VBA関数
Filter関数

Excelマクロで必須のVBA関数を入門・初級・初心者向けに詳細解説
公開日:2013年5月以前 最終更新日:2022-11-16

Filter関数


Filter関数は、指定されたフィルタ条件に基づいた文字列配列のサブセット(一部分)を含むゼロベース(0開始)の配列を返します。


Filter関数

Filter(sourcesrray, match[, include[, compare]])

sourcearray
必ず指定します。
検索先の 1次元配列の文字列を指定します。
したがって、配列のデータ型はStringまたはVariant。

match
必ず指定します。
検索する文字列を指定します。

include
省略可能です。
sourcearrayに指定した配列の各要素の文字列の中に、引数 include が含まれるかどうかを表すブール値を指定します。

includeが真 (True) の場合、Filter関数は、配列の各要素の文字列の中で、引数matchが含まれる配列のサブセットを返します。
includeが偽 (False) の場合、Filter関数は、配列の各要素の文字列の中で、引数matchが含まれない配列のサブセットを返します。

compare
省略可能です。
文字列式を評価するときに使用する文字列比較のモードを表す数値を指定します。
設定する値については、以下の設定値を参照してください。

定数 説明
vbUseCompareOption -1 Option Compare ステートメントの設定を使用して比較を行います。
vbBinaryCompare 0 バイナリ モードで比較を行います。
vbTextCompare 1 テキスト モードで比較を行います。

※バイナリ モードでは、全角半角、大文字小文字が区別されます。
※テキストモードでは、全角半角、大文字小文字が区別されません。

sourcearray 内で引数 match に一致する文字列がなかった場合は、Filter 関数は空の配列を返します。
引数 sourcearray が Null値であるか、1次元配列でない場合は、エラーになります。

Filter 関数が返す配列は、一致した項目数分だけの要素が含まれています。

※Filter関数の検索は部分一致になります。
※配列のデータ型がVariantで、データとして数値(Variant/IntegerやVariant/Long)が入っていても文字列として扱われます。
※Filter関数は「Option Base 1」の影響を受けず、常に0起点(LBound=0)の配列を返します。

Filter関数の使用例

Dim MyArray
MyArray = Array("東京都", "神奈川県", "千葉県", "茨城県", "大阪府")
MsgBox Join(Filter(MyArray, "県"), ",") ・・・ "神奈川県,千葉県,茨城県"


Office VBA リファレンス Filter関数
※VBA関数一覧

マクロVBA関数の一覧と解説です、どんな関数があるかは一度は確認しておくとをお勧めいたします。どんな関数があるだけでも知っておけば、詳細の使い方は実際に使うときに調べても良いでしょう。文字列操作…34 分岐…3 型変換…14 データ判定…10 日付時刻…20 配列…6 ファイル操作…14 数学/財務…28 その他……



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