VBA関数
Filter関数

Excelマクロで必須のVBA関数を入門・初級・初心者向けに詳細解説
最終更新日:2022-11-16

Filter関数


Filter関数は、指定されたフィルタ条件に基づいた文字列配列のサブセット(一部分)を含むゼロベース(0開始)の配列を返します。


Filter関数

Filter(sourcesrray, match[, include[, compare]])

sourcearray
必ず指定します。
検索先の 1次元配列の文字列を指定します。
したがって、配列のデータ型はStringまたはVariant。

match
必ず指定します。
検索する文字列を指定します。

include
省略可能です。
sourcearrayに指定した配列の各要素の文字列の中に、引数 include が含まれるかどうかを表すブール値を指定します。

includeが真 (True) の場合、Filter関数は、配列の各要素の文字列の中で、引数matchが含まれる配列のサブセットを返します。
includeが偽 (False) の場合、Filter関数は、配列の各要素の文字列の中で、引数matchが含まれない配列のサブセットを返します。

compare
省略可能です。
文字列式を評価するときに使用する文字列比較のモードを表す数値を指定します。
設定する値については、以下の設定値を参照してください。

定数 説明
vbUseCompareOption -1 Option Compare ステートメントの設定を使用して比較を行います。
vbBinaryCompare 0 バイナリ モードで比較を行います。
vbTextCompare 1 テキスト モードで比較を行います。

※バイナリ モードでは、全角半角、大文字小文字が区別されます。
※テキストモードでは、全角半角、大文字小文字が区別されません。

sourcearray 内で引数 match に一致する文字列がなかった場合は、Filter 関数は空の配列を返します。
引数 sourcearray が Null値であるか、1次元配列でない場合は、エラーになります。

Filter 関数が返す配列は、一致した項目数分だけの要素が含まれています。

※Filter関数の検索は部分一致になります。
※配列のデータ型がVariantで、データとして数値(Variant/IntegerやVariant/Long)が入っていても文字列として扱われます。
※Filter関数は「Option Base 1」の影響を受けず、常に0起点(LBound=0)の配列を返します。

Filter関数の使用例

Dim MyArray
MyArray = Array("東京都", "神奈川県", "千葉県", "茨城県", "大阪府")
MsgBox Join(Filter(MyArray, "県"), ",") ・・・ "神奈川県,千葉県,茨城県"


Office VBA リファレンス Filter関数
※VBA関数一覧

マクロVBA関数の一覧と解説です、どんな関数があるかは一度は確認しておくとをお勧めいたします。どんな関数があるだけでも知っておけば、詳細の使い方は実際に使うときに調べても良いでしょう。文字列操作…34 分岐…3 型変換…14 データ判定…10 日付時刻…20 配列…6 ファイル操作…14 数学/財務…28 その他……



同じテーマ「VBA関数」の記事

Array関数
LBound関数
UBound関数
Filter関数
Join関数
Split関数
Dir関数
EOF関数
FileDateTime関数
FileLen関数
FreeFile関数


新着記事NEW ・・・新着記事一覧を見る

シートコピー後のアクティブシートは何か|ツイッター出題回答 (2023-09-19)
Excel関数の引数を省略した場合について|ツイッター出題回答 (2023-09-14)
セル個数を返すRange.CountLargeプロパティとは|VBA技術解説(2023-09-08)
記号を繰り返してグラフ作成(10単位で折り返す)|ツイッター出題回答 (2023-08-28)
シートを削除:不定数のシート名に対応|VBAサンプル集(2023-08-24)
ランクによりボイントを付ける(同順位はポイントを分割)|ツイッター出題回答 (2023-08-22)
OneDrive使用時のThisWorkbook.Pathの扱い方|VBA技術解説(2023-07-26)
列幅不足による###表示や指数表示を判定する|VBA技術解説(2023-07-12)
シートを削除:不定数のシート名に対応|VBAサンプル集(2023-07-04)
シート関数のCOUNTIFS,SUMIFS,MAXIFSと同じ処理|Power Query(M言語)入門(2023-02-28)


アクセスランキング ・・・ ランキング一覧を見る

1.最終行の取得(End,Rows.Count)|VBA入門
2.RangeとCellsの使い方|VBA入門
3.繰り返し処理(For Next)|VBA入門
4.変数宣言のDimとデータ型|VBA入門
5.セルのコピー&値の貼り付け(PasteSpecial)|VBA入門
6.マクロとは?VBAとは?VBAでできること|VBA入門
7.ブックを閉じる・保存(Close,Save,SaveAs)|VBA入門
8.並べ替え(Sort)|VBA入門
9.Range以外の指定方法(Cells,Rows,Columns)|VBA入門
10.条件分岐(IF)|VBA入門




このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。

記述には細心の注意をしたつもりですが、
間違いやご指摘がありましたら、「お問い合わせ」からお知らせいただけると幸いです。
掲載のVBAコードは動作を保証するものではなく、あくまでVBA学習のサンプルとして掲載しています。
掲載のVBAコードは自己責任でご使用ください。万一データ破損等の損害が発生しても責任は負いません。



このサイトがお役に立ちましたら「シェア」「Bookmark」をお願いいたします。
本文下部へ