ExcelマクロVBA入門
第113回.配列に関連する関数

ExcelマクロVBAの基本と応用、エクセルVBAの初級・初心者向け解説
最終更新日:2019-10-02

第113回.配列に関連する関数


マクロVBAで配列を使う上で、必要となるVBA関数がいくつかあります。
より便利に配列を活用するために必須となるVBA関数、
・LBound関数
・UBound関数
・Array関数
I・sArray関数
・Join関数
・Filter関数
以上のVBA関数を解説します。
また、ここまでに説明していなかった、
・Eraseステートメント
こちらについても解説しておきます。


LBound関数とUBound 関数

配列の指定された次元で使用できる最小の添字を、長整数型 (Long)の値で返します。
LBound(arrayname[, dimension])

arrayname 必ず指定します。
配列変数の名前です。
変数の標準的な名前付け規則に従って指定します。
dimension 省略可能です。
バリアント型 (内部処理形式 Long の Variant) の値を指定します。
添字の最小値を調べる対象となる配列の次元を示す整数を指定します。
最初の次元なら 1、2 番目の次元なら 2、というように指定します。
引数 dimension を省略すると、1 が指定されたものと見なされます。

配列の指定された次元で使用できる添字の最大値を、長整数型 (Long) の値で返します。
UBound(arrayname[, dimension])



arrayname 必ず指定します。
配列変数の名前です。
変数の標準的な名前付け規則に従って指定します。
dimension 省略可能です。
バリアント型 (内部処理形式 Long の Variant) の値を指定します。
添字の最小値を調べる対象となる配列の次元を示す整数を指定します。
最初の次元なら 1、2 番目の次元なら 2、というように指定します。
引数 dimension を省略すると、1 が指定されたものと見なされます。

LBound関数とUBound関数の使用例
For i = LBound(MyArray, 1) To UBound(MyArray, 1)
  For j = LBound(MyArray, 2) To UBound(MyArray, 2)
    MyArray(i, j) = 0
  Next j
Next i

上記では、2次元配列MyArrayの全次元の全要素に0を入れています。
LBound関数とUBound関数の第2引数に配列の次元数を入れています。
(MyArray, 1) で1次元目の下限と上限、(MyArray, 2) で2次元目の下限と上限を取得しています。

Array関数

配列が格納されたバリアント型 (Variant) の値を返します。
Array(arglist)
引数 arglist は、必ず指定します。
引数 arglist には、値のリストをカンマ (,) で区切って指定します。
指定した値は、バリアント型 (Variant) に格納されている配列の要素に代入されます。
引数 arglist を指定しない場合は、長さ 0 の配列が作成されます。

Array関数の使用例
Dim MyArray
MyArray = Array(10, 20, 30)

この結果、MyArrayは、
LBound(MyArray)は0、UBound(MyArray)は2となります。
つまり、
MyArray(0) = 10
MyArray(1) = 20
MyArray(2) = 30
という事になります。

IsArray 関数

変数が配列であるかどうかを調べ、結果をブール型 (Boolean) で返します。
IsArray(varname)
引数 varname は必ず指定します。
引数 varname には、変数を指定します。
IsArray 関数は、指定した変数が配列の場合は、真 (True) を返します。
それ以外の場合は、偽 (False) を返します。
IsArray 関数は、特に配列を含むバリアント型 (Variant) の式 に有効です。

IsArray関数の使用例
Dim ary1
Dim ary2(5)
MsgBox IsArray(ary1) 'Falseと表示される
MsgBox IsArray(ary2) 'Trueと表示される
ReDim ary1(5)
MsgBox IsArray(ary1) 'Trueと表示される

実際に変数に値が入っているかどうかは関係ありません。
変数が配列かどうかだけを判定します。

Join関数

配列に含まれる各要素の内部文字列を結合して作成される文字列を返します。
Join(sourcearray [, delimiter])



sourcearray 必ず指定します。
結合する文字列を含む 1 次元配列を指定します。
delimiter 省略可能です。
戻り値となる文字列を区切るのに使用する文字を指定します。
省略すると、スペース (" ") が使用されます。
引数 delimiter が長さ 0 の文字列 (") である場合は、リスト内のすべての項目が区切り文字なしで連結されます。

Join関数の使用例
Dim i As Long
Dim MyArray(1 To 3)
For i = 1 To 3
MyArray(i) = i
Next
Debug.Print Join(MyArray, ",")

