VBA入門
InputBoxメソッド(インプットボックス)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2021-11-19

第100回.InputBoxメソッド(インプットボックス)


マクロ VBA サンプル画像

InputBoxメソッドはApplicationのメソッドで、ユーザー入力用のダイアログ ボックスを表示します。
表示したダイアログ ボックスに入力された情報を受け取ることが出来ます。
マクロVBAの途中でユーザーに何らかの値を入力してもらう事で、その後の処理にその値を使う場合に使用します。


これは、InputBox関数とは違います。
InputBox関数には無いTypeという引数を使うことで、より活用範囲が広がります。

InputBox関数では、文字列の入力だけしかできませんが、
InputBoxメソッドでは、
数値に限定したり、セル参照をすることが出来ます。


InputBoxメソッド

マクロVBAに情報を与えるためのダイアログ ボックスを表示します。

ダイアログ ボックスには、[OK] ボタンと [キャンセル] ボタンが表示されます。
[OK] をクリックすると、ダイアログ ボックスに入力した値が返されます。
[キャンセル] をクリックすると、InputBox は False を返します。

Application.InputBox(Prompt, Title, Default, Left, Top, HelpFile, HelpContextID, Type)



Prompt ダイアログ ボックスに表示するメッセージを指定します。
この引数には、文字列、数値、日付、またはブール値を指定できますが、自動的に値は文字列型に変換されます。
Title ダイアログ ボックスのタイトルを指定します。
この引数を省略すると、既定値の "入力" がタイトル バーに表示されます。
Default ダイアログ ボックス内のテキスト ボックスに表示する初期値を指定します。
この引数を省略すると、テキスト ボックスには何も表示されません。
この値には、Range オブジェクトを指定することもできます。
Left 画面の左上隅を基準として、ダイアログ ボックスの X 座標をポイント単位で指定します。
ポイント: 印刷する文字のサイズ (高さ) を指定する基本単位。1ポイントは1/72 インチ です。
Top 画面の左上隅を基準として、ダイアログ ボックスの Y 座標をポイント単位で指定します。
HelpFile 対象ダイアログ ボックスで使うヘルプ ファイルの名前を指定します。
引数 HelpFile および引数 HelpContextID が共に指定されていれば、ダイアログ ボックス内に [ヘルプ] ボタンが表示されます。
HelpContextID 引数 HelpFile で指定したヘルプ ファイル内のヘルプ トピックのコンテキスト ID 番号を指定します。
Type

返されるデータの型を指定します。
この引数を省略すると、ダイアログ ボックスは文字列 (テキスト) を返します。
次の値のいずれか 1 つまたは合計値を指定できます。
たとえば、文字列または数値が入力できるダイアログ ボックスを作成するときは、引数 Type の値を 1 + 2 に設定します。


Type
Typeに指定する値

意味
0 数式
1 数値
2 文字列 (テキスト)
4 論理値 (True または False)
8 セル参照 (Range オブジェクト)
16 #N/A などのエラー値
64 数値配列

以上の値のいずれか 1 つまたは合計値を指定できます。

戻り値
ダイアログボックスには、[OK] ボタンと [キャンセル] ボタンが表示されます。
[OK] ボタンを選択すると、InputBox はダイアログ ボックスに入力された値を返し、
[キャンセル] ボタンを選択するとFalse を返します。

Typeを指定しない場合は、戻り値以外はInputBox関数とほぼ同じ使い方になります。
第24回.インプットボックス(InputBox関数)
・InputBox関数の構文 ・名前付き引数 ・InputBox関数の例文
したがって、Typeを指定しないのならInputBox関数を使用すれば良いでしょう。

以下では、Typeを指定した場合の使用例を示します。


InputBoxメソッドの使用例

数値のみ入力



Dim myNum As Variant
myNum = Application.InputBox(prompt:="数値入力", Type:=1)
'キャンセルされた場合はFalseが戻る
If myNum Then
  MsgBox myNum
Else
  MsgBox "キャンセルされました。"
End If

マクロ VBA InputBoxメソッド

数値のみ入力可能となります。
キャンセルされた場合はFalseが戻るので、受け取る変数はFalseを受け入れられるデータ型にしておきます。
数値型にしておくと0になってしまいますので、0入力と判別できなくなります。
0入力と区別する必要がある場合は数値型以外(VariantやString)で受け取る必要があります。

セル参照の入力

Dim myRange As Range
On Error Resume Next
Set myRange = Application.InputBox(prompt:="マウスでセル範囲を選択してください。", _
                  Title:="対象範囲選択", _
                  Type:=8)
'キャンセルされた場合はSetがエラーとなる
If Err.Number = 0 Then
  MsgBox myRange.Address
Else
  MsgBox "キャンセルされました。"
End If

マクロ VBA InputBoxメソッド

セル参照の入力になります。
戻り値は、Rangeオブジェクトになるので、Setステートメントを使用します。
キャンセルされた場合はFalseが戻るので、Setステートメントはエラーとなります。
これに対処するために、On Errorを使っています。

受け取る変数をVariant型にして、Setステートメントを使わずにVBAを記述した場合、

Dim myRange As Range
myRange = Application.InputBox(・・・

この場合は、myRangeにはValue値が配列として格納されます。


最後に

VBAにおいてユーザー入力を必要とするシーンでは、ほとんどの場合はInputBox関数で用が足ります。
例えば、数値に限定したい場合でも、InputBox関数の戻り値を数値かどうかを判定すれば良いだけです。

最もInputBoxメソッドを必要とするシーンとしては、セル参照の入力になるでしょう。
VBAの中で、ユーザーにセル範囲を選択してもらう場合こそ、まさにInputBoxメソッドの最大の活用シーンになると思います。




同じテーマ「マクロVBA入門」の記事

第106回.Functionプロシージャー
第107回.プロシージャーの引数
第108回.変数の適用範囲(スコープ,Private,Public)
第100回.InputBoxメソッド(インプットボックス)
第101回.Midステートメント
第102回.Intersectメソッド
第103回.UnionメソッドとAreasプロパティ
第104回.GetPhoneticメソッドとSetPhoneticメソッド(フリガナ)
第109回.列挙型(列挙体)Enum
第110回.ユーザー定義型・構造体(Type)
第111回.静的配列


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

数字(1~50)を丸付き数字に変換するVBA|VBA技術解説(2022-11-15)
TEXTAFTER関数(テキストの指定文字列より後ろの部分を返す)|エクセル入門(2022-11-14)
TEXTBEFORE関数(テキストの指定文字列より前の部分を返す)|エクセル入門(2022-11-14)
TEXTSPLIT関数(列と行の区切り記号で文字列を分割)|エクセル入門(2022-11-12)
LAMBDA以降の新関数はVBAで使えるか|VBA技術解説(2022-11-11)
WRAPCOLS関数(1次元配列を指定数の列で折り返す)|エクセル入門(2022-11-08)
WRAPROWS関数(1次元配列を指定数の行で折り返す)|エクセル入門(2022-11-08)
EXPAND関数(配列を指定された行と列に拡張する)|エクセル入門(2022-11-07)
TAKE関数(配列の先頭/末尾から指定行/列数を取得)|エクセル入門(2022-11-06)
DROP関数(配列の先頭/末尾から指定行/列数を除外)|エクセル入門(2022-11-06)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
4.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
5.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
6.Excelショートカットキー一覧|Excelリファレンス
7.並べ替え(Sort)|VBA入門
8.エクセルVBAでのシート指定方法|VBA技術解説
9.マクロって何?VBAって何?|VBA入門
10.ExcelマクロVBAの基礎を学習する方法|エクセルの神髄




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