ExcelマクロVBA入門
第100回.InputBoxメソッド(インプットボックス)

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-23

第100回.InputBoxメソッド(インプットボックス)


マクロ VBA サンプル画像

InputBoxメソッドはApplicationのメソッドで、ユーザー入力用のダイアログ ボックスを表示し、
表示したダイアログ ボックスに入力された情報を受け取ることが出来ます。
マクロVBAの途中でユーザーに何らかの値を入力してもらう事で、その後の処理にその値を使う場合に使用します。


これは、InputBox関数とは違います。
InputBox関数には無いTypeという引数を使うことで、より活用範囲が広がります。
InputBox関数では、文字列の入力だけしかできませんが、
InputBoxメソッドでは、

数値に限定したり、セル参照をすることが出来ます。


InputBoxメソッド

マクロVBAに情報を与えるためのダイアログ ボックスを表示します。

ダイアログ ボックスには、[OK] ボタンと [キャンセル] ボタンが表示されます。
[OK] をクリックすると、ダイアログ ボックスに入力した値が返されます。
[キャンセル] をクリックすると、InputBox は False を返します。

Application.InputBox(Prompt, Title, Default, Left, Top, HelpFile, HelpContextID, Type)



Prompt ダイアログ ボックスに表示するメッセージを指定します。
この引数には、文字列、数値、日付、またはブール値を指定できますが、自動的に値は文字列型に変換されます。
Title ダイアログ ボックスのタイトルを指定します。
この引数を省略すると、既定値の "入力" がタイトル バーに表示されます。
Default ダイアログ ボックス内のテキスト ボックスに表示する初期値を指定します。
この引数を省略すると、テキスト ボックスには何も表示されません。
この値には、Range オブジェクトを指定することもできます。
Left 画面の左上隅を基準として、ダイアログ ボックスの X 座標をポイント(ポイント: 印刷する文字のサイズ (高さ) を指定する基本単位。
1 ポイントは、約 0.0353 cm (1/72 インチ) です。)単位で指定します。
Top 画面の左上隅を基準として、ダイアログ ボックスの Y 座標をポイント単位で指定します。
HelpFile 対象ダイアログ ボックスで使うヘルプ ファイルの名前を指定します。
引数 HelpFile および引数 HelpContextID が共に指定されていれば、ダイアログ ボックス内に [ヘルプ] ボタンが表示されます。
HelpContextID 引数 HelpFile で指定したヘルプ ファイル内のヘルプ トピックのコンテキスト ID 番号を指定します。
Type

返されるデータの型を指定します。
この引数を省略すると、ダイアログ ボックスは文字列 (テキスト) を返します。
次の値のいずれか 1 つまたは合計値を指定できます。
たとえば、文字列または数値が入力できるダイアログ ボックスを作成するときは、引数 Type の値を 1 + 2 に設定します。


Type
Typeに指定する値

意味
0 数式
1 数値
2 文字列 (テキスト)
4 論理値 (True または False)
8 セル参照 (Range オブジェクト)
16 #N/A などのエラー値
64 数値配列

以上の値のいずれか 1 つまたは合計値を指定できます。

戻り値
ダイアログボックスには、[OK] ボタンと [キャンセル] ボタンが表示されます。
[OK] ボタンを選択すると、InputBox はダイアログ ボックスに入力された値を返し、
[キャンセル] ボタンを選択するとFalse を返します。

Typeを指定しない場合は、戻り値以外はInputBox関数とほぼ同じ使い方になります。
第24回.インプットボックス(InputBox関数)
ダイアログボックスにメッセージとテキストボックスを表示し、ユーザーが入力した文字列を取得することが出来ます。マクロVBAの最初または途中で、ユーザーの入力によって処理を変更したい場合が出てきます。これを実現するには、マクロVBAではInputBox関数を使います。
したがって、Typeを指定しないのならInputBox関数を使用すれば良いでしょう。

以下では、Typeを指定した場合の使用例を示します。

InputBoxメソッドの使用例

数値のみ入力


Dim myNum As Variant
myNum = Application.InputBox(prompt:="数値入力", Type:=1)
'キャンセルされた場合はFalseが戻る
If myNum Then
  MsgBox myNum
Else
  MsgBox "キャンセルされました。"
End If

マクロ VBA InputBoxメソッド

数値のみ入力可能となります。
キャンセルされた場合はFalseが戻るので、受け取る変数はFalseを受け入れられるデータ型にしてきます。
数値型にしておくと0になってしまいますので、0入力と判別できなくなります。
0入力と区別する必要がある場合は数値型以外(VariantやString)で受け取る必要があります。

セル参照の入力
Dim myRange As Range
On Error Resume Next
Set myRange = Application.InputBox(prompt:="マウスでセル範囲を選択してください。", _
                  Title:="対象範囲選択", _
                  Type:=8)
'キャンセルされた場合はSetがエラーとなる
If Err.Number = 0 Then
  MsgBox myRange.Address
Else
  MsgBox "キャンセルされました。"
End If

マクロ VBA InputBoxメソッド

セル参照の入力になります。
戻り値は、Rangeオブジェクトになるので、Setステートメントを使用します。
キャンセルされた場合はFalseが戻るので、Setステートメントはエラーとなります。
これに対処するために、On Errorを使っています。

受け取る変数をVariant型にして、Setステートメントを使わなければ、

Dim myRange As Range
myRange = Application.InputBox(・・・

この場合は、myRangeにはValue値が配列として格納されます。

最後に

VBAにおいてユーザー入力を必要とするシーンでは、ほとんどの場合はInputBox関数で用が足ります。
例えば、数値に限定したい場合でも、InputBox関数の戻り値を数値かどうかを判定すれば良いだけです。

最もInputBoxメソッドを必要とするシーンとしては、セル参照の入力になるでしょう。
VBAの中で、ユーザーにセル範囲を選択してもらう場合こそ、まさに、InputBoxメソッドの最大の活用シーンとなるでしょう。



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