ExcelマクロVBA入門
第101回.Midステートメント

Excelマクロの基礎と応用、エクセルVBAの入門・初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-07-23

第101回.Midステートメント


Midステートメントは、文字列変数の一部を他の文字列に置き換えます。
これは、マクロVBAのステートメントで、Mid関数とは根本的に違うものです。


Mid関数と誤解されがちですが、全く別物になります。
Mid関数は、文字列の一部を取り出す関数ですが、
Midステートメントは、文字列の一部を置換するものです。

Midステートメント

Mid(stringvar, start[, length]) = string



stringvar 必ず指定します。
変更する文字列変数の名前を指定します。
start 必ず指定します。
バリアント型 (内部処理形式 Long) の値を指定します。
引数 stringvar の中の置き換えを始める位置を文字数単位で指定します。
length 省略可能です。
バリアント型 (内部処理形式 Long) の値を指定します。
置き換えを行う文字数を指定します。
省略すると、文字列すべてが対象となります。
string 必ず指定します。
新しく置き換える文字列式を指定します。

Midステートメントを実行しても、元の文字列の文字数は変更できません。

startに、stringvarの文字数よりも大きい値を指定するとエラーとなります。
start + length が、stringvarの文字数を超える場合は、stringvarの文字数までが置換対象となります。
string(置き換える文字列)がlengthを超えている場合は、lengthの文字数までが有効となります。
実際には、lengthは省略し、stringの文字数が置換されるようにします。

Midステートメントの使用例

Dim MyString As String
MyString = "ABCDEF"
Mid(MyString, 3, 2) = "cd"
MsgBox MyString

”ABcdEF”と表示されます。

Midステートメントの必要性

文字列の特定の位置の決められた文字数を置換したいという事は、滅多にあることではありません。
文字列の置換であれば、
Replaceメソッド
Replaceメソッドは、セル範囲内で条件に当てはまるセルの文字列を置換するものです。ReplaceメソッドはRangeオブジェクトのメソッドで、ワークシート操作の「検索と置換」の「置換」の機能をVBAで使うものです。VBA関数のReplace関数とは全く違うものになりますので使い分けが必要です。
または、
Replace関数
Replace関数は指定された文字列の一部を別の文字列で指定された回数分で置換した文字列を返します。引数compareの指定りより全角半角大文字小文字の扱いが変わります。Replace関数 Replace(expression,find,replace[,start[,count[,compare]]]) expression 必ず指定します。
これらを使う事がほとんどになります。

では、Midステートメントが活躍する場面とは、どのような場面でしょうか。
例えば、データに、
1234-1234-1234
2345-1234-1234
・・・
このようなデータがあるとして、
この真ん中の1234だけを2345に変更するとした場合、
Replace関数だと、単純な置換ができません。
以下では参考VBAとして、「1234-1234-1234」の置換をしています。



Dim str As String
str = "1234-1234-1234"
str = Left(str, 5) & Replace(str, "1234", "2345", 6, 1)

Replace関数では、かなり面倒な処理となっています。
(これを関数化Functionにしておけばよいとは言えますが)

Dim str As String
str = "1234-1234-1234"
Mid(str, 6) = "2345"

Midステートメントを使う事で、これだけで済んでしまいます。
そして、何よりも、
Midステートメントの良さは、処理が高速であるという事です。
置換すべきデータ量が膨大で、置換処理に時間がかかっているような場合は、
Midステートメントが使えないかを検討して下さい。

実践での使用例

遅い文字列結合を最速処理する方法について
VBAは遅い… よく聞くことですが、確かに普通にコード記述しているととても遅いことがあります、その代表の一つに、文字列結合があります、文字列結合を最速処理する方法について解説します。そもそも文字列結合は、なぜ遅いのか、String型(可変長文字列)についての基礎知識が必要です。
この記事では、Midステートメントを使う事で、文字列結合を高速化できることを紹介しています。



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