VBA入門
Callステートメント

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2022-07-11

第105回.Callステートメント


プロシージャーの中で他のプロシージャーを呼び出すときには、マクロVBAではCallステートメントを使います。


Callステートメントは、SubプロシージャーやFunctionプロシージャーに制御を渡し、
Call先のプロシージャー終了後は、Callステートメントの次のステートメントに制御が移ります。

ただしFunctionプロシージャーは、通常は戻り値を使いますのでCallすることは少なくなります。

プロシージャーは適切な単位で部品化します。
適切な単位の部品を作り、その部品を組み合わせて製品を作り上げていきます。

機能等の適切な単位で作られた複数のプロシージャーを、一連の処理として実行するためにCallステートメントがあります。
プロシージャーをどのような単位で作るか等については、以下を参考にしてください。

プログラミングの基本~ロジックの組み立て
・前処理、主処理、後処理 ・VBAでの3ステップ例 ・最後にまとめ

上記ではFunctionについては触れていません。

今回は、主にCallステートメントの文法的な面を取り上げて解説します。



Callステートメント

[Call] name [argumentlist]

Call
省略可能なキーワードです。
指定するときは、引数リスト (引数 argumentlist) をかっこで囲む必要があります。

name
必ず指定します。
呼び出すプロシージャの名前を指定します。

argumentlist
省略可能です。
呼び出すプロシージャーにデータを渡すための引数です。


Callステートメントの使用例



Sub sample1()
  '・・・処理・・・
End Sub

Sub sample2(arg1, arg2)
  '・・・処理・・・
End Sub

上記Subプロシージャーに制御を渡す場合のVBA記述方法としては、

Sample1
Call Sample1
sample2 arg1, arg2
Call sample2(arg1, arg2)

このようなVBAの書き方のバリエーションがあります。

Callを省略する場合は、引数リストはかっこで囲わない。
Callを記述した場合は、引数リストはかっこで囲います。

sample2 (arg1, arg2)
これは間違った記述になります。

マクロ VBA Call

かっこの使い方については、以下で詳細に解説しています。
VBAにおける括弧()の使い方
・基本文型 ・VBAにおける括弧() ・VBAにおける半角空白の意味 ・戻り値を他の用途に使う時 ・括弧()の使い方の基本文型 ・Callを省略しなければ全て括弧が必要になる ・最後に一言

制御先のプロシージャーが終了した後は、Callの次のステートメントに制御が移ります。

Sub sample1()
  '・・・処理A・・・
  Call sample2
  '・・・処理B・・・
End Sub

Sub sample2()
  '・・・処理C・・・
End Sub

上記では、
処理A→処理C→処理B
この順に処理されます。


引数の使い方

引数の詳細および使い方については、次々回の、
第107回.プロシージャーの引数
・引数の構文 ・引数の使用例 ・引数について
こちらで解説しています。


同じことは2度書かない

単純な例で説明します。
※ここでは条件式の良し悪しは抜きにします。



If 条件1 Then
  If 条件2 Then
    '
    '処理1
    '
  Else
    '
    '処理2
    '
  End If
Else
  If 条件3 Then
    '
    '処理3
    '
  Else
    '
    '処理1
    '
  End If
End If

上記では、処理1が2度書かれています。
この処理1の記述が数行に及んでいるなら・・・
コピペすれば簡単に書けますが・・・
後から見た時、後で変更が生じた時、同じ修正を2箇所で行う必要がでてきてしまいます。
処理1をプロシージャーにして、Callするようにします。
合わせて、処理2と処理3もプロシージャー化します。

If 条件1 Then
  If 条件2 Then
    Call 処理1
  Else
    Call 処理2
  End If
Else
  If 条件3 Then
    Call 処理3
  Else
    Call 処理1
  End If
End If


プロシージャーの分割について

上記では、単純に記述の共通化という視点でプロシージャーを分割しました。
しかし、本来は機能分割を考えます。
1つの機能を持った部品(プロシージャー)を作っていきます。
そして、それらの部品(プロシージャー)を使って製品(マクロ全体)を作成していくようにします。

上記の処理1処理2,処理3においても、
これらが別々の機能なのか、同じ機能の派生なのか、これらを考える必要があります。
別々の機能なら、別のプロシージャーにします。
同じ機能の派生なら、引数で処理を分岐させることを検討します。

ただし、これらの技術を身に着けるには相応の時間が必要になります。

プロシージャーを分割する第一歩としては、
「同じことは2度書かない」
これだけでも意識するようにしてください。




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