イミディエイトウインドウには、
1,2,3
と出力されます。

Filter関数

指定されたフィルタ条件に基づいた文字列配列のサブセットを含むゼロ ベースの配列を返します。
Filter(sourcesrray, match[, include[, compare]])

sourcearray

必ず指定します。
検索先の 1 次元配列の文字列を指定します。

match

必ず指定します。
検索する文字列を指定します。

include

省略可能です。
引数 sourcearray に指定した配列の各要素の文字列の中に、引数 include が含まれるかどうかを表すブール値を指定します。
引数 include が真 (True) の場合、Filter 関数は、配列の各要素の文字列の中で、引数 match が含まれる配列のサブセットを返します。
引数 include が偽 (False) の場合、Filter 関数は、配列の各要素の文字列の中で、引数 match が含まれない配列のサブセットを返します。

compare

省略可能です。
文字列式を評価するときに使用する文字列比較のモードを表す数値を指定します。
設定する値については、次の「設定値」を参照してください。
Option Compare : ステートメントの設定を使用して比較を行います。
vbBinaryCompare : バイナリ モードの比較を行います。
vbTextCompare : テキスト モードの比較を行います。
※バイナリ モードでは、全角半角、大文字小文字が区別されます。
  テキストモードでは、全角半角、大文字小文字が区別されません。


引数 sourcearray 内で引数 match に一致する文字列がなかった場合は、Filter 関数は空の配列を返します。
引数 sourcearray が Null 値であるか、1 次元配列でない場合は、エラーになります。
Filter 関数が返す配列は、一致した項目数分だけの要素が含まれています。

Filter関数の使用例
Dim MyArray
MyArray = Array("東京都", "神奈川県", "千葉県", "茨城県", "大阪府")
MsgBox Join(Filter(MyArray, "県"), ",")

神奈川県,千葉県,茨城県
このようにメッセージ出力されます。

Eraseステートメント

Eraseステートメントの構文
これは関数ではありませんが、配列を扱う上で必要となりますので紹介しておきます。
Eraseステートメントは、
固定サイズの配列の場合は要素を再初期化し、動的配列の場合は割り当てたメモリを解放します。
Erase arraylist

静的数値配列 要素はすべて 0 に設定されます。
静的文字列配列 (可変長) 要素はすべて長さ 0 の文字列 ("") に設定されます。
静的文字列配列 (固定長) 要素はすべて 0 に設定されます。
静的バリアント型 (Variant) 配列 要素はすべて Empty 値に設定されます。
ユーザー定義型配列 各要素は、別個の変数として設定されます。
オブジェクト配列 要素はすべて特別な値 Nothing に設定されます。

Eraseステートメントの使用例
Dim NumArray(10) As Long
Dim StrVarArray(10) As String
Dim StrFixArray(10) As String * 10
Dim VarArray(10) As Variant
Dim ObjArray(10) As Object
Erase NumArray 'すべて0に
Erase StrVarArray 'すべて長さ0の文字列("")に
Erase StrFixArray 'すべて0に
Erase VarArray 'すべてEmpty値に
Erase ObjArray 'すべてNothingに

Dim DynamicArray() As Long
ReDim DynamicArray(10)
Erase DynamicArray 'メモリを解放

ユーザー定義型配列については例に示しませんでしたが、それぞれの型で初期化されます。



同じテーマ「マクロVBA入門」の記事

第110回.ユーザー定義型・構造体(Type)
第111回.静的配列
第112回.動的配列(Redim)
第113回.配列に関連する関数
第114回.セル範囲⇔配列(マクロVBA高速化必須テクニック)
第115回.Split関数
第116回.ファイル操作Ⅱ(OpenとClose)
第117回.ファイル操作Ⅱ(Line Input #)
第118回.ファイル操作Ⅱ(Print #)
第119回.ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject)
第120回.OnTimeメソッド


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

VBAコードの全プロシージャー・プロパィ一覧を取得|VBAサンプル集(10月12日)
VBAでエラー行番号を取得できるErl関数|VBA技術解説(10月12日)
手動計算時の注意点と再計算方法|ExcelマクロVBA技術解説(10月9日)
引数の数を可変にできるパラメーター配列(ParamArray)|VBA入門(10月7日)
VBEの使い方:デバッグ|ExcelマクロVBA入門(10月6日)
VBAにおける配列やコレクションの起点について|VBA技術解説(10月5日)
VBEの使い方:オブジェクト ブラウザー|VBA入門(10月5日)
VBEの使い方:ウォッチ ウィンドウ|VBA入門(10月4日)
VBEの使い方:ローカル ウィンドウ|VBA入門(10月3日)
VBEの使い方:イミディエイト ウィンドウ|VBA入門(10月2日)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
3.RangeとCellsの使い方|ExcelマクロVBA入門
4.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
5.変数とデータ型(Dim)|ExcelマクロVBA入門
6.繰り返し処理(For Next)|ExcelマクロVBA入門
7.マクロって何?VBAって何?|ExcelマクロVBA入門
8.ひらがな⇔カタカナの変換|エクセル基本操作
9.空白セルを正しく判定する方法(IsEmpty,IsError,HasFormula)|VBA技術解説
10.セルに文字を入れるとは(Range,Value)|VBA入門



  • >
  • >
  • >
  • 配列に関連する関数

  • このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。


    記述には細心の注意をしたつもりですが、
    間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
    なお、掲載のVBAコードは自己責任で使ってください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。




    このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
    本文下部へ