
  ・・・
End Sub

このように、モジュールの先頭(最初のSubまたはFunctionより前)に書くと、
モジュール全体で使用できる変数になります。

この先頭の変数宣言する部分は、「宣言セクション」と呼びます。

宣言セクションで宣言した変数は、そのモジュール内のすべてのプロシージャで使用できます。

このような変数を「モジュールレベル変数」と呼びます。

上記の場合、変数iは、sample1でもsample2でも使用できます。

この、Dim は、Private と書いても同じです。



パブリック変数 ・・・ 全てのモジュールの全てのプロシージャーで使用可能

モジュール先頭に書いた変数でも、
DimやPrivateで宣言した変数は、他のモジュールでは使用できません。

他のモジュールで使用できるようにするためには、

Public i Sub sample1()
  Dim j
  ・・・
End Sub
Sub sample2()
  Dim j
  ・・・
End Sub

上記のように、Publicで宣言します。

こうする事で、変数iは、他のモジュールでも使用できます。

Dim ・・・ そのモジュールのみ
Private ・・・ そのモジュールのみ
Public ・・・ 全てのモジュール

VBAではあまり言わないようですが、他のプログラミング言語では、
グローバル変数
と言う言い方もします。



簡単にまとめてると

プロシージャー内で宣言した変数と引数は、そのプロシージャー内のみ使用可能

モジュールの先頭でDimまたはPrivateで宣言した変数は、そのモジュール内でのみ使用可能

モジュールの先頭でPublicで宣言した変数は、全てのモジュールで使用可能



変数の重複について

変数の宣言において、多少問題があります。

もし、宣言が重複してしまった場合です。

Dim i
Sub sample1()
  Dim i
  i = 1
  Module1.i = 2
  MsgBox i
  MsgBox Module1.i
End Sub
Sub sample2()
  Dim i
  ・・・
End Sub

上記の、sample1を実行すると、 1 2 の順にメッセージ表示されます。

つまり、何も指定しなければ、自身の中で定義した変数が使われます。

Module1.i

こののように、モジュール名で修飾することで、「モジュールレベル変数」を使う事が出来ます。

上記は、ちょっと極端な例です、説明の為に無理やり書いたものです。

同一モジュール内で、変数が重複するような使い方は、絶対にダメです。

ただ、指定方法はこれが全てです。


複数のモジュールにある「モジュールレベル変数」が重複している場合は、

上記のように、モジュール名で修飾して使います。

ただし、これとて、決して良いことでは無く、

「モジュールレベル変数」は、全てのモジュールで一意にしておく事が望ましいです。

いや、望ましい事を言えば、

「モジュールレベル変数」は、あまり使わないことに越したことはありません。

どうしても、「可読性」も悪く、「堅牢性」も落ちます。

出来る限り、プロシージャーをCallする場合は、引数で渡すようにします。



変数は、極力狭いスコープで使う事が望ましいとされます。

それは、変数の値を変更したことによる影響範囲は、なるべく狭い方が良いという考えです。

いくつものプロシージャーを作り、それぞれをCallしている場合、
意図しない変数の推移となってしまう事を避けるためです。

つまりは、バグを減らす為の工夫になります。




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